ひょうきちの疑問

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アメリカが欲しいのは郵貯・簡保のカネ それを守れ斎藤新社長

2009-10-22 20:14:21 | 労働者派遣、郵政民営化、地方分権

 

新ベンチャー革命 2009年10月21日 No.38
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/2255643.html

タイトル: 案の定、日本郵政新社長は官僚(元)に内定


1.日本郵政西川社長後任に斎藤元大蔵事務次官内定

 2009年10月21日、日本郵政(JP)の社長の交代が決まりました。
三井住友銀行出身の西川善文氏が辞任し、元大蔵省官僚(事務次官)の斎藤次郎氏に決まりました。

 筆者は、次期JP社長は意外にも民間人ではなく、官僚系人物ではないかと予測していたので、やっぱりそうかと納得すると同時に、
日銀、郵貯という日本の二大国営銀行における闇権力の支配権抗争に一応、決着がついたと判断しています。
ちなみに、亀井郵政・金融担当大臣もポスト西川の官僚経験者就任の可能性を否定していませんでした。
彼のロジックからすれば、日本の郵政事業は元の公営に戻す考えなので当然です。

 歴代大蔵事務次官の中でも、ピカ一のキレ者といわれた斎藤氏は
95年、住専問題の責任をとって大蔵事務次官を任期途中で辞任しています。
同氏は非自民の細川政権時代に小沢寄りの姿勢をとっていたため、
その後長い間、自民党政権から干されてきたのが、
政権交代の幸運に恵まれ、10数年後にようやく報われた(捲土重来)ということです。

 大蔵省時代の斎藤氏は、
91年、小沢氏が自民党幹事長時代、湾岸戦争復興支援の名目で、都合130億ドルの対米拠出(名目上は多国籍軍支援)を行ったとき、
大蔵省官房長として小沢氏および米国政府(戦争屋=CIA系パパ・ブッシュ政権)に大貢献しています。
つまり小沢氏と戦争屋=CIAの両方に信認の厚い人物(ここが重要ポイント)です。
今回の人事は亀井郵政・金融担当大臣の意向ではなく、
小沢氏の意向が強く働いたことは明白です。


2.日本郵政新社長人事が元大蔵官僚とは意外か

 2005年以来、郵政民営化と言っておきながら、ここにきて、JP新社長が、あろうことか元大蔵官僚とは?多くの日本国民は首をかしげるでしょう。
大手マスコミは郵政民営化の後戻りととらえているようで、
これまでの大手マスコミの小泉ヨイショを全否定する(?)結果です。
その意味でこの人事は大手マスコミのメンツ丸つぶれのように見えます。
2009年10月21日付け朝日新聞に至っては、
あの竹中平蔵氏(郵政民営化の推進者だった)を登場させ、
民主党批判の大キャンペーンを繰り広げています。
過半の国民は彼の売国性を見抜いているというのに・・・。


3.日本郵政新社長に親米官僚が天下ることはある程度予測できた

 筆者はJPがいずれ親・戦争屋=CIAの官僚(郵政系)支配になるのではないかと危惧していました(注1)。
今回、それが郵政官僚ダイレクトではなく、ワンクッション置いて元大蔵官僚だったということです。
2001年以前、大蔵省時代の日本では、郵貯・簡保資産を郵政省から運用委託されていたのが大蔵省でしたから。


4.なぜ、日本郵政新社長に元官僚就任が予測できたか

 なぜ、筆者が、官僚(郵政官僚あるいは郵貯・簡保運用経験のある元大蔵官僚)がJP社長に天下ることを予測できたか、
その論拠は、
2009年6月、戦争屋=CIA(米軍産複合体、デビッドRF系)のエージェント・読売ナベツネグループの豹変(注2)、
および2008年4月、アンチ戦争屋の銀行屋(国際金融資本オーナー、米中央銀行FRB主要株主、ジェイRF系)と親しい小沢氏の強引な日銀総裁人事への干渉、
すなわち日銀への財務省支配の完全遮断(注3)
という二つの事実から説明できます。


5.今年6月の鳩山邦vs 西川バトルでは銀行屋に軍配

 郵政民営化は元々、戦争屋(デビッドRF系)が仕掛け、
後から銀行屋(ジェイRF系)が悪乗りしてきたというのが筆者の持論ですが、
2008年後半より2009年初頭にかけての、米国における戦争屋から銀行屋への覇権交代(注4)に伴い、
郵政米営化利権争奪をめぐる戦争屋対銀行屋の抗争において、
銀行屋が優勢となったと分析しています。
その結果が、今年6月の鳩山邦夫総務大臣対西川JP社長のバトルの後、
銀行屋系の西川氏の社長居座りにつながったのです。

 ところが、その後も、戦争屋と銀行屋の日本郵政利権の争奪延長戦が闇で続き(注5)、
今回の人事が決まったと思われます。
簡単に言うと、戦争屋と銀行屋の棲み分け(妥協)が成立、
日銀の究極支配権を銀行屋(日銀の株主でもある)がもらう、
その代わりJPの究極支配権を戦争屋がもらうというような話で決着がついたのではないでしょうか。

 要するに、戦争屋も銀行屋も郵政民営化は単に口実です。
欲しいのは日本国民のカネ、カネ、カネそれだけです。
上記、郵政民営化を金科玉条のように考える日本の大手マスコミはなんてトンマなのでしょうか。


6.その後、戦争屋の巻き返しが奏功

 JPは今回、元大蔵官僚(親・戦争屋官僚か)経由にて戦争屋=CIAの手に落ちたということです。
拙稿(注2)に示す、今年6月、鳩山邦対西川バトルの際、
戦争屋=CIAエージェント・読売ナベツネの豹変から、
筆者は今回のような事態(JP社長に親米官僚天下り)をある程度、予測していました。
ただし、その時点では、総務省の親米郵政官僚がポスト西川のJP社長に天下ると読んでいましたが、
それでは、あまりにミエミエなので、たぶんワンクッションおいて親米と思われている元大蔵官僚(親・戦争屋か?)としてJP社長に就任したということです。


7.皮肉にも、小泉元首相の当初の悲願(郵政大蔵化)が実現

 ところで郵政民営化に血道を上げた小泉元首相は元々、大蔵族であり、
彼の郵政民営化の当初の真意は、
郵貯・簡保を民営化して、他の民間金融機関と同様、大蔵省の支配下に組み込むこと(郵政大蔵化)でした。
同氏は首相ポストをエサに、その思想を米国覇権主義者に利用されたにすぎませんが、
皮肉にも、今回のJP人事は、小泉氏の当初の狙い(郵政大蔵化)に沿った結果とみなせないこともありません(笑)。


8.小沢・亀井両氏は戦争屋=CIAに屈したのか

 小沢氏も亀井氏も、これまでの言動から、
小泉・竹中コンビのように、
米国ジャパンハンドラーの言いなりになるとは考えにくいわけです。
表向き、JP人事は斎藤氏という親米(?)元大蔵官僚を据え、
戦争屋=CIAの暗黙の合意を取って、
実は小沢氏は彼らの要求(郵貯・簡保資金を戦争屋の戦争資金に流用)を巧みにかわそうとしているのではないでしょうか。
なぜなら、斎藤氏は小沢氏とも懇意だからです。
しかしながら、この部分に限って、現時点では未知数です。


9.危ないのはむしろ、小泉・竹中コンビ

 戦争屋=CIAは、
今回のJP人事 で完全に小泉・竹中コンビから、
小沢・斎藤コンビに鞍替えすることになるでしょう。
そうなれば、小泉・竹中コンビは戦争屋=CIAからハシゴをはずされ、
窮地に追い込まれます。
これまで、小泉・竹中コンビをヨイショしてきた経団連(米国市場で生きてきた企業の経営者)、
大手マスコミ(=親・戦争屋の電通)も同じくハシゴをはずされます。
そこで彼らは泡食って、ブッシュ・ジュニア元大統領を来日させ、小泉とのツーショット演出、また上記の朝日新聞のように狂ったような竹中ヨイショの強行に突っ走っています。
このように大手マスコミ(特に政治論説委員)は完全に国民から遊離してしまいました。
彼らはもう狂っているとしか言いようがありません。

 近未来、小泉・竹中マンセー一派への対国民向け見せしめ・吊るしあげサプライズの予感があります。
戦争屋=CIAは謀略がばれそうになると、身代わりをでっちあげて自己防衛する、これは彼らのいつもの得意ワザです。
たとえば9.11事件をみれば、それは一目瞭然です。

注1:本ブログNo.23『亀井郵政・金融担当大臣:命がけの就任』2009年9月16日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/938730.html

注2:ベンチャー革命No.303『一転、鳩山応援:読売豹変のなぜ?』2009年6月15日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr303.htm

注3:ベンチャー革命No.257『小沢民主党:なぜこだわる日銀人事』2008年4月9日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr257.htm

注4:ベンチャー革命No.302『国民資産700兆円の対米債権:戦争屋より銀行屋に奪われたい!』2009年6月6日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr302.htm

注5:本ブログNo.15『日本郵政会長人事にみる米国覇権の暗闘』2009年8月29日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/489817.html


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