きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

スレン染料とポリエステル染料

2013-05-29 08:46:12 | 染色

5~6年着ていた白いジャケットを染め替えてみよう。
そんな軽い思い付きで、染める事にしたが、これが大変だった。

ジャケットは、襟と裾と袖のカウス部分が綿で、見頃はポリエステルのメッシュになっている。
綿はスレン染料で染まるが、ポリエステルは染まらないので、
スレン染料のダークブルーで染めれば、綿の部分だけが染まるだろう。
・・・と思って染め始めたら、
染まらないはずのメッシュの部分に色が被った。

それも、淡いブルーなら良かったが、薄汚れたようなグレーに・・・・(涙)
急遽、汚染されたメッシュ部分を、ポリエステル染料のブルーで染める事にした。
ポリエステル染料は、ポリエステルは染まるが、綿は染まらない。
汚染された色がきれいなブルーに染まった。・・・(ホッ)

ポリエステル染料は、布に余分に付着した染料を取り除く為の、還元洗浄処理と言う面倒な工程が有る。
還元洗浄液を作り、布を浸すと褐色になるはずの液が、ダークブルーになり始めた。
何?何?何?
先に染めたスレン染料が、還元洗浄液の中に溶け出してきているようだ。
何てことか・・・引き上げると、随分、色落ちしている。
結局、もう一度スレン染料で染め直すことになった。

初めてのスレン染料とポリエステル染料の併用は、
予期せぬことばかりで、新しい難題を抱える結果となった。

それに懲りず、5月の染色教室で染めかけていたTシャツを、ついでに染めて仕上げる事にした。
“夢の途中”なんてきれいな言葉で表現したものの、
夢の途中で、悪夢にうなされ、道に迷い、行く先を見失い、
へとへとになってたどり着いた物は、最初に頭に描いたものとは、ほど遠い物になってしまった。
違うよ!違う!
私が染めたかったのとは違う染め上がりに、ガッカリした。
それでも、好きな色に染まったから、まぁ~~~イイか!

何年やっても、染色の神様は降りて来てくれないなぁ~~~~。

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私の自慢!!

2013-05-28 11:33:28 | 染色

先週の土曜日は、渡部さんが来られ、染色をした。

先月、淡いグレーに地染しておいたTシャツを縫い絞って来られたので、
絞りのひだの部分に浸染用防染糊を塗り、
スレン染料のダークブルー+ブルーの染料で染めた。
写真を撮り忘れたが、シンプルで爽やかな染め上がりになった。
このTシャツは、友達に頼まれて染めてあげたのだそうだ。

昼食後、柿渋染めの端切れで、プチ財布のキーホルダーを5個仕上げた。
これも、お友達にプレゼントされるそうだ。


以前から、10数個作ったカードケースも、まだプレゼントしたい友達がいるそうで、
カードケースの材料の購入も頼まれた。
80+数歳だが、お元気で、前向きで、いつも周りの人を気遣ってくれる優しい人柄で、
最初の出会いは、神戸の震災前だから、もうすぐ20年近くなるだろう。

「先生にお会いできてよかった。若いときにお会いして、染色を教えて貰っていたから、
歳を取っても、こうして染めを楽しめる今が有るのだ」と言ってくれる。
「先生」と呼ばれるほど、立派では無い。
むしろ人生の大先輩の渡部さんに、教えられる事の方が沢山あり、
月1回お会いでき、楽しい時間を与えて貰っているのは、私の方だ。

私の周りには、人生の先輩として、友人として、誇れる生き方をしている人が多い。
積み重ねて来られた知識や経験から滲み出る知性や、キラキラ輝くオーラを持っていて
とても魅力的な人ばかりだ。
ある時「私自身には、何も自慢できるものが無いが、自慢できる友人をたくさん持っている事が、
私の自慢なのだ」と話したことが有る。

歳を取っても、前向きに学びたいし、素直に、教わりたい。
人生の先輩、これからもよろしく!!

 

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島根の木彫りサンプル!

2013-05-24 08:46:45 | 木彫り

島根の木彫り教室から新しい作品のサンプルの依頼が有ってから、
もうすぐ1ヶ月が過ぎそうになり、やっと出来上がった。

最近は、細かい彫りの作品が続いたので、目先の変わった作品にしてみようと思い、
すぐに、頭に浮かんだのは、真っ赤なサラファンを巻いたつぶらな瞳の“マトリョーシカ”
ロシアの代表的なお土産で、“マトリョーシカ”と言う名前を知らなくても、
写真や本などで、一度は見たことがある人も多いと思う。
愛された国は違っても、素朴な愛らしさは、日本のこけしに通じる物が有って、心が魅かれた。

珍しくデザインもすぐに決まり、田舎で木もカットした。
ただの壁掛けではつまらないので、エプロンをポケットにして、
フックも付け、
小物を入れたり、掛けたり出来るようにした。
やっぱり実用的な方が良いだろう。

マトリョーシカは、鮮やかな色合いと細かい模様が特徴だ。
トールペイントには自信が無いが、
彫りは少な目にして、色塗りを楽しむ作品にしたので、彫り上がるのは早かった。
色塗りをきれいにするには、サンドペーパーでの磨きが大切だから、
快晴のベランダに出て磨いた。

ここまでは、スムーズに進んだが、
失敗の出来ない色塗りで迷って、1週間、手が付けられなかったが、
そろそろ島根に送らなければならない。
お尻に火がついて、二日前から外出を控え塗り始めた。
老眼鏡が無ければ、細かい作業が出来なくなったが、
その自覚が作業を丁寧にさせるようで、気が付けば、夜中の1時を過ぎていたりして、
塗り始めると、手が止められない程、夢中になってしまった。

真っ赤なサラファンには、細かい花模様を描き、華やかさを出し、
エプロン部分には、白色を塗った後に、デザインを描き模様を塗り、飾り彫りをした。
目のクリッとした素朴な愛らしさが、心を和ませてくれる作品が出来上がった。
 

老眼鏡を掛け、頭を使い、細かい作業をしていると、
「これって、ボケ防止のリハビリ??」・・なんて思ったりして。

何より楽しい事をしている事が、1番のボケ防止にも老化防止にもなると思う。


 

 

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折り革ポーチの講習会に!

2013-05-21 12:57:56 | 手芸

スーパーの手芸店の手作り講習会に参加してきた。

今回は折り革(合皮)ポーチの作成で、
合皮はポーチ型にカット済みで、材料もそろっているキットを使用した。

最初に合皮の裏に両面テープを隙間なく貼り、
裏布を皺の寄らないように貼り付けて、合皮の型に合わせて、余分な裏布はカットする。

元から合皮にはカシメの穴は開けてくれていたが、裏布を貼ったため、
ポンチで穴を開け直した。
ポーチのふたの部分にバネホックを2か所付ける。
脇は内側のポケット布を挟みながらひだを作り、
ひだの山にカシメを4か所づつ、両脇に付けて、
ポーチの型を整えれば出来上がった。
  

折り紙のように折りたたんで作るので、それほど難しくはないが、
指先は思いのほか老化が進んでいるようで、
5mm程のカシメを何度も落とし、情けないほどモタモタしてしまった。
今回は、カシメやバネホックのつけ方の基本を学び慣れるための講習だったので、
もう少し慣れればカシメの扱いも、打ち込む力加減も分かってくるのだろう。
革工芸は道具も多く、音もする。
ここでは打ち台に打ち付ける音も気にせず、思い切り大きな音を立てて、
「ストレス解消になる」と冗談も言えるが、
マンションでは、隣人から苦情が出そうで、
これでストレスが溜まりそうだ。トホホ・・・・・。

次回は革の縫い方を教えて貰う。

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5月の染色教室

2013-05-20 11:08:49 | 染色

昨日は月1回の染色教室だったが、
お天気は下り坂との予報通り、お昼から雨になった。

お稽古は、M.Mさんが手を怪我されてお休みされたが、
他の生徒さんは来られて、染色をし、お昼を食べ、いつも通りのお稽古をした。

M.Yさんは、自宅で染め直したTシャツを持って来られ、見せてくれた。
何度も気に入る色になるまで染め重ねたそうで、深みのある素敵な色に仕上がっている。
染色は、色を染め替えたり、染め重ねたり出来るので、古い服もリメイクが出来る。
おしゃれをするのに、高価な服を買う必要など無い。
安い量販店の服でも、染色で一手間かければ、
自分だけのオリジナルの服が出来る。

Mさんは、滋賀の有名な織物を安く手に入れたからと、ピンクに染めたが、
「少しピンク過ぎた」と、薄いグレーを染め重ねたので、グレイッシュな上品なピンク色に染まった。
この生地で、シャツブラウスを仕立てるそうだ。
どんな仕上がりになるだろうか?
きっと白髪のMさんに似合われるだろう。
楽しみだ。

 H.Mさんは浸染用防染糊に染料を加えた色糊を、
シワを寄せたTシャツに刷毛で塗りつけていく。
少し準備や、乾燥させながらの工程に時間が掛り、
途中までしか出来なかったが、この後、さらに技法を加えていく。
さぁ、どんなTシャツが出来上がるだろうか・・・・・。
楽しみだが、まだ完成の見えない、夢の途中!

私はユニクロで安く購入した麻と綿とナイロン混のサマーセーターを
ベージュ一色だったが、下の方をグレーで染め、
今流行のツートンカラーにリメイクした。

Tシャツは、リアック染料でぶっかけ染にしたが、
これも、後、一手間も二手間かけて仕上げる予定だ。
これも、まだまだ完成の見えない、夢の途中だが、悪夢では終わらないでほしい!・・・・。
 

昼食は、トマトスープとトーストを、父の庭になっていたさくらんぼと金柑で手作りしたジャムで食べて貰った。
来月は何を食べて貰おうかな??

いやいや、何を染めようかな??・・・だった。

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