鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

カノープス

2013-02-23 23:19:56 | 天体写真
シリウスについで全天で2番目に明るい恒星カノープスです。
明るさは-0.72等級ながら赤緯が-53度と低いので、南の地平線ぎりぎりです。
冬に好天の続く関東地方でもチャンスに恵まれないとなかなか見ることができません。

21日は冬晴れの良い天気でした。
カノープスの南中を調べると20時30分頃です。
双眼鏡で探すと割合とかんたんに見つけることができました。

地上に近いので、短時間露光だと紛らわしいので、
固定撮影でねらいます。
途中、雲がたくさん横切ったので合成でどんな絵になるか心配でしたが、
それなりに雰囲気のある写真に仕上がりました。


カノープス
キヤノンEOS Kiss X5 EF-S 18-55(24ミリ)
30秒露光×20枚 比較明合成
埼玉県ときがわ町

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沈むオリオン

2013-02-20 21:44:40 | 天体写真
手持ちのソフトで比較明合成ができることを知りました。
短時間露光の画像を多数合成して固定撮影のような絵を作り出すことができます。

月明や街明かりがあるときにも露光時間を短くすれば
バックのカブリを押さえることができます。

逆に月明を利用して雪山などを照らし出し、同時に星の軌跡を残すことも可能です。
いつか挑戦してみようと思います。

16日の晩は一晩中快晴でした。
月は23時半には沈んでしまいましたが、
堂平山の山頂から沈んでいくオリオン座を写してみました。


沈むオリオン
キヤノンEOS X5 EF-S 18-55 18ミリ
1分露光×20枚 比較明合成
埼玉県ときがわ町
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小惑星2012DA14

2013-02-17 13:09:59 | 天文現象
小惑星2012DA14が地球に接近しました。
距離が2万8千キロといいますから、静止衛星よりも近いところです。

午前4時に起きて、撮影をすることにしました。
予報されているコースにカメラを向けて小惑星を待ち受けます。
短時間露光を繰り返し、あとで合成して軌跡を残す作戦です。

予報で明るさは7等級。双眼鏡でも見える明るさです。
撮影はカメラに任せ、双眼鏡で探してみると・・・・。

ありました。ゆっくりですが動いています。
見ている間に、星の並びが変わっていくのがわかります。

大きさは数十メートルといいますから、天体の中でも小さい方ですが
もしもこんなのが地球に衝突したら、大惨事になるでしょう。
ニアミスで良かったですね。

できあがった写真がこれです。
小惑星が回転して、明るさが変化している様子がよくわかります。
明け方なので、目的の小惑星以外にも人工衛星がたくさん写りました。

※追記 明るさの変化が大きすぎることが気になり、調べてみました。
 オリジナルの写真では明るさはそんなには変化していません。
 ブログ用に解像度を落とした際、明るさの変化がひどく強調されたようです。


地球に接近した小惑星2012DA14(画面中央 明るく破線状に写っている)
2013年2月16日 04時16分~55分
28秒露光(2秒休止)×90枚 比較明合成
85ミリF1.4(5.6に絞る)
キヤノンEOS5Dmk2(赤外改造)
埼玉県鳩山町


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NGC2174-5(モンキー星雲)

2013-02-14 20:35:11 | 天体写真
3連休も終わり、気がつけば西空に三日月が上がっていました。
せっかくの新月期なのに、何もしないで終わりそうです。

なので、自宅の庭先から天体写真を撮ってみました。
ふたご座の足もとにあるNGC2174-5、通称モンキー星雲です。

2月になるとふたご座も夜更けには西に傾いてきます。
西天のほうがやや暗いので、そこをねらって撮ってみましたが、
それでも空はやや明るかったです。


NGC2174-5
20cmF5反射直焦点 コマコレクター3 LPSP2フィルター
3分露光×4
キヤノンEOS5Dmk2(赤外改造)
埼玉県鳩山町

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ペルセウス座

2013-02-05 21:13:16 | 天体写真
先週末、S大学の観測のお手伝いに堂平天文台に行ってきました。
観測は一晩中ひとつの星を追いかけるというものでしたから、
始まってしまえば、あとは暇でした。
その間に外に出て、X5で星の写真を撮ってみました。

驚かされるのはレンズキットに付属するレンズのの高性能ぶりです。
絞り開放なのに周辺部まできりっとした点像です。
最新デジタルレンズ、恐るべし・・・です。
周辺減光がありますが、画像処理ソフトで対応できますので、
事実上、開放絞りから使用可能です。

マニュアルでのピントリングの動きが軽すぎることと、
ズーミングに伴って無限遠が微妙に変化することなど
天体写真用としては不都合な部分もあるのですが、
使うときに気をつければOKです。

ズームで画角が自由に選べることもあって
星座写真が楽しくなりそうです。

レンズキットの望遠レンズのほうも近いうちテストしてみようと思います。


ペルセウス座全景
キヤノンEOSKissX5 EF-S18-55(35ミリ付近)開放 ノートリミング
1分露光×4
埼玉県ときがわ町
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