月面南部

連投になります。

きのう上弦の月の全景を投稿しましたが、今回は同じ日に撮影した南部のアップです。
画像を処理してみて、意外にいい出来映えなのでちょっと驚いています。

撮影時にデジタルズームを効かせただけで、そのほかは何の工夫もしていません。
いかがでしょう。


月面南部
自作１６cm F8　反射直焦点
キヤノン　EOS Kiss X5 動画撮影（デジタルズーム３×）約３００枚合成
レジスタックスによるウェーブレット処理

月齢８．３

暑いですねえ。
当地では連日の３０度超え。日差しも強く、屋外での作業は苦痛でさえあります。

そんな中、我が家ではようやく田植えを終えることができました。
田植えそのものは機械で、それも近所の人にお願いするのですが、
今年は父の具合が悪く、田起こしや肥料の散布、代かきなどの作業をほぼ一人でやりましたので
これには堪えました。
でも、とにかく終わりましたので一段落です。
あとは毎日の水管理。雨が降らないので少し心配です。

さて、きのう農作業を終えたあとですが、夜に入ってもよい天気が続いていました。
ちょうど上弦を迎えた月が空高くありましたので、久しぶりに撮影をしてみました。

今まではJPEG最高画質の一発撮りでしたが、今回は趣向を変えて動画撮影からのレジスタックス処理です。
というのも意外にシーイングが悪く、一発撮りでは寝ぼけた絵しか撮れなかったからです。

ただこのカメラの動画モードではカメラのセンサーの画質がフルに生かせず、低い分解能に甘んじなければいけません。
記録画素数は約２５０万ピクセル、最高画質の１／７しかありません。

1920×1280ピクセルをさらにトリミングしましたので実質1200×900ピクセルくらい。
細かいところの描写は残念ながら・・・です。


月齢８．３
自作１６ F 8　反射　直焦点
キヤノン　EOS Kiss X5
動画から約３００コマ合成　レジスタックスによるウェーブレット処理
埼玉県鳩山町

M天体２題

５月も後半に入りました。
快晴のすばらしい天気の日は仕事が忙しくて遠征できず、
週末にリベンジとばかりに計画を立てたのですが、天気が下り坂でこれまた断念。
熱心に誘ってくれた友人に少し申し訳ない気分でした。
またの機会があるでしょう。星は逃げませんから。

とはいうものの、天気がよいのに何もできないのはストレスがたまります。
庭先ではありますが、懲りずにM天体を狙ってみました。

快晴で透明度も良さそうに思ったのですが、やはり春です。
冬場に比べると空が明るく、３分露光ではすこしカブリ気味でした。

Mナンバーも後半にはいると暗いものが多くなります。
この２つ、視直径も小さく、小型望遠鏡では見栄えもしませんが、
それぞれ特徴ある姿をしています。


M６３
２０cm F5 反射　直焦点　LPSP2フィルター
３分露光×８枚
キヤノン EOS 5D Mk2（赤外改造）
埼玉県鳩山町


M６４（キャッツアイ銀河）
撮影データは同じ

M104ソンブレロ銀河

連休も夢のように過ぎ去り、日常が戻ってきました。
南の方には台風も現れ、日本列島をうかがう勢いです。
ここのところ雨がなかったのでよいお湿りになるといいのですが、
強風の予報も出ています。
穏やかに通り過ぎていってほしいものです。

きのうの日曜日、風は強かったものの快晴の天気は夜まで続きました。
月が東に去りましたので、久しぶりにM天体の撮影です。

ねらうのはおとめ座のM１０４、通称ソンブレロ銀河です。

おとめ座といってもこの銀河はからす座に近く、南に低いのが難点です。
視直径も９分×４分という小ささです。

東京方面の光害を少しでも避けるため、例によって南中を少し過ぎて西空に回ったところをねらいます。
それでも適正露光はわずかに９０秒。

SNを稼ぐために１２枚撮影し、コンポジットしました。


M104銀河
２０cm F５反射　直焦点　LPSP2フィルター
１分３０秒露光×１２枚
キヤノン　EOS ５D MkⅡ（赤外改造）
埼玉県鳩山町

５月２日の土星

いつの間にか５月になってしまいました。
ここのところ天気はよかったものの、仕事と家業の手伝いでゆとりがありませんでした。
毎年のことなんですけれど・・・。

関東地方では４月末からよい天気が続いています。
雨が降っていないので地面はカラカラ。農作物が少し心配なほどです。

連休に入りましたので、昨夜は少し夜更かしして土星をのぞいてみました。
気流の状態がとてもよく、カシニの空隙がぐるっと一回りしているのがわかります。
ひさしぶりにきれいな土星を見ることができました。

せっかくですので写真も撮影します。
いつものように動画を撮影して合成するのですが、
木星よりも小さいのでデジタルズームを効かせて拡大しました。



天体写真の流儀では上の写真（望遠鏡で覗いたように逆さまにする）が正しいのですが、天地を逆にしてみます。
この方が自然に見えると思います。


土星
２０cm　F５反射　SW１８ミリ　拡大撮影
キヤノン　EOS　Kiss　X5　
動画から約２５０コマ合成　レジスタックス処理
埼玉県鳩山町