鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

Hαフィルター

2016-09-01 19:33:18 | 天体写真
台風の通過した翌日、注文しておいたHαフィルターが届きました。

Hαフィルターとは、ガス星雲の発する水素輝線のうち
656ナノメートルの波長のみを選択的に透過する干渉フィルターです。
当然のことながらそれ以外の波長域の光は完全にブロックします。
なので、星雲の光だけが写真に写ることになります。

今回届いたのは半値幅12ナノメートルと透過域が若干ワイドなもの。
半値幅6ナノメートルのものもあり、そのほうがより強いコントラストが望めるのですが、
取り付け時の傾きやレンズのF値の影響も強く受けそうなので
あえてそちらを選びました。

31日は台風一過の快晴が夜まで続きました。
さっそく自宅の庭でテスト撮影です。

Hαフィルターは、光害のもとになっている輝線や連続光もかなりカットしますので、
透明度さえ良ければ、光害地からでも淡い星雲が写るといわれています。

そうなれば遠征になかなか行けないときでも、自宅で天体写真が楽しめます。
じつはそれが狙いで購入に踏み切りました。

フィルターは専用のマウントに入っています。



ミラーアップしてカメラに装着します。



EOS5Dの場合、連続撮影機能が使えなくなります。
面倒でも1枚づつ撮影します。

できた写真がこちら。
なかなかコントラストよく写っています。
赤色しか透過しませんので、写真は「モノクロになります。



白鳥座東部
キヤノン EOS 5D MkⅡ 85ミリF1.4(F2.8)
Hαフィルター(半値幅12nm)
2分30秒露光×5枚
埼玉県鳩山町
コメント
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