鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

IC1396

2016-10-29 07:10:36 | 天体写真
朝晩だいぶ寒くなってきました。
エアコンも冷房から暖房に切り替わり、
とうとう石油ストーブまで引っ張り出しました。

新月期に入りましたので、撮影できるチャンスを狙ていましたが、
休前日がうまく晴れるとは限りません。仕事を持つ身はつらい・・・。

そんな中、木曜日は日中の快晴が夜半まで続きました。
先日時間切れでできなかったもう1本のレンズとHαフィルターの組み合わせをテストします。

自宅の庭先ですから、何事ものんびり慌てずできるのが良い点です。
コードリールで100V電源もひぱってこれます。

ねらいはケフェウス座の散光星雲IC1396です。
空はさほど良くも悪くもなく、この時期としては普通でしょうか。
テスト撮影をして露光時間を決め、本番の撮影に入ります。

かなり強い処理をしましたので、あわい星雲もなんとか浮かび上がりました。
一方バックグラウンドはかなり荒れています。

Hαフィルターを付けると、フラット処理が難しいこともわかりました。
というのは、Hαフィルターで撮影したフラットにはBやGのチャンネルの情報がほとんどありません。
フラットの処理というのは割り算ですから、分母が0に近いというのは困りものです。
結局そうしたところはすべて輝点ノイズになっていしまいます。
これが本当に醜くて、ダーク処理をするまえの画像よりひどい。
ホットピクセルを除く処理で対応しましたが、
取り切れないノイズはそのまま残ってしまいました。

というわけで、かなり醜い写真ですが一応できあがりました。
まあ自宅でも、ここまでは写る、というこいうこがわかってとりあえず良しとしましょう。


IC1396
キヤノン FDL400ミリ F2.8(絞り開放) Hαフィルター
3分露光×8枚
キヤノン EOS 5D MkⅡ(赤外改造)
埼玉県鳩山町



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北アメリカ星雲

2016-10-09 08:04:02 | 天体写真
今年の秋は異常ですね。
毎日雨が続き、9月には晴れた日がほとんどありませんでした。
農作業のほうは稲刈りが思うようにできず、冬野菜の植え付けも延び延びになってしまいました。

10月6日、台風が日本海を抜けていったあとの快晴が期待されました。
友人と示し合わせ、撮影に出かけました。
ただし平日なので、当方は前半夜限定です。

現着20:30 すでに何人かの星屋さんが望遠鏡をくみ上げ、スタンバイしています。
その一角にお世話になります。

今回の撮影はHαフィルターを入手しましたので、それと古い望遠レンズを組み合わせ、
ピントがどれくらい改善するかのテストも兼ねています。
ほとんど単色光になりますから、色収差補正の甘いレンズでも
シャープに写ることが期待されます。

月没9時過ぎですから、前半夜でも撮影時間は十分にあります。
ですが、雲がなかなか取れません。
とりとめのない話をしながらコーヒーを飲み、晴れるのを待ちます。
23時を過ぎてようやく雲が切れてきました。
残された時間があまりありません。

雲の隙間で試し撮りを行い、今日の露光時間を決めます。
雲がかかるとレンズキャップをしてダークを撮ります。
構図がなかなか決まらず、もどかしい思いをしましたが
何とか1カット押さえました。

予定していたもう1本のレンズのテストは次回までお預け。
3週間後また撮影に行こうと思います。


北アメリカ星雲(Hα)
ニコン180ミリF2.8(絞り開放)
5分露光×4枚
キヤノン EOS 5D MkⅡ(赤外改造)
埼玉県秩父市


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