鳩山間の田天体観測所

趣味の天体写真を中心に、遠征の記録や望遠鏡関係の工作などを載せていく予定です。

クローズアップレンズで像面湾曲を補正する

2011-11-16 22:02:07 | 天体写真
FC100の周辺部の星像が肥大しているのは像面湾曲のためと考えられます。
対策をネット上でいろいろ探してみましたが、クローズアップレンズを簡易レデューサーにして
画質の改善を図っているHPやブログがありましたので、
手持ちのクローズアップレンズ(ACNo3とACNo5)をカメラアダプターに組み入れてテストしてみました。

FC100ノーマル画像

同右上隅


FC100+クローズアップレンズACNo3

同右上隅


FC100+クローズアップレンズACNo5

同右上隅

共通データ
キヤノンEOS5Dmk2
1分露光×1 ノイズリダクションなし

クローズアップレンズを入れると周辺部の星像が改善されるのがわかります。
No5はややオーバーコレクションでNo3の方がよいようです。
No3でもまだ星像が同心円方向に流れていますので、もう少し弱めのレンズの方がいいのかもしれません。

いっぽう、クローズアップレンズを入れると、画面のケラレが起こってしまいました。No3では隅の方だけですが
No5ではよりケラレが大きくなっています。またミラーボックスによるケラレもよりはっきりしています。

しかし、クローズアップレンズによるレデューサー効果で、実視界はさほど変わっていません。
単純な計算ではクローズアップレンズNo3を入れたとき焦点距離は68cm(0.85倍F6.8)、No5を入れたときは焦点距離64cm(0.8倍F6.4)です。
トリミングして同じ実視界に引き延ばせば問題ないと思いますし、APSCサイズのカメラボディーなら、ケラレは起こらないでしょう。

5DMk2はフルサイズなので、できるだけケラレを出さずに使いたいと思います。今回テストしたクローズアップより弱いレンズ、たとえばACNo2でどうなるか、今後テストしてみたいと思います。
また、眼鏡レンズのようなメニスカスレンズをフィールドフラットナーとして利用できないかも調べてみたいと思います。
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