きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

りんどうの花を探しに!

2013-10-09 15:58:50 | 田舎日記

心待ちにしていたMちゃんからの電話が鳴った。
紅葉にはまだ早いが、そろそろ、りんどうの花が咲き始める頃だから、取りに行こうと誘ってくれた。
迎えに来てくれた車に乗せてもらい、山に向かって走る。
前回、ススキと女郎花を取りに山に登ったのは、8月の猛暑の厳しい頃だったが
すっかり秋になり、気温はもちろん、木々の色も空の青さも、山肌に咲く花も、ずいぶん山の様子が変わっている。
山は、登る度に別人のような顔を見せる。
春に登った山には、若くて柔らかく、無限に伸びる可能性と、まぶしいほどのエネルギーを感じた。
夏に登った山には、強くてたくましく、その迫力と息遣いに圧倒された。
そして秋の山は、優しく、包み込むように私を受け入れてくれる。
どの山も魅力的だが、私には秋の山が、1番相性が合うようだと、勝手に片思いをしてしまった。

家を出て、2時間、山の中の休憩場で買って置いたおはぎを食べ、そこからバケツを持って、山道を歩いた。
山道に覆いかぶさるように、ススキの穂が垂れていて、風になびいている。

前日から朝方まで雨が降っていたので、寒いだろうと思って、薄いジャンバーを着て来たが
それでも、山の風は肌寒かった。
秋の柔らかい日差しが心地良い。

まだ、咲いていないかも?と思っていたりんどうは、女郎花を見つけた同じ場所で咲いていた。
1時間ほど、山道を散策しただけで
りんどう たで アキノキリンソウ ツワブキ ミズヒキ のこんぎく あさまりんどう せんぶり
紫の花のシオン 白い花のりゅうのうぎく 等
  
  
  
バケツが秋の花でいっぱいになった。

トリカブトも紫の花を咲かせていて、実際に手で摘むのは初めてだ。


山道を歩いていると、薄っすら汗ばんで来たが、
木陰に入ると、空気はしっとり冷たい。
そんな山道で思いがけなく“おまけ”を見つけた。
山栗がはじけて落ちている。
 
売っているのよりは随分小さいが、珍しくて、拾ってカバンに入れていたら、随分重たくなった。
木の上に“あけび”も見つけたが、これを取るのは難しい。
山猿の“おやつ”になるのだろう


尾根の高原に立つと、濃霧が下界を覆い隠し、何も見えない。
雲の上に、一人居るようで、なんと不思議な感覚なのだろう!
「ここは日本では無いようだ! 外国みたいだ!」と声を上げると
「外国に行ったことあるで?」
「無い!」
でも、都会の日常では経験出来ない世界で有る事には、間違いない。
 

帰って来て、摘んだ花は花瓶に挿した。
拾った栗は、栗ご飯にして頂いた。

秋を肌で感じ、舌で味わい、心で恋をした1日だった。


 



 


 

コメント
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