田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

液肥人間

2012年06月24日 | 健康生活

今回の入院期間中、胆管の石を除去するも(引き続き、胆汁の出が悪く)食物を受け付けないので、絶食の上、次の手術(胆嚢摘出術)を待つ1週間ほどを点滴だけで過ごした。

つまり、生命の維持に必要なブドウ糖とか塩水とか各種ミネラルなどがほどよく調合された液体(2リットル900キロカロリー)を毎日機械的に注入され生きていたわけである。

古い話で恐縮だが、筑波万博で「液肥」だけで栽培されるトマトの巨木を見て仰天した記憶がある。イメージとしては液肥で生育される野菜そっくりだ。言わば「液肥人間」である。

こういうことが可能なのだから、例えば、交通事故などで致命傷を負ったケガ人が、生命維持装置と点滴で(植物人間として)生きながらえるというのもうなずける。

それにしても、この「液肥人間」でいる間、「食欲」を感じないのは、何ともわびしかった。生命は維持されても食べる楽しみがない人生など意味がないように思えて仕方なかった。