人前で自分の考えを表現することは、勤めていたK塾やガールスカウト集会などの経験で得意分野のはずだった。
「お客様をスカウトだと思って簡単な言葉で、あの~、え~を減らして気楽にやったら…。」
と苦しいアドバイスをするよりなかった。
少し前に、素晴らしい講演をされる考古学者の河江さんにお願いして、トークの心得をレクチャーして頂いていた。
その中で一番大切なことは「自然体に…」。
その言葉を胸に、ともかく岐阜の会場になる「楮(こうぞ)」というレストランに向かった。
主催者の酒井さんご夫妻、「楮」の若きシェフさん、ゲストの方々にお会いし、
皆様の気さくで優しいお人柄に触れ、すっかりリラックス出来たのが良かった。
(左:建築家で主催者の酒井さん・右:バイリンガル通訳の野口さん )
お陰で原稿を見ることも忘れて、約一時間、無事話し続けることが出来た。
初エジプトの印象、空港に降り立った時の砂とらくだ?の匂いと大気の暑さ。
ルールの無い交通事情。早朝から響き渡るアザーン。日本語ガイドの教養の高さ。ハンハリーリの店員のガッツ!
ピラミッドエリアの物売りの子どもたちの逞しさなどに次々と調子に乗って話し続けていった。
アラビア語で挨拶するだけで、喜んでくれるエジプト人。こちらが照れてしまうぐらいの多くの親日エジプト人。
機関銃のように早口でまくし立てるアラビア語を聞いて
何を話しているのか理解できるようになりたいと、アラビア語の勉強を決意したこと。
圧倒的迫力で存在し続ける古代遺跡の数々、町のどこか懐かしいアンティークな雰囲気。
毎日がエジプト晴れで、そびえ立つピラミッドを見ると元気が出てきたこと。
そして愛すべきエジプト人の国民性にもふれて、
心優しくお節介、もてなしの心溢れ、たとえ貧しくても陽気に生きているエジプト人が
大好きで尊敬していると話した。
わずか2年間ではあったが単身のエジプト生活には、それ相応の苦労はあった。
不愉快なこと、辛いことも経験したであろう娘だが、エジプト熱はいっこうに治まらない。
それに余りある温かい人たちに恵まれたからだろう。
後半はいよいよ、エジプト革命の話に突入。
もちろんしっかり準備もされるのでしょうけどね。
いつか集会で話し方講座もお願いします。
でも、前のブログに書いたように、前日リハーサルをやっていたら、あまりにつっかえるので、さすがにあせりました。
なんとか形になったのは、スカウトたちが一生懸命聞いてくれる集会を重ねてきたお陰です。
娘がガールスカウトを続けてきて本当に良かったと思っています。