鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

5月10日のもう1枚

2024-06-10 08:45:25 | 天体写真
6月になりました。梅雨入り間近なのですがしばらく雨がありませんでした。
今日は久しぶりの雨です。

先日の撮影行でもう1カット処理していないのがありましたので、処理してアップします。
ヘラクレス座の球状星団M13です。

当日は春の銀河をいくつか撮る予定でした。
現着が遅くなったので南中近かったほうき星を先に撮影し、
あとから春の銀河を撮るように順番を変更したところ、
すでに目的の天体は西に傾いていました。
日没が遅くなっているので、春の天体もうかうかしていると撮影チャンスを逃しますね。
何度も繰り返すようですが天体は逃げないので来年また頑張りましょう。

ところで今回のM13、今まで何度となく撮影していますが、
今回はテレコンも入れず(というか忘れた)ほうき星を撮影したそのまままの状態での撮影です。
春の淡雲がありましたが、天頂近くで気流の状態も良かったのでしょう。
思いのほかよく写ってくれました。


M13
12.5cm 屈折 直焦点 Comet BP フィルター
90秒露光×12枚
ニコンZ6(HKIR改造)
埼玉県横瀬町



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

5月10日のC/2023A3 ツーチンシャン・ATLAS彗星

2024-05-30 05:29:05 | 天体写真
ブログがひどく滞ってしまいました。
暖かくなって農作業が本格化したのと、4月から地区の役職に就いたため忙しくなっていたためです。
このため撮影に行くこともなく、ブログのネタも作れませんでした。
農作業はともかくとして、慣れない役職は困ったものです。
書類の準備や行事の実施などあれこれと気を使う仕事が多く、心のゆとりを失っていたんですね。

そんな中でも5月10日にいつもの友人と撮影に行ってきたのですが、画像の処理に手を付けていませんでした。
ようやく田植えも済み、地区の仕事も一段落しましたので、処理して画像をアップします。
今回は2人の都合から遠出をせず、県内の撮影地ということになりました。
狙いはこの秋大彗星になるかも、と予想されているツーチンシャンATLAS彗星です。

堂平天文台の観望会を終えてからでしたので現地到着は21時過ぎ、すでに友人はスタンバイ済みでした。
隣に入れてもらい、望遠鏡を組み立てます。
この日の彗星は太陽からの離角も大きく、高度も十分でした。
というわけで、慌てることもなく落ち着いて準備ができます。
光害の影響もあって露光時間は短くなりますが、いつものように枚数を稼いでSNを上げるようにしました。

撮影した5月上旬には、彗星は太陽からの距離が2.6AUほど。
見てのとおり小さいながらもしっかりした頭部と明るい尾を持っています。
大彗星になる兆しがあるように思います。
ただ、1975年のウエスト彗星ほど太陽に近づかないので大化けはしないでしょう。
それでも期待を持たせる姿です。


5月10日のツーチンシャンATLAS彗星 C/2023A3
12.5cm 屈折 直焦点 Comet BP フィルター
90秒露光×12枚
ニコンZ6(HKIR改造)
埼玉県横瀬町

少しトリミングしてみました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

4月1日の12P彗星

2024-04-03 17:42:49 | 天体写真
年度初日の4月1日は不安定な天気でした。
それでも午後から晴れるという予報です。
予報を信じて彗星を撮影に出かける準備をしました。

午後3時の時点では空にたくさんの雲がありましたが、北の方には晴れ間が見えます。
透明度はさほど良くありませんが、何とか晴れそうですので出かけることにしました。
春霞の影響を少しでも避けるには、標高の高いところが有利です。
思案の結果、赤城山方面を目指すことにしました。

家を出たのが午後4時半。高速を使って現着が6時20分頃でしたが、撮影地にはすでに2組の方が望遠鏡を組み立てています。
挨拶をして、少し離れたところに場所を構えることにしました。

日没とともにだんだん星が見えてきます。
北極星を見つけて望遠鏡のセッティングを終え、目指す彗星のほうに双眼鏡を向けますと
彗星はすぐに見つかりました。

空が完全には暗くなりませんが、撮影を開始します。
適正露光は15秒ほど。
枚数を増やしてS/Nを稼ぎます。

撮影の合間には双眼鏡で彗星の光度を観測してみました。
ピントをぼかして周りの恒星の明るさと比べます。
同じような明るさの星を見つけたり、彗星よりちょっと明るい星、ちょっと暗い星を見つけ明るさを目測します。
目測の結果は 5.5 等。
光度観測は初心者ですから、参考程度です。

撮影のほうは最終的は60コマほどを撮ったところで、彗星が見えなくなりました。
そののち、ダークとフラットを撮影して午後8時少し前に終了しました。

画像処理を終えましたのでアップします。
イオンテイルがよくわかるよう強めの処理をしていますので、バックが少し荒れ気味です。
先日よりもぐっと彗星らしくなっていました。
それにしても映り込む人工衛星の多いこと。影響の大きいフレームは除外して合成しています。


4月1日の12P彗星
12.5cm屈折 直焦点 RC 0.77 Comet BP フィルター
15秒露光×55枚
ニコンZ6(HKIR改造)
群馬県昭和村


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

我が家上空はブルーインパルス

2024-03-31 18:12:57 | 日記
3月最終日の今日はなんと25度越えの夏日になりました。
記録的な暑さです。
遅れていた桜もこれで咲くかな。

ちょっと前になりますが、空を見上げますと飛行機雲がありました。
それも1つでなく何本も。
空に描かれた模様はブルーインパルスのよう。
急いでカメラを取りに戻り、1枚写しました。



飛行機雲が出るのは上空の天気が不安定になっているため。
天気は上空から崩れていきますから飛行機雲が出ると雨になるといわれています。
案の定翌日は天気が崩れ、雨になりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニ望遠鏡を作る④

2024-03-18 17:46:08 | 工作
ミニ望遠鏡も最終回です。
対物部にフードを付けました。いつものようにボール紙を巻いています。
鏡筒の長さは、45度プリズムを付けたときにピントが出るように切断。
天頂プリズムでもピントが出ます。

焦点距離33センチですから、少し長めの接眼レンズをつければ広視野望遠鏡になります。
手持ちの28mm見かけ視界55度のアイピースを取り付けた場合、
倍率は12倍、実視界4.6度です。
これならばすばるが広がり過ぎずに見えるはず。
内部の遮光絞りや塗装はまだですが
外観は完成した形になりました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする