新着ドーナツのご紹介です。
曲も演奏も音質も極上のCDです。きっと、あなたのライブラリーに欠かせない1枚になるでしょう。
岡崎慶輔さんと伊藤恵さんによるベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「春」他です。
特に、良質のオーデオ装置をお持ちの方は、このCDがどのように再生されるかお試し下さい。SACDでも録音されていますので、これが納得できる音で再生できれば、あなたの再生装置は水準以上だと思って間違いありません。
蛇足:この2KコンビによるCDは、すでに第1作がリリースされていて、選曲からすれば、こちらの方が馴染みやすいかも知れません。
これも、曲、演奏、音質と三拍子揃ったすばらしいCDです。
今日も朝から良いお天気です。
少々、風があるのが気になりますが、このまま推移して気温も上がってくれればと思っています。
これだけ良いお天気が続くと、ニセコの仙人もそう引きこもってばかりいられず、昨日は、恒例の春のイベント、タイヤ交換をしました。これで、長かった冬ともお別れです。
また、昨日は、名古屋の専門業者に注文してあった小型スピーカー用の箱が届いたので、LE8Tという名物ユニットを装着して音出しをしました。
さすが専門家の作った箱は、見てくれと言い、性能と言い申し分なく、出てきた音は、バランスの良い、とても魅力的なものでした。
ユニットも箱も、内部配線も新しいので、慣らしに相当時間がかかりそうです。まだ、ヴァイオリンなどは、ちょっとギスギスしますが、ピアノやギターなどは、非常に魅力的に響きます。
この先、どのような音になって行くか楽しみです。
オーデイオ雑誌の評に頼って取り寄せたが、音もさることながら、曲、演奏ともに秀悦で、このドーナツにすっかりはまってしまった。
ガベッタ嬢は、1981年、アルゼンチンでフランス人の父とロシア人の母の間に生を受け、10歳で国内のコンクールで優勝すると、その後もモスクワのチャイコフスキーコンクール、ミュンヘンのARDコンクールなどで優勝経験のある実力派。その知的でクールな演奏は、世界的に高く評価されているという。
これは、同嬢の5枚目のアルバムだが、サポートするバーゼル室内管弦楽団の好演もあり、3曲ともすばらしい仕上がりとなっている。
特に、ハイドンがすばらしい。
ガベッタ嬢の知的だが人肌で包み込むような演奏が、第2楽章の美しい旋律を響かせる。古き良き時代のヨーロッパの音楽だ。ご一聴をお勧めします。
My Favorite Doughnuts!
今回は、幸田浩子さんの「カリヨン」です。
先日、自作スピーカーのテストに用いて、その歌声の美しさを再認識しました。
とここまで記して、何だか以前にもご紹介したような気がして検索してみると、昨年の今頃、新着CDとしてアップしていました。その際、美しく透明度の高い歌声に感心し、また、選曲の良さですばらしい仕上がりになっていると書きました。
今回もその印象は変らず、また、著名な作曲家が競作した「アヴェ・マリア」をはじめ、「オンブラ・マイ・フ(なつかしい木陰よ)」、「ブラジル風バッハ第5番・アリア」や「アメイジング・グレイス」などを楽しく聴きました。
アルバムのタイトルとなっている「カリヨン」は、教会の鐘楼に、曲を演奏するよう並べられた組み鐘のことで、彼女の美声に魅せられたイタリア人のベッペ・ドンギアが作曲したといいます。この人がバックの新イタリア合奏団を指揮しています。
おまけのDVDには、「カリヨン」とモーツアルトの歌劇”ドン・ジョヴァンニ”から「薬屋の歌」が収録されています。
幸田さんの美しい歌声を聴くならこのCDです。
「のだめカンタービレ」のヒットや、辻井伸行君の活躍(クライバーン国際ピアノコンクール優勝)などで、昨今、クラシック音楽を聴く人が増えているそうです。
クラシック狂の小生には、とてもうれしいニュースです。
こうした動きは、演奏家に多くの活躍の場を与えることになりますし、また、CDなどの売り上げが増えて業界も活気付き、クラシック界全体のリベンジにつながるでしょう。
ところで、先日の朝日別冊(be)に「人気クラシック作曲家ランキング」が掲載されていました。
同紙の読者組織、「アスパラクラブ」がインターネットで、「あなたの好きな作曲家を10人上げてください」というアンケートを実施。3,461人から回答があったそうです。
1位 2,427票 モーツアルト
2 2,331 ショパン
3 2,177 ベートーヴェン
4 2,021 チャイコフスキー
5 1,774 シューベルト
6 1,752 ドボルザーク
7 1,576 J.S バッハ
8 1,383 ブラームス
9 1,295 ビバルディ
10 1,145 メンデルスゾーン
まず納得のトップテンですが、小生には、「ハイドン」が入っていないのがちょっと不満です。時計、軍隊、驚愕などのニックネームを持つ交響曲を100曲以上もつくり、その基礎を築いた彼の功績は大きいし、もっと人気があってもよいと思うのですが。
ちなみに、11位以下は、次のようになるそうです。
⑪ドビュッシー⑫ワーグナー⑬シューマン⑭ハイドン⑮スメタナ⑯リスト⑰ラフマニノフ⑱ビゼー⑲サン・サーンス⑳J・シュトラウス
先日完成した自作のスピーカーシステムは、時間の経過とともに音が大分こなれて来て良い音になって来ました。
スピーカーユニット(特に、高音用)、音域分割装置及び、アンプなどが新品だったので、これらのエージングが進んで、まともな音が出るようになるには100~200時間かかります。
このところ、聴いていて「あぁ、いい音だな」と思うことが何度かありましたので、大分(エージングが)進んだようです。
昨日午後、天窓から差し込む春の陽光の下、五嶋みどりさんが弾くブルッフのヴァイオリンコンチェルトを、このスピーカーで聴いていてとてもすばらしかったので、曲が終わると同時に思わず拍手をしてしまいました。
このスピーカーの音の特長は、低い音から高い音まで満遍なく聴こえる広帯域性とメリハリの利いた高い解像度の音がする点です。いわゆる、ハイファイ調なのですが、適度に厚みがあるので、合格点を出しています。
ただ、箱の材料がラワンなどかなり柔らかい無垢材を貼り合わせた集成材のためか、低音がちょっと軽いのが気になります。もう少し、どっしりした低音なら良いのですが。
それでも、身びいきもあり、また、音に耳が慣れてきたせいか、心地よく音楽が聴けるようになりました。
3月25日東京サントリーホールで、ソリストに中村紘子さんを迎えた東京フィルハーモニー交響楽団によるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を聴きました。指揮は、昨年7月急逝した若杉弘氏に代わり、新進気鋭の川瀬賢太郎氏でした。
中村紘子さんは、1959年のデビュー以来、50年間にわたり常にクラシック界の最前線で活躍し続けている日本で最も有名なピアニストですが、今回のコンサートでも、その円熟したダイナミックな演奏を十二分に聴かせてくれました。
このホールの音響特性の優秀さもあって、彼女が弾くピアノのどの音も、躍動感をともって聴衆に届き、熟成されたすばらしいベートーヴェンの音楽を聴くことができました。
中村さんは、目下、デビュー50周年を記念する全国ツアーを行っていて、すべての都道府県を巡るようですから、最寄のホールに足を運ばれてみてはいかがでしょう。
My Favorite Doughnuts!
ペライヤの弾く「無言歌」に続いて、鮫島由美子さんの「日本のうた」をご紹介します。
85年にリリースされたこのアルバムは、単に美しい歌声というにとどまらず、私たちの心に深く訴える魅力に満ちたものでした。
結果、クラシック界では異例の20万枚の大ヒットとなりました。伴奏は、夫君のヘルムート・ドイチュ氏です。
続いて第2集の「おぼろ月夜」が、88年には第3集の「からたちの花」が発売され、日本歌曲の魅力を再認識させられました。
一方、拙宅では、オーディオシステムの一部を入れ替えた時などに、音の違いを判断するために使用する定番ドーナツとなっています。
人間の声ほど芸術性に富み、聴く人を感動させる音は他にありません。従って、この鮫島さんのソプラノが美しく説得力をもって響きわたるかで、その良し悪しを判断しています。
自作のスピーカーシステムが完成して4日目になります。
この間、ずっとこのシステムで音楽を聴いています。
このスピーカーは、軽やかでメリハリの利いた音がします。また、ワイドレンジで、低音から高音まで満遍なく音が聴こえます。
このような音がするのは、ユニットそれ自体が、現代のデジタル音源に対応するように開発された製品(現行品)のためと思われます。先日、取り付けていたビンテージ物では、これほどハキハキした音にはなりません。
特に、高音を受け持つトウィーターは、メリハリの利いた音になるよう振動板に工夫が施されているようです。
ソフトドームと称される発音体は、通常、特殊な布に塗料を含侵させて使いますが、今回使用したユニットでは、布の上に極く薄いウレタンの膜を融着ラミネートしたものを使っています。こうすることでワイドレンジでメリハリのある音になるようです。また、品質が安定するというメリットもあります。
二つには、個々のユニットをそれぞれ独立したアンプでドライブする、いわゆるマルチアンプ駆動方式にしているためです。
この場合、低音域と高音域を分割するデバイダーという装置と、左右2台づつのアンプが必要になり不経済ですが、それぞれ独立していますので、よりクリアな音になります。
このデバイダーとアンプは、納戸の中に設置してあります。
マァ舞台裏ですがお目にかけます。
一番上にのっている薄型の装置がデバイダーです。これはプロ用で、安価(9千円)の割りにはしっかりした造りで安心して使用できます。アンプは、以前ご紹介した中国製のステレオアンプを2台使用しています。(写真の右下に半分だけ映っています)
まだ、エージングが十分ではありませんが、一応、期待した音に近いものになったのではと自己満足している次第です。
昨夜、夕食前までに新しいスピーカーの組み立て作業が終わり、今朝の音出しを楽しみにしていました。
各種の配線を完了させ、音出しにかかりましたが、右側のSPから音が出ません。接続を調べたら、新しく導入したチャンネルデバイダーの接触不良とわかりました。
それを手当てして両チャンネルから音が出てしばらく聴きました。
第一印象としては、低音・高音とも、歪み感のない軽やかな音で気に入りました。
チャンネルデバイダー(低音と高音の音域を電気的にシェアさせている)も、高音ユニットも新品なので、これらが馴染むまでにはかなりの時間が必要です。
従って、本格的な音が聴けるのは、相当先になると思うのですが、取り合えずは、工作にこれと言ったミスもなく、無事音が出たので安心しました。
スピーカー作りが面白くなって、あれもこれもやってみたくなり困っています。
これは今始まったことではなく、言わば、病気のようなものですから、マァおおめにみて欲しいと思っています。
今度は、ウーファー(低音)にトウィーター(高音)を組み合わせた2-wayのシステムを作ることにしました。
大きな方が30cm径のウーファー(低音用)で、これに高音用のドーム型トウィーターを組み合わせます。
それぞれ、従来の箱に入れますが、強力な低音が出るはずですので、箱を補強したり、吸音材を多めに入れたりしなければなりません。また、入力端子も増設する必要があります。
また、同じ箱に収容する二つのスピーカーの音域をどのようにシェアさせるのかも問題です。
通常ですと、コイルとコンデンサーで構成するネットワークを使うのですが、これを製作する部品代も馬鹿にならないので、今回は、電気的にシェアするチャンネルデバイダー(プロ用の機材で性能の良いものが安く手に入る)を使うことにします。
この場合、低域と高域それぞれにアンプが必要になるのですが、幸い、先般中国から購入したステレオアンプが2台遊んでいるので、これを利用することにします。
さあ、いつになったら完成するかわかりませんが、こうしてあれこれ悩んだり、作業したりしている内が華で、音が出たら出たで悩みが深くなるのはわかっているのですが。
蛇足:ちなみにこの低音・高音用のスピーカー(都合4ヶ)のお値段ですが、低音用は中古品でもあり、後ろに映っている米国製「超有名」小型スピーカーの半額ほどでした。
CS音楽放送(MUSIC BIRD)やCDの新譜などクラシック漬けの毎日ですが、中には気難しい曲もあって、聴くことに疲れてしまうことがあります。
そんな時、決まって取り出す何枚かのCDやLPがあります。
名付けて”My Favorite Doughnuts”
ペライヤの「Songs without Words」もその内の1枚です。
裕福な家に生まれ成長したメンデルスゾーンが、折にふれて家族や友人たちに手紙に添えておくったピアノ小品を、6曲づつ8巻の小品集として出版したものです。
それらは、幸せだった幼少期の思い出につながる詩情豊かな愛らしい曲というだけでなく、天才作曲家の音楽性や美意識などを色濃く反映した逸品です。
48曲すべてに表題がついていますが、作曲者自身がつけたものは5曲しかなく、他の大部分は出版社の手によるものとされています。
このCDに収容されているのは、次の15曲です。
・狩りの歌
・失われた幻影
・道にまよって
・甘い思い出
・眠れぬままに
・ヴェネチアの舟歌
・詩人のたて琴
・こどものための小品
・失われた幸福
・安らぎもなく
・瞑想
・デュエット
・紡ぎ歌
・心の悲しみ
・かどで
他にバッハ/ブゾーニ編の「目を覚ませと呼ぶ声が聞こえ」など4曲並びに、シューベルトの歌曲をリストがピアノに編曲した「セレナード」など4曲が収録されています。
蛇足:本物のドーナツは、こちらでお召し上がり下さい。
先日ご紹介した「我が青春のゲンコツスピーカー」は、高校生の頃の思い出が一杯詰まったお宝でしたが、これは、また、新婚当時の思い出深いスピーカーです。
家内が結婚して勤めを辞める際、入社以来掛けていた年金をどうするか相談を受け、「何十年も経って給付される保証はあるのか」と解約を勧め、その結果、支払われた一時金(確か10万円ほど)を元に、当時、最も人気のあったスピーカーシステムを購入しました。
その際、小生は、「性能の良いものなので、これでスピーカーは決まり。もう買い換えることはない」と言ったそうですが、結果は大いに違って、その内、このスピーカーも手放し、以来、買い換えること十数回に至りました。
今回、何気なくオークションを見ていたら、ユニットだけですが、デッドストックされていた箱入り新品が出品されていたので、早速、落札・購入しました。プレミヤ付きで7万円ほど。
早速、「ゲンコツ」を取り外し、替わりにこのユニットを取り付けて聴いてみましたが、すばらしい音がして感激しました。
このスピーカーは米国製で、一時代を画した製品です。強力な磁気回路とアルミのお饅頭ドームの働きで、歯切れの良い音がすることから、当時からジャズを聴くならこのスピーカーとの定評がありました。
生憎小生はジャズは聴かないのですが、クラッシックでも、録音の良いピアノ演奏などを聴くと、その音の良さに陶然とさせられます。
スピーカーは、オーデイオシステムの中では、最も個性の強いコンポーネントで、ひとつひとつ皆違い、それぞれ魅力的です。いくつになってもその魅力から脱することが出来ず困っています。
今日もニセコは快晴のスキー日和です。
朝食を済ませ、早速ゲレンデに向かいました。
朝方降った雪が圧雪したゲレンデにふわっと乗っていて上々のコンデション。日曜日とあってお客様が多いので、たくさんは滑らず10時ごろ帰宅しました。
ところで、先日ご紹介した「ゲンコツスピーカー」ですが、昨日ようやく、かねて製作済みの箱に収容しました。今朝、スキー場から帰り、早速音出しにかかりましたが、何とも懐かしい音がして感激しました。
LPレコードを漁ると、幸い、「マドンナの宝石」が見つかったので、鳴らしてみますと、50数年前、高校の図書室だったか、コンサートで聞いた音がよみがえりました。
その後、ロバート・ショウ合唱団が演奏するアメリカ民謡などを聴きましたが、もう「懐かしい」の一言でした。
音質傾向ですが、20cm径のスピーカーにしては大きめの箱(約150リットル)に入っていることもあって、軽くキビキビした低音が魅力です。音域はあまり広くないので、ボーカルやピアノなど、中音域の安定した比較的音の数が少ない音楽が得意のようです。オペラのアリアなどは、とても魅力的に響きます。