大屋旅館を出ると、ぽつぽつと雨が振りだしてきた。
こういった時には「絶対にそのうち止む」と気にしないに限ります。
いただいた缶コーヒーをすすりつつ、教えられた通りの道を歩く。
10分ほど歩くと、目印のバス停が。
そしてそのすぐ隣にありました。
旅館「寿恵比楼(すえひろ)」。
よかったー。まだあった。
看板もおそらく当時のままです。
ここは、かの白土三平先生(『カムイ伝』『サスケ』他)のアシスタントをしていたつげ先生が、その白土先生や他のアシスタントと利用した宿だったそうです。十日間ほどの、いわゆるカンヅメのために。
ちなみに漫画の世界で始めてプロダクション制(赤目プロ)を導入したのは、白土先生が初めてだとか。
旅館寿恵比楼は、もと隣のバス会社の社員がよく利用していたそうです。
つげ先生はこの滞在から、代表作と並べられる『紅い花』『沼』『初茸がり』の着想を得ました。
ちなみに当時いた旅館の娘さんはたいそう可愛くて、しかしながら喋ってみると方言丸出しでそのギャップがエロティックに感じた、とか。
ところでわたしは知りませんでした。
というか、後で知ることになるのですが、千葉にも方言ってあるんですね。それは漫画のとおり、だっぺサ口調でありました。
ちょっとお邪魔して、奥に進んでみると、庭はごみだらけでした。
雑草の手入れもされていない。ただ、車が停めてあり、ごみも最近のものらしい。
どうやら一応は使っているようです。
どう使っているんだろう。ちょっとした別荘にでもしているのかな。
そこからはさて、『沼』の元になったと思われる夷隅川が見えます。
川なんですが、色といい、たたずまいといい、なんとなく沼。
少々陰鬱な雰囲気です。これがつげ先生を惹きつけたのでしょうか。
じっくりと旅館を見、次に夷隅川に接近することに。雨はやはり、すっかり止んでいます。
ちょっと歩くと橋がありました。
ここから下へ行けるよう。
なんだか人が本当にいない。
歩いてる人も稀だし、川では釣り人ひとり見かけない。
寂しい場所。
いい。
近くまで行ってみると、どうもけっこう流れが速い。それに人の通る道らしきものがまるでない。こういう雑草の多い自然の道はちょっと足元が怖いです。
『紅い花』でシンデンのマサジが言った「マムシに気ぃつけろ。歯を抜くため人にかみつきおるから」という台詞が思い出される。
しかしせっかくなのでできるだけ川の近くまで進んでみる。
とても下まで降りられなかったが、それでも『沼』の風情はたのしむことができました。
眺めつつ、一服つける。
頭をぼーっとさせる。風が気持ちいい。
道をややもどり、すっかり腹がすいていたので遅めの昼食をとります。
ごくごく普通の定食屋にて、ごくごく普通のオムライスを食べました。これで500円。
味もいわゆる「あたりまえの味」で、ボリュームあり満足。
一服、休憩の後に店のおばちゃんに「西部田村」への道を聞く。
どうも近いようだ。
こういった時には「絶対にそのうち止む」と気にしないに限ります。
いただいた缶コーヒーをすすりつつ、教えられた通りの道を歩く。
10分ほど歩くと、目印のバス停が。
そしてそのすぐ隣にありました。
旅館「寿恵比楼(すえひろ)」。
よかったー。まだあった。
看板もおそらく当時のままです。
ここは、かの白土三平先生(『カムイ伝』『サスケ』他)のアシスタントをしていたつげ先生が、その白土先生や他のアシスタントと利用した宿だったそうです。十日間ほどの、いわゆるカンヅメのために。
ちなみに漫画の世界で始めてプロダクション制(赤目プロ)を導入したのは、白土先生が初めてだとか。
旅館寿恵比楼は、もと隣のバス会社の社員がよく利用していたそうです。
つげ先生はこの滞在から、代表作と並べられる『紅い花』『沼』『初茸がり』の着想を得ました。
ちなみに当時いた旅館の娘さんはたいそう可愛くて、しかしながら喋ってみると方言丸出しでそのギャップがエロティックに感じた、とか。
ところでわたしは知りませんでした。
というか、後で知ることになるのですが、千葉にも方言ってあるんですね。それは漫画のとおり、だっぺサ口調でありました。
ちょっとお邪魔して、奥に進んでみると、庭はごみだらけでした。
雑草の手入れもされていない。ただ、車が停めてあり、ごみも最近のものらしい。
どうやら一応は使っているようです。
どう使っているんだろう。ちょっとした別荘にでもしているのかな。
そこからはさて、『沼』の元になったと思われる夷隅川が見えます。
川なんですが、色といい、たたずまいといい、なんとなく沼。
少々陰鬱な雰囲気です。これがつげ先生を惹きつけたのでしょうか。
じっくりと旅館を見、次に夷隅川に接近することに。雨はやはり、すっかり止んでいます。
ちょっと歩くと橋がありました。
ここから下へ行けるよう。
なんだか人が本当にいない。
歩いてる人も稀だし、川では釣り人ひとり見かけない。
寂しい場所。
いい。
近くまで行ってみると、どうもけっこう流れが速い。それに人の通る道らしきものがまるでない。こういう雑草の多い自然の道はちょっと足元が怖いです。
『紅い花』でシンデンのマサジが言った「マムシに気ぃつけろ。歯を抜くため人にかみつきおるから」という台詞が思い出される。
しかしせっかくなのでできるだけ川の近くまで進んでみる。
とても下まで降りられなかったが、それでも『沼』の風情はたのしむことができました。
眺めつつ、一服つける。
頭をぼーっとさせる。風が気持ちいい。
道をややもどり、すっかり腹がすいていたので遅めの昼食をとります。
ごくごく普通の定食屋にて、ごくごく普通のオムライスを食べました。これで500円。
味もいわゆる「あたりまえの味」で、ボリュームあり満足。
一服、休憩の後に店のおばちゃんに「西部田村」への道を聞く。
どうも近いようだ。
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