きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

409回の“やねこじき”

2013-10-13 11:50:53 | 田舎日記

12日から14日まで、私の育った町で“やねこじき”が開催されている。
今年で409回
1年に1回だから、409年続いていると言う事だ。
数字にすると、すごい事だと感動する。
“やねこじき”と言う、けったいな名前も、子供のころから聞いているので、何の違和感もないが、
言われを聞かれると答えられない。
そこで調べてみた。

その昔、阿波の藩主、蜂須賀 家政公が阿波を巡行していた時、
市場の地に立ち寄った。
町民たちは、蜂須賀公をもてなそうと、あれこれ考え、家の前に、身近な道具を使って、
手作りの人形や花などを飾りつけ、お迎えしたそうだ。
それを見た蜂須賀公は、大変面白がり「あれは、なんじゃ??」と、
お聞きになった。

町人は、たいそう恐縮しながら「あれは、やねこいもの・・・です」と答えた。
“やねこい”は、阿波弁で、しょうも無い物、粗末なもの・・・と言う意味だが、
それを聞いた蜂須賀公は「やねこじき・・・と言うのか??」
そもそもの始まりは、蜂須賀公の聞き間違いからのようだ。

その場面を再現した大名行列が、13日に行われる。
吉本の若手芸人(キャンパスボーイ??  知らないなぁ~)も参加して、プロの着付け師やメーク師も来られ、
かなり本格的なようだ。

それでも、毎年やねこじきの出展数は減少して、今年は11点だった。
商店街の衰退や、店主の高齢や、経費など、たくさんの難題が有り、存続も危ぶまれている。
409年続いた行事である。
町を離れて住む者には、懐かしい故郷の大事な思い出でもある。
止めてしまうのは、まことに淋しい。
過疎の町でも、町おこしに成功した町も有る。
やねこじき保存会も商工会も、頑張っている事だろうが、やねこじきをもっと盛んにするいいアイデアは無い物だろうか?
町内だけでなく、県外や全国からの作品も参加できるようにしてはどうだろう。
   
  
  

コメント
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