笑っちゃうけれど、「福井県の地価が大変なことになっている」とか「福井県の家が高値で売れた」とか、妙に眉唾なネット広告が、今でも入っているけれど、イワシの頭も信心から、だから、騙されたい人は騙されればいいけれど、右を見ても左を見ても、太陽が西から昇るような、合理的な「高値」の理由は見当たらない。
昨日も、友人が娘の為に自宅近くの土地を100坪買って、家を建てるのにちょうどいい、と思っていたら、全く別の場所に、借金して勝手に家を建ててしまったと怒りながら、売却すると幾らぐらいだと意見を聞いてきた。
路線価程度、と答えておいたが、買ったときの半値らしい。現実的な選択肢としては、実はもう一つあるのだ。細長い100坪だから、切れない。余程の幸運に恵まれないと「売れない」というという場合も、大いにあり得る。
そうなのだ。今は、売れないという選択肢が、かなりある。ごく一部の商業地に、新幹線関連で動きがあると、動いた土地情報だけがデーターになるので、「地価の下げ止まり」などと、漫画のような擬態音が出るけれど、100のうち、90は動かない。
動かない数字は計上できない。統計とは、そういうものだ。街中の既存市街地は、売れない空き地が増え続けている。