鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

秋の棒渦巻銀河3つ

2023-11-30 20:54:31 | 天体写真
11月も終わりです。
前回、秋の南の空に見られる銀河を3つアップしましたが、
今回は秋から初冬にかけて見られる棒渦巻銀河3つです。

どれも小さいものばかりで、それぞれ特徴ある姿をしています。
我々の銀河も棒渦巻型と言われていますが、残念ながら外に飛び出して眺めることができません。
果たしてどんな姿をしているのでしょうか。
個人的にはM33かM101のように腕がよく発達していて、棒構造がわずかに認められるぐらいの形を
想像していますが・・・。

今回は対象の導入に不安があったので、テレコンなしで撮影しています。
横位置になっていますが本来は縦位置で、写真の右が北になります。


NGC925(さんかく座)


NGC1097(ろ座)


NGC1300(エリダヌス座)
共通データ 12.5cm 屈折 直焦点 LPSP2フィルター
1分30秒露光×8枚
群馬県藤岡市

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南に低い秋の銀河3つ

2023-11-27 17:27:48 | 天体写真
11月もそろそろ終わり。早いものですねえ。
かつて作家の椎名誠さんが著書の中で
「少年のころは1日が短く1年は長い。年を取ると1日は長く1年が短い。」
と書いていたのを思い出します。

10月11月と天気に恵まれ写真も溜まっていますので、またいくつかアップします。
今回は秋の銀河3つです。
いずれも南天の低い位置にあって、今まであまり撮影してきませんでしたが
小天体も800mmとテレコンで結構いけるとわかってから望遠鏡を向ける気になったものです。

低い位置にありますから光害の影響が避けがたく、1コマ当たりの露光がそれほどかけれれません。
枚数を稼いでなんとか絵にしてみました。


NGC55


NGC247


NGC253
共通データ
12.5cm 屈折 ×1.4 テレコン LPSP2フィルター
1分露光×16枚
群馬県藤岡市
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11月20日明け方の周期彗星2つ

2023-11-21 16:54:13 | 天体写真
急に冷え込むようになってきました。
寒暖差の激しい当地ではすでに氷点下が2回。収穫の遅れた夏野菜はすべて霜で枯れてしまいました。

冬型の気圧配置のおかげで、関東地方は快晴の日が続くようになってきています。
新月期の先週末に都合が悪く、撮影に行けませんでしたが、
先日、いつもの場所に撮影に行ってきました。
月没が22時少し前ですので、のんびりと撮影準備ができます。

現着は19時ちょっと前、持参したガスコンロでチャーハンもどきを作ります。
最近は撮影だけでなく、ちょっとしたキャンプ気分が味わえるのも楽しみの一つになってきました。

そうこうするうちにいつもの友人も到着し、いつものようにとりとめのない話をしながら時間を過ごします。
今回は秋の棒渦巻銀河と明け方の周期彗星を撮影する計画です。
もちろん撮影の合間にはドブソニアンでの天体観望もします。

当日は心配した風もなく好適なな撮影日和で、ほぼ予定した天体を撮影することができました。
ダークやフラットも含めると300カット近く、あとの画像処理が大変です。

とりあえず日にちが経過すると鮮度が落ちやすい彗星の画像を先に処理しましたのでアップします。
どちらも明るく写っていますが、東の空には光害があって眼視ではやや見つけづらかったです。


62P ツーチンシャン第1彗星
12.5cm 屈折 ×0.77リアコンバーター Comet BP フィルター
2分露光 ×8枚
群馬県藤岡市


103P ハートレー第3彗星
撮影データは同じ




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過去の写真1

2023-11-12 08:24:16 | 天体写真
友人からフイルムスキャナーを借りました。
銀塩時代の写真をディジタイズして保存しようと思ったのです。

取説を読んでさっそくスキャンしてみました。
天体写真ですから同じような構図で何枚も撮っています。
重ね合わせればそれなりの絵になるのでは、と考えてやってみました。
が、うまくいきません。

スキャナーの内臓レンズの歪曲収差が大きく、スキャン位置がぴったりと一致していないと
うまく重ならないことが分かりました。
それでも位置が近そうなものでとりあえず絵にしてみました。

カラーバランスが崩れていようが、カブリがあろうがデジタルになっていれば修正は簡単です。
改めてデジタルの良さを感じました。

まあそういうわけで、とりあえずの1枚。
周辺のカブリはスキャナーによるものらしく、修正しきれませんでした。


池谷・張彗星 2002年4月
400mm F2.8
フジクロームプロビア400
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ドブソニアンの小改良

2023-11-08 09:06:00 | 工作
11月というのに夏日が続いています。この後はどうなるのでしょうか。
農作業の上では秋にはいろいろやらなければならないことがあるので、
急に冬が来ても困るのですが・・・。

先日、山に持って行ったドブソニアンですが、意外と良く見えました。
クローズアップで天体を撮影しているときに、次の天体を探しておいて
写野に導入する目星を付けるのに使います。
10等級前後のNGC天体もよく見えますので、とても役立ちました。

さらに良く見えるように光害カットフィルターをアイピースにつけようと考えましたが、
調べてみますとアイピース用のものでも結構な値段がするのです。

どうしようかと思って思案しているうちに、写真用のフィルターが使えないかと思い立ちました。
アイピースにねじ込んで使うのでなく、鏡筒側に取り付けてしまおうというわけです。
幸い手元には使わなくなったステップアップリングがありましたので、
これを使ってフィルター枠にします。

接眼体ボードはすでに穴が開いていますのでこれを加工しようとしてもホールカッターが使えません。
いろいろ考えた末に別の板にホールカッターで穴をあけ、フィルター枠を取り付けることにしました。

これで写真用のフィルターが使えます。
次回の楽しみがまた増えました。









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