きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

ポリエステルを染める。

2012-12-18 08:29:46 | 染色

長年染色をやってきて、色んな素材を染めた。
綿・絹・麻・羊毛・レーヨン・ポリエステル
その他、木・和紙・プラスチックまで染めた。

染色で難しいのは、それらの素材によって使う染料が違うことだ。
染料が違えば、助剤も染色工程も違ってくる。
その上、布の織り方や厚さでも、染めは違ってくるし、
最近は、綿とポリエステル、麻とレーヨン、毛とアクリル等、混紡が多くなり
ますます染め方もややこしくなってきた。

最近はポリエステルを染める機会は多くないが、
ポリエステルのブラウスの染め替えを頼まれ、
久しぶりにポリエステルを染める事になった。

ポリエステルのように水を吸わない繊維は、水溶性の染料では染まらないので、
ポリエステル用の染料と助剤で、100度以上の高温で染める。

染色工程

1 ポリエステルの布は水をはじくので、タナウエットALを加えた水に
  浸け、
布をよく揉みこみ水を吸わす。

2 浸染用キャリーEを熱湯で薄め、ポリエステル染料と一緒に、
   湯の中に入れる。

3 1で準備した布を湯の中に入れ、100度まで加熱し、染ムラに
   ならないよう

   60分、ひたすらかき混ぜて染める。

4 十分水洗いをする。

5 染色後、布の表面に付着している余分な染料を分解除去する
  ため、
  
80度の湯に、ネオソーダー・タナクリンAN・ハイドロを加え、
  布を入れ、10分還元洗浄する。

6 水洗いをして、乾燥後ドライアイロンで仕上げる。

以上、ポリエステルの染色工程を簡単に紹介しましたが、
高温で60分染めるため、冬場に染めるのは良いのですが、
夏場は大変な作業になる。

今回、白のクロップト丈のパンツ(もう歳だから白いパンツは似合わなくなって)を茶に、
ユニクロの白のヒートテックをブルーに染め替えました。

 

 染め替えの時、気を付けなければならないのは、
汗染みや気付かない汚れや布の擦れなどが有ると、
染め替えると、余計に目立って来ることがあります。
余り古い物を染め替えても、決して新品同様にはならないです。

 

コメント
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