鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

カメラアダプターの製作

2011-11-23 16:50:54 | 工作
クローズアップレンズNo3を組み込んだアダプターを作ることにしました。
簡単な構造なのですが、ねじを切ったりするのでよい勉強になります。

まずは、フリーハンドで図面(マンガ)をかきます。


素材(75φアルミ材)をチャックに取り付けます。


端面を仮仕上げして、中央にドリルで穴を開けます。


内ぐりバイトで穴を広げます。


穴径が定まったところで、いよいよねじ切りです。
今回はレンズの入る奥側(49φP0.75)と、フィルターのつく手前側(52φP0.75)の
2段を切ります。


ねじを切り終えてフィルター(52φ)をつけてみました。
無事ついて一安心。


クローズアップレンズが入るか、旋盤から外してチェックします。
無事入りました。レンズ押さえ環もねじ込めました。


再び旋盤に取り付けて、外側を仕上げます。


加工終了。


仮組をします。


すっきりと収まりました。
あとは塗装をすれば完成です。
黒アルマイト仕上げ、といきたいところですが単品では高くつきそうですので
このままつや消し黒のスプレーをする予定です。


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M45プレアデス星団

2011-11-22 19:09:57 | 天体写真
クローズアップレンズNo2をつけて撮影したカットです。
周辺部の星像は甘いですが、気にならないレベルとも言えます。



タカハシFC100+クローズアップレンズNo2
LPSP2フィルター
8分露光×4枚
キヤノンEOS5Dmk2
埼玉県県民の森駐車場
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クローズアップレンズNo2テスト結果

2011-11-21 18:36:47 | 天体写真
クローズアップレンズNo2のテストをしました。
結果から言うと期待はずれでした。
ケラレは少なくなったものの、肝心の星像が良くありません。
ノーマルと比べると改善はされていますが、周辺部の星像は肥大したままです。
No3の星像の方が、円周方向へのびはあるものの小さくしまっています。
これからは、No3をつけて撮影していくことにします。

今のところ手元にあるNo3のレンズは49ミリ径で、そのままではねじ込めないので、
自作のアダプターの上にそっと載せてテストしていました。
きちんと取り付けられないかいろいろ考えていたところ、
フィルター枠から外したとき、レンズ径が46ミリであることがわかりました。
なんとかアダプターの中に組み込める大きさです。
ちょっと複雑な加工になりますが、新しいアダプターを作ろうと思います。

FC100+クローズアップNo2


右上隅
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クローズアップレンズ到着

2011-11-20 16:18:36 | 天体写真
注文しておいたクローズアップレンズが到着しました。
ケンコーのACNo2(f=500ミリ)です。
No3(f=333ミリ)でもほぼ満足する結果だったのですが、やや効果が強いように思われました。
また、ケラレも出ていたので、焦点距離の長いレンズならケラレも少なくなるのではないかと期待しています。
レデューサーとしての効果は当然ながら弱くなると思います。
単純な計算ではFC100に取り付けたときF7.2(×0.9)ぐらいのはずですが・・・・

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クローズアップレンズで像面湾曲を補正する

2011-11-16 22:02:07 | 天体写真
FC100の周辺部の星像が肥大しているのは像面湾曲のためと考えられます。
対策をネット上でいろいろ探してみましたが、クローズアップレンズを簡易レデューサーにして
画質の改善を図っているHPやブログがありましたので、
手持ちのクローズアップレンズ(ACNo3とACNo5)をカメラアダプターに組み入れてテストしてみました。

FC100ノーマル画像

同右上隅


FC100+クローズアップレンズACNo3

同右上隅


FC100+クローズアップレンズACNo5

同右上隅

共通データ
キヤノンEOS5Dmk2
1分露光×1 ノイズリダクションなし

クローズアップレンズを入れると周辺部の星像が改善されるのがわかります。
No5はややオーバーコレクションでNo3の方がよいようです。
No3でもまだ星像が同心円方向に流れていますので、もう少し弱めのレンズの方がいいのかもしれません。

いっぽう、クローズアップレンズを入れると、画面のケラレが起こってしまいました。No3では隅の方だけですが
No5ではよりケラレが大きくなっています。またミラーボックスによるケラレもよりはっきりしています。

しかし、クローズアップレンズによるレデューサー効果で、実視界はさほど変わっていません。
単純な計算ではクローズアップレンズNo3を入れたとき焦点距離は68cm(0.85倍F6.8)、No5を入れたときは焦点距離64cm(0.8倍F6.4)です。
トリミングして同じ実視界に引き延ばせば問題ないと思いますし、APSCサイズのカメラボディーなら、ケラレは起こらないでしょう。

5DMk2はフルサイズなので、できるだけケラレを出さずに使いたいと思います。今回テストしたクローズアップより弱いレンズ、たとえばACNo2でどうなるか、今後テストしてみたいと思います。
また、眼鏡レンズのようなメニスカスレンズをフィールドフラットナーとして利用できないかも調べてみたいと思います。
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