赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

参議院選挙、いよいよ公示――反体制左派の同士討ち コラム(433)

2022-06-21 11:26:19 | 政治見解


コラム(433): 
参議院選挙、いよいよ公示――反体制左派の同士討ち


参議院議員選挙が明日22日に公示されますが、ここにきてNHKを筆頭に左派メディアは内閣支持率を低く見せかけ、有権者を反自民に誘導しようとしていま。それに呼応して反体制左派もデマを連発して自民党攻撃を連発しています。しかし、それはもともと一定数の反自民の人たちに受けるだけで、反体制左派の間での票の争奪戦のように見受けられます。

いま現在、反体制左派の中で一番勢いがあるように見えるのが、れいわ新選組だと思います。

不思議なことに、山本太郎氏を筆頭にれいわ新選組は、少子高齢化も税制も直間比率も社会保険料上昇の理由も全く理解していないのですが、現状に不満を抱く層に不満と不安を煽るだけでそれなりに支持を集めそうです。

最初から政権を取るつもりはないので、好き勝手に言いたいことを言えばいいお気楽さが功を奏しているのかもしれません。

ただ、日曜19日のNHK討論番組で、自民党の高市早苗政調会長が「れいわ新選組の方から、消費税が法人税の引き下げに流用されているかのような発言がこの間から何度かあったが、全くの事実無根でございます」、「でたらめを公共の電波で言うのは止めて」と反撃されたことがありました。

これに対して、れいわ新選組は、“#高市早苗は平気で嘘をつく”とツイッターで反論していますが、そこには中身がない分、レッテル張りで人を部上するしかなく、どこまで無党派層を引き付けられるかは不明です。

ツイッターの世界ではそれがトレンドになっていても、最初から意見を異にする自民党票に影響はなく、むしろ、共産党や立憲民主党にシンパシーを感じていた人たちに対してのみ有効です。その意味では高市攻撃は反体制左翼内での票の取り合い、内ゲバになったといえると思います。

しかも、面白いことに、ツイッターでは安倍元首相まで引っ張り出していつものアベガーを言い出しています。アベガーを言わなければ政府批判ができなくなっているわけで、その意味で反体制左翼は、安倍さんなくしては存在意義を示すことができない安倍依存症から一歩も抜けでていないことになります。


ところで、山本太郎氏のおかげで、東京選挙区(定数6)における反体制左翼票は混沌となり、前々回の自・自・公・民・民・共、前回の自・自・公・民・共・維、の図式がどうなるのか。これに無所属で出馬する『五体不満足』の乙武洋匡氏が加わり、反体制左翼の票だけでなく、無党派層の票の行方もわからなくなりました。

個人的に最も望ましいのは、民・共・れ、の共倒れで、自・自・公・維・ファ・無の形になることですが、そううまくいくはずもありません。ただ言えるのは、立憲民主党と共産党にとっては大ピンチであることは間違いなく、前々回トップ当選だった蓮舫氏と共産党の山添拓氏はボーダーライン上にあると考えられます。

なお、今回の選挙で社民党は福島瑞穂氏(比例区)が落選すると思われるので、政党要件を喪失することになりそうです。



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