平成28年4月発行の村上春樹の新訳本。
『帚木蓬生の読書会』では、何年か前に 村上春樹の作品は「ノルウェーの森」を採り上げましたので、帚木蓬生様への仁義として、彼以外の作家の作品は、1回しか採り上げられないのですよ。 何でって? いや何となくですよ。
でも、巷では新作「騎士団長殺し」が、発売前から大量重版と騒いでいたので、我らは、村上春樹・研究として「結婚式のメンバー」を、今月は 選びました。
会員の方々の意見は、様々・・。
第2次世界大戦中のアメリカの12歳の少女の夏の話。吊り目の日本兵なんて訳しながら村上春樹は、何を思われていたのでしょうか・・。
思春期特有の どこかに行きたい 何かを待っている極端過ぎる少女の心理が何となく分かる気もしたけど、あの戦時中には、日本の少女達は、未来も自由もなく もっと不幸だっただろうね・・・と考えてしまいました。
だから、村上春樹が訳者解説で「たけくらべ」に似ていると書いているのに、私は違和感を覚えました。
太宰治の「女生徒」と読み比べてみて、やっぱ、太宰の勝ち! 日本の少女は、おセンチで 可愛いね。
4時間近くの、今回の会場・和食『花万葉』炬燵式個室では、近所付き合いで悩み、今回欠席の会員の方に、私達は何が出来るのだろうか・・・という話にもなりました。
誰しもが(辛い気持ちを聴いてほしい)(人との関係に疲れた)(気持ちが落ち着かない)(将来が不安)という時期があると思います。 だからこそ、ひとりで本を読むのよ! 孤独を力にし、そして分かち合うのに 読書会があるのよ。
何故こうなったんだろう と 悩まずに 考えるのよ。自分に負けないために!
で?私だったら? ラジオ人生相談での加藤の親父の格言。アドバイスにヒントを得ます。
(自分の心の問題を 他人を巻き込んで解決しようとしないこと)という言葉に、なーるほどって納得したら、ひとり笑顔になるよ。 傾聴は、アドバイス不要、ただ寄り添って聞くだけだそうだけど、人って力強い言葉や思わぬ方向性って欲しくないのかな・・・。
読書会も、年月・年齢と共に、少しづつ変えていかざるを得ませんね。でも、本を糧にするという精神は持ち続けなきゃね。
庭の花たち。
GIのホウレン草の花が咲くのを待ってます。