こちらに帰って来てから2週間の間、たった1回しか染をしてなかった。
染めたい物のイメージは、どんどん出て来るのに、
寒くて、体が動かなかった。
後1日で、田舎に帰ると言う間際になって、
怠け心を封じ込め、やらなければとの思いが、
やっと、私の身体を動かしてくれた。
“恋文絞り”と言う技法で、シルクのストールを染めた。
ストールの左右の端から恋文折をする。
それを縫い絞って、染めるのだが、
左右の模様の出方が違っているのは、縫い方の違い。
布の端に、並行に縫うか、斜めに縫うか、で違った模様になる。
縫い絞った後、すなご液の入った染料で色差しをする。
縫い目の表面に防染糊を塗布して、1度脱色してから地染をした。
出来上がったストール!
私が木彫りで作った“ストール留め”で巻き方をアレンジしてみました。