2014Q2ラブジョイ彗星

２２日の晩、フィンレー彗星を自宅で撮影した後、山に向かいました。
いつもの堂平山とは違う場所です。

最近は堂平山あたりでは、関東平野の光害の影響が強く、長時間の露光は難しくなってきています。
遠くまで遠征すればいいのですが、冬場は関東地方周辺の山々でも雪が積もりますので
夏場使っている観測場所も行けなくなってしまいます。
冬場にも雪がなく、それでいて空の暗い場所があるといいのですが・・・。

友人が冬場行っているという場所に行ってみることにしました。
現地待ち合わせです。

この場所、市街地からも近く、実を言うと空の暗さという点であまり期待はしていませんでした。
そのぶんアクセスが良く、自宅から車で１時間４０分ほどです。

先着した友人ととりとめのない話をしながら、撮影を始めました。
思ったよりも空が暗く、夜が更けると冬の天の川も見えてきました。
堂平山よりも確実に暗いようです。

ラブジョイ彗星が北上して、おおいぬ座の足下近くにありました。
持参の望遠鏡はFが暗く、彗星向きとはいえませんが、
とりあえずレンズを向けてみることにしました。

彗星が地球に接近していますので、大きな頭部と
まっすぐに伸びたイオンの尾が写りました。


2014Q2 ラブジョイ彗星
１２．５cm 屈折　直焦点　LPSP2フィルター
３分露光×８枚
キヤノン EOS 5D MkⅡ（赤外改造）
群馬県藤岡市

15Pフィンレイ周期彗星

今年も残り少なくなってきました。
何となくあわただしい毎日です。

２２日は連休の谷間で、新月でした。
夕方帰宅する頃まで快晴で空もよく澄んでいました。
ネットでフィンレイ彗星が明るいと情報を得ましたので、早速望遠鏡を向けてみました。

夕方の西空低く、近くには火星が輝いています。
高度は１０度もありません。薄暮が終わるのを待っていると沈んでしまいそうです。

まだ空には明るさが残っていましたので、露出を切り詰めて撮影しました。

フィンレイ彗星は約６．５年の周期彗星で、近日点近くで明るくなることが知られています。
今回の予報光度は１０等ほどですが、写りから明るさはそれよりも明るいようです。
突発的な光度の上昇があったのでしょうか。

低空で気流も最悪。星が肥大して写っています。


１５P　フィンレイ周期彗星
２０cm F５ 反射　直焦点　LPSP2フィルター
キヤノン　EOS　Kiss　X5
３０秒露光×１２枚
埼玉県鳩山町

昇るオリオン

１２月に入ってめっきり寒くなってきました。

夜祭り（秩父）がくると寒くなるといわれますが、毎年その通りなのです。
加えて今年は寒気団の勢いが強く、冷え込みも半端ではありません。
冬型の気圧配置が強く、撮影ポイントの日光方面の山も雪で閉ざされてしまったに違いないことでしょう。

最近週末が何かと忙しく、撮影に出かけることができないでいます。
ブログの更新もままなりませんので、先週の木曜日、平日ではありますが堂平山に撮影に行ってきました。

前半夜、それも短い時間勝負なので光害の影響は避けられません。
逆手にとって、夜景と星のコラボをねらうことにしました。

構図を決め、夜景がぎりぎりオーバーにならないよう露出時間を決めます。
短時間露光を繰り返し、あとで合成すれば昔でいう固定撮影写真のできあがりです。

意外にもたくさんの星が写ってくれてびっくりしました。

夕刻ですので、飛行機の明かりもたくさん写っています。
画面右の大きな動きは羽田空港、中央左に地平線低いのが成田空港のようです。


昇るオリオン
キヤノン　EF-S 18-55 （１８ミリ）　F 5.6
ISO 800 １０秒露光×１２０枚　比較明合成
埼玉県ときがわ町