鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

望遠鏡小屋の掃除

2022-12-31 17:27:06 | 日記
いろいろあった2022年も大晦日です。
個人的には仕事をリタイアしてたことが一番の出来事でしょうか。
来年は果たしてどんな年になりますやら。
家内安全、健康で過ごせればそれが一番です。

というわけではないのですが、久しぶりに望遠鏡小屋の掃除をしました。
もっと頻繁にしなければいけないのですが、ついつい億劫に・・・
自作のスライディングルーフはとにかく隙間が多くて、しばらく放っておくとすぐにホコリだらけになってしまいます。
積もったホコリを払い、雑巾がけと床はモップ掛けをしました。
鏡やレンズはまた後ほど、時間の余裕があるときにしようと思います。



望遠鏡小屋の掃除を終えましたので、その夜(というか翌朝)気になっていたZTF彗星を撮影するしてみました。
(彗星を撮影するために掃除をした、というほうが本当は正しい。)

少し寝過ごしたので、あまり時間がありません。
明るい星でピントを合わせたあと、望遠鏡を向けて試し露光。
構図が決まったら、本露光、ダーク、フラットと続けざまに撮影します。
どうにか薄明までに本露光を押さえることができました。

それにしても鳩山は寒い。小屋の寒暖計は-5℃を少し下回るくらい。
部屋に戻って温まっていますと左右の指の腹がじんじんと痛みます。
寒い中、素手で望遠鏡に触っていたために軽い凍傷になったのかもしれません。
何しろ望遠鏡は熱伝導の良いアルミニウムの塊ですからね。
もっとも指の痛みも夕方には治ってくれました。


ZTF彗星(12月31日)
20cm F5反射 LPSP2フィルター
1分露光×10枚
キヤノン EOS 5DMkⅡ
埼玉県鳩山町
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プチ遠征

2022-12-20 17:25:09 | 天体写真
日本海側は大雪です。
それに対して関東地方は冬晴れ、快晴の日が続いています。
学生時代、上越出身の後輩が「信じられない」と言っていたことが思い出されます。
関東地方に住むことを感謝しなければいけませんね。

自宅の庭で新しいガイドシステムをテストしたのに続いて、今度は少し暗い空を求めて撮影に行ってきました。
遠くに出かけるには雪のリスクがありましたので、自宅から近い堂平山を目指します。
小さいほうの赤道儀一式とカメラ、パソコン程度ですのでなんと身軽なこと。
車のシートを倒さずとも十分に収まります。

自宅から小一時間ほどで現着。時間もたっぷりありますのでゆったりと撮影準備。
21時からおよそ2時間、2カット押さえたところ終了としました。

カメラのモニター上では結構写っていたと思ったのですが、画像を処理してみると
淡い部分の写りが物足りません。
やはり天体写真には「暗い空」が一番、と思いました。


IC1805-1808
300mmF4(絞りF5.6) NB1フィルター
3分露光×8枚
ニコンZ6(HKIR改造)
埼玉県ときがわ町

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新しいガイドシステム

2022-12-16 21:54:34 | 天体写真
12月も半ばを過ぎました。朝晩もすこぶる冷えています。

前回の遠征の時に、同行した友人がPHDガイディングを使っていました。
自分はウェブカムを使ったシステムで、リレーボックスを自作したりして初期投資を押さえたものです。
このシステムではガイド星は明るいものしか使えず、ガイド望遠鏡もある程度の大きさが必要で
また構図を決めたあとガイドマウントを操作してガイド星を別に導入しなければなりません。
これが結構面倒でもありました。

友人の話では、PHDガイディングでは感度の高いCMOSカメラを用いることで
ガイド星は望遠鏡を向けたところのあるものでOK、システムも小型化できるとのこと
事実彼のガイド望遠鏡はまるでファインダーのような小さいものでした。

導入するにしても新たにCMOSカメラを買うのも高いしなあ、と考えていましたら
そうだ、電子観望用に使っていたやつがあるじゃん、と気づきました。
ガイドスコープもとりあえず友人のものを借りるとして、新しいシステムが組めそうです。

さっそく工作を始めました。
いつも使っている大きいほうの赤道儀(アトラクス)に使えるように加工します。

テストをしてみましたが、どうもうまく動きません。
配線をチェックしたり、設定をいじったりしましたが駄目です。
ネットで調べたところ、初期型のアトラクスについているコントローラー(DD1)と
PHDガイディングの相性が悪いようで、使えるようにするにはコントローラーの変更が必要とのこと。
仕方ありませんので、新しいコントローラーを発注することにしました。

この時に気づいたのですが、小さいほうの赤道儀(GP)につけているコントローラー(DD3)には
オートガイド入力端子が付いているので、こちらでPHDガイディングができそうです。
(アトラクス赤道儀でうまく動かない原因を調べる過程で、DD3で動くかテストしてみたというのが本当のところ)
組んでみるとばっちり動くではありませんか。

ということで、新しいPHDガイディングは小さいほうの赤道儀でとりあえず活躍することになりました。
今まではガイド無しでしたので標準レンズ以下でしか使っていなかった赤道儀が
中望遠まで使えるようになりました。

これが組んだときの様子です。

友人のシステムに比べるとガイド望遠鏡が大きいですね。

自宅の庭でさっそくテスト撮影です。


300ミリもしっかりガイドしてくれました。(フラットの補正に失敗して変なスポットができてしまいました。)


CMOSカメラとパソコンをつなぐUSBケーブルは5mのものを買いましたので
これからは暖かい車内からガイドの様子を監視できそうです。
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寒くなりました。

2022-12-05 18:07:04 | 天体写真
今年は12月に入っても暖かい、と思っていましたら3日の夜から急に冷え込むようになりました。
最低気温も5度を割り込むようになってきています。
12月3日といえば秩父夜祭で、昔からこの辺りでは「秩父夜祭が来ると寒くなる」と言われていますが
今年も違わずその通りになっています。

さて、先日の遠征の写真がまだ残っていましたので、処理してアップします。
ふたご座の足もとの散開星団M35と散光星雲のNGC2174、通称モンキー星雲です。

300ミリの画角にちょうど収まる格好の領域なのですが、
構図が少しずれるとおさまりが悪くなってしまいます。
何度かテスト撮影をして構図を決め、本撮影をしました。
銀塩時代ではできない方法で、デジタルの恩恵を感じます。

今回はフラットボックスを使わず、スカイフラットにしましたが、これが良くなかったようです。
処理をしてもバックグラウンドの補正がうまくいかず、妙なカブリが最後まで残ってしまいました。
改めて挑戦したいと思います。


M35と散光星雲
300mm F4 開放 LPSP1フィルター^
1分露光×8枚
ニコンZ6(HKIR改造)
群馬県藤岡市


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