木星が見頃ですが・・・。

３月も半ばを過ぎ、今日はとうとうお彼岸（春分の日）です。
お墓参りをしてご先祖様に感謝する大切な日ですが、
天文学上でも春分は暦の基準となるとても重要なポイントです。
春分は太陽が天の赤道を南から北へ横切る瞬間で、この瞬間が含まれる日を春分の日というのです。
昼の長さと夜の長さが同じ日・・・というのは本当は正しくありません。

新月期なので本当は遠征をしたいところですが、天気は思わしくありません。
空がぼんやりとしています。
春霞でしょうか。黄砂でしょうか。はたまたPM2.5？？

しかたなくというわけでもないのですが、自宅で木星を撮影してみました。
いつの間にか衝を過ぎて、夜更かししなくても見やすい位置に来ています。
南中高度も高いので、気流の影響も少なそうですが・・

望遠鏡を向けてみますと、シーイングはそれほどよくありません。
５段階評価で２～３といったところでしょうか。
腕のせいもありますが、かわり映えのない写真となってしまいました。


３月２１日の木星
２０cm F5　反射　SW18ミリ　拡大撮影
キヤノン　EOS　Kiss　X5　動画から約300枚合成
レジスタックスによるウェーブレット処理
埼玉県鳩山町

遠ざかるラブジョイ彗星

今日はあの大震災から４年目の３月１１日です。
月日のたつのは早いものですが、報道ではなかなか復興が進んでいないようです。
わが職場でも、地震発生の時刻に合わせ黙祷しましたが
被災地の１日も早い復興を願ってやみません。

３月に入り、暖かい日が続いていたのですが、
きのうから天気は冬に逆戻り、強風が吹き荒れました。
我が家のビニルハウスも屋根は破け、両わきもめくりあがって無惨な姿です。
雨の降らないうちに修理しなくてはなりません。
今週末の仕事がまた増えてしまいました。

今日は風もおさまり月も去ったところで、久しぶりにラブジョイ彗星を撮影してみることにしました。
カシオペア座あたりですから、そんなに急いで撮影しなくてもいいだろうとのんびり構えていました。
日没後、２時間半たったところで撮影を開始しようとしたところ、
カシオペア座はもう地平線近くに傾いています。
あわててカメラをセットしました。

望遠鏡がかなり横に寝ているところは、まさに彗星を撮影している感じです。
今までが条件がよすぎたのですね。

地平線近くにしては透明度がよく、しっかりした彗星の姿を撮影することができました。
明るさはやや暗くなっていましたが、それでも６等級ぐらいはありそうです。


３月１１日のラブジョイ彗星
２０cm F５反射　直焦点　LPSP2フィルター
４５秒露光×８枚
キヤノン　EOS 5D MkⅡ（赤外改造）
埼玉県鳩山町