鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

内合前の金星

2013-12-30 22:31:07 | 天文現象
今年も押し詰まってきました。あと1日です。

年末年始は月の条件がいいのに、天体写真を撮影できないで過ぎています。
遠征できないならせめてでもと思い、金星を撮影してみました。

宵の明星として輝いていた金星も、内合が近づいてきました。
望遠鏡でのぞくと、見事な三日月型です。
ただ、低空のためと冬の気流の悪さからひどいシーイングです。
さざ波のような揺らめきが金星全体を覆っていました。

例によって、X5で動画を撮影し、レジスタックスで処理します。
大気による分散も大きく、三色分解して補正しましたが、変な着色になってしまいました。


内合前の金星
20cm反射 Or25ミリ 拡大撮影
キヤノン EOS kiss X5 
レジスタックスによるウェーブレット処理
埼玉県鳩山町
※内合前のイメージに近づけるため、北を右にしています。
コメント (2)
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M31その2

2013-12-04 21:47:21 | 天体写真
先週末の遠征では、M31にも再チャレンジしてきました。
前回ピンぼけで、残念な結果しか出せなかったので、
今回は1枚ずつ慎重にチェックしながらの撮影です。

10分露光を4枚と、20分露光を2枚撮影しました。
10分露光のほうにはなぜかガイドエラーがありましたので、
20分露光のカットのみのコンポジットです。


M31(アンドロメダ銀河)
12.5cm屈折 直焦点 LPSP2フィルター
20分露光×2枚
キヤノンEOS5Dmk2(赤外改造)
栃木県日光市
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ISONの観測をどうしよう

2013-12-01 20:57:18 | 天体写真
ISON彗星が残念なことになってしまいました。
太陽に非常に近い軌道を持っていたので、核の分裂ぐらいはあるのでは・・
と思っていましたが、事態はそれ以上でしたね。

SOHOの画像を見る限り、近日点通過後の彗星の姿は尾が反太陽方向にありません。
このことは、近日点通過後以降、彗星の尾を形成するダストが供給されていないことを示しています。
(ダストが引き続いて出ているのならば、本体から反太陽方向にシンクロンとして尾がが伸びるはず)

つまり、明け方の空に再び現れても、雄大な尾は見られないことになります。

しかしながら全く可能性がなくなったかといえばそうではないかもしれません。
彗星核の分裂→新しい断面の出現→活発にダストを放出
しないとも限らないからです。
「何が起こるか判らない」のが、彗星の彗星たるゆえんですから。

というわけで、11月最後の週末、観測地の下見を兼ねていつもの場所に行ってみました。
冬型が続きましたので、関東地方とはいえ山沿いには積雪の可能性があるからです。

結果は杞憂に終わりました。
観測場所も、そこまでの道路にも全く雪がありませんでした。
スタッドレスタイヤに履き替えていったのに、その力を発揮する機会もありませんでした。

ただ、現地にて判明したことは
「肝心のISON彗星が山の陰で見えない!!!」

行ってみて良かったです。

翌日に予定がありましたので、現地には前半夜しかいられませんでした。
それまでの間、西空に傾いた夏の星々を写してみました。


網状星雲(西側部分)
12.5cm屈折 直焦点 LPSP2フィルター
10分露光×4枚
キヤノンEOS5Dmk2(赤外改造)
栃木県日光市

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