赤峰和彦の 『 日本と国際社会の真相 』

すでに生起して戻ることのできない変化、重大な影響力をもつ変化でありながら一般には認識されていない変化について分析します。

大阪のダブル選挙は日本の政治の分岐点 コラム(294)

2019-03-28 21:54:21 | 政治見解



コラム(294):大阪のダブル選挙は日本の政治の分岐点 

大阪のダブル選挙で、行政の無駄をなくすため大阪府と大阪市の一体化を図る維新候補と、自分たちの利権を守るために野党政党と共闘する自民党候補に対し、有権者はどのような判断をするのでしょうか。

大阪の選挙はこれからの日本の政治のあり方の大きな分岐点になると思われます。


自民党の存在理由とは

自民党の支持層は、既得権益を保護されている利益集団と、安倍総理に代表される改憲を標榜する保守層、他に選択肢が無いため自民党を漠然と支持する消極支持層の三つの層で構成されています。中でもいちばん目的意識を持っているのは利益集団です。

党の綱領には改憲が宣言されていますが、それは党内保守派だけの思想であり、自民党の実態は経済的利益集団を統合するための政党であることは間違いありません。

そのため改憲を強く主張する安倍総理は党内では異質の存在で、多くの自民党議員は選挙に勝つために安倍支持を表明しているだけなのです。

大多数の国民は、自民党が正当な保守政党であると錯覚していますが、それは必ずしも自民党の本質ではありません。


利権を守る野合候補


大阪では、利益集団である自民党が、同じく既得権益を守ろうとする共産党と手を組み、暗黙の了解のもとに互いの既得権益を保護し合おうとしています。

大阪維新による行政の大改革が断行されることで、自民党が長年積み上げてきたさまざまな利権が消滅するだけでなく、汚職などの犯罪行為が摘発される可能性があります。また、共産党にしてみれば、行政の一本化に伴う過剰人員の整理で労働組合の存立が危うくなるだけでなく、生活保護や補助金の口利きで票を集めることが出来なくなります。

結局、自民党と共産党は互いの既得権益を守るために対立関係を捨てて共同戦線を張らざるを得ないのです。これが大阪の自民・公明と共産党による野合選挙の実態なのです。


大阪の選挙は日本の政治を予告する

このような奇異な現象は大阪だけの問題ではありません。大阪で起きた野合現象は中央政界の与野党対決の中にも起きています。

今回の選挙で大阪の有権者が、既得権益を守る利益連合を望むのか、それとも、悪弊を打破する政治システムを望むのか、その選択が日本全体の政治意識の先行指標となると考えられます。

なぜなら大阪で起きる出来事は近い将来、日本全域で起きる現象を予告するものとなるからです。




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