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田舎の倉庫

Plala Broach から移植しました。

わが青春のゲンコツスピーカー

2010年02月16日 | 音楽三昧

若い頃に出会って感激したことが、その後の人生を大きく左右することがあります。例えば、恩師の教えに共感してその道に進んだとか、あの本との出会いによって今日の自分があるとかですね。

小生の場合は、高校生の頃に出会った「ゲンコツスピーカーの奏でるすばらしい音」が、オーディオとクラッシク音楽へ傾倒する契機となりました。

この絵を見て下さい。
もう半世紀も前に、松下電器が開発した発音体の中央に球形のイコライザーを持つハイファイスピーカーです。昭和29年に発売が開始され、音の良さとその独特の風貌から「ゲンコツ」の名で親しまれました。

高校2年生の頃、先輩がこのスピーカーを使ったコンサートを学内で開き、そこで初めて、このスピーカーの奏でる素晴らしい音に出会いました。それは例えようもなく美しく、青春の血を沸き立たせるに十分でした。

そのコンサートで演奏された音楽は、セミクラシック中心でしたが、中でも、ヴォルフ=フェラーリの「マドンナの宝石」やイッポリトフ・イヴァノフの「酋長の行列」は、50年経った今でも耳に残っています。

以来、今日でもオーディオとクラッシク音楽に没頭する毎日です。

今回、ネットで箱入りの新品(再販品)2ヶを購入することが出来、早速、布団の上にのせて(後部から出る音を遮断して)音出しを行いましたが、我が青春の甘い音を聴かせてくれました。

来週には、一昨年自作した箱に収容して鳴らしてみようと思っています。


レコード音楽を楽しむ

2010年02月11日 | 音楽三昧

昨日、久しぶりにLPレコードを聴きました。
その何とも言えぬふくよかな音色に魅了されました。



聴いたのは、ご覧のジャケットに入ったモーツァルトのフルート協奏曲でした。フルートに息を吹き込む摩擦音なども聞こえてゴキゲンでした。

日頃、CDやミュージックバードなど、デジタル音楽を聴いていると、その解像度の高い角の立った音が当たり前のようになっているのですが、やはり、一度音楽を0101のデジタル信号に置き換えてしまうと、どんなに優秀な変換器を使っても、元の音楽に戻すのは難しいようです。

このLPレコードを聴くと、これこそ、日頃、自分が聴きたいと思っていた音楽なのだと納得させられます。つまり、音楽を構成する音と音の間に、音楽の魂といったようなものが詰まっているように感じますから不思議ですね。

勿論、時には針が溝を擦る音とか、少々の雑音なども聞こえますが、それもご愛嬌で、音楽を聴くについて何の支障もありません。

そう言えば、毎週日曜日の午前8時5分から、NHKラジオ第一で、クラシック音楽を解説付きで放送する番組がありますね。

拙宅では、毎週かかさずこれを聴いていますが、音源は、食卓にのっている小さなトランジスタラジオです。決して音が良いとは言えませんが、放送されるのが古今東西のクラシックの名曲ということもあり、毎回楽しんで聴いています。

これからもLPが奏でる音楽に耳を傾けていきたいと思っています。


新着ドーナツ~モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲集」

2010年02月05日 | 音楽三昧

おなじみのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲ですが、鬼才キドン・クレーメルが、お気に入りの若手演奏家28名を集めて結成した「クレメラータ・パルティカ」を相手に縦横に弾きまくっています。

軽快で溌剌とした若きモーツァルトの音楽が部屋中を満たします。天才モーツァルト17歳と19歳の時の作品です。

このCDは、レコード芸術の第47回(09年)レコード・アカデミー賞協奏曲部門で最優秀ディスクに選定されました。


長谷川陽子さんのドヴォルザーク「チェロ協奏曲」

2010年01月07日 | 音楽三昧

昨夜は、札幌Kitaraのニューイヤー名曲コンサートで、スメタナの「モルダウ」、ドヴォルザークの「チェロ協奏曲」と「新世界交響曲」を聴きました。

上記の内、小生らのお目当ては「チェロ協奏曲」で、20数年ぶりに長谷川陽子さんが弾くこの曲を聴きたいと思っていました。

というのも、初めて彼女の(この曲の)演奏を聴いた時、演奏の途中でチェロの弦が切れてしまい、弦を張り替えてさらに弾き続けるというハプニングがありました。

今では、その時の会場も競演したオーケストラも覚えていないのですが、デビュー間もない(お若い)彼女が、そんなハプニングに動じることなく、最後まで堂々と弾ききった精神力と、その力強い演奏が印象に残っていたからです。

昨夜の彼女の演奏を聴いて、その力強い演奏は健在で、しかも、オーケストラと丁々発止とわたり合う様は感動的でした。

それにしても、このコンサート。彼女の人気か、演奏曲目の良さかよくわかりませんが、聴衆が会場を埋め尽くし、超満員の盛況でした。尚、指揮者のコウト氏は、体調不良で来日できず、替わってズデニェク・マーカル氏がつとめました。


新着ドーナツ~ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」

2010年01月04日 | 音楽三昧

何とすばらしいブラームスのヴァイオリン協奏曲でしょうか。

階下のシステムで音を出すと、甘美なヴァイオリンの旋律とスケールの大きなオーケストラの音が部屋一杯に広がりました。

演奏は、ヴァイオリンがニコライ・スナイダー。支えるのは、ゲルギエフ指揮のウイーンフィルハーモニーです。

2006年12月12日ウイーン楽友協会大ホールでのライブ録音ですが、先のウイーン訪問の際、このホールで聴いたヒラリー・ハーンが弾くヴァイオリンの美しい響きを思い出しました。

独奏者のニコライ・スナイダーは、ポーランド人とイスラエル人を父母に持つデンマーク生まれの39歳。24歳でエリザベート王妃国際コンクールに優勝して注目を集めたようですが、小生は、今回初めて(彼の演奏を)聴きました。そのナイーブな感性と伸び伸びした演奏は、とても好感が持てます。

三大ヴァイオリン協奏曲のひとつでもあるこのブラームスの協奏曲は、そのスケールの大きさと重厚な構成から、演奏者にとって完成度が試される難曲とされています。

従って、決定盤は数少ないわけですが、このCDは、曲、演奏と録音の三拍子そろった名盤として長く記録されるのではないかと思いました。一聴をお勧めします。

(注)スタジオ録音のコルンゴルトの協奏曲も収容されています。


中国製アンプの実力

2009年12月30日 | 音楽三昧

中国製のアンプが安くて良さそうだったので、中国から直接輸入して聴いてみました。

まだ、エージングが終わっていないので、ちょっと音が硬いのですが、それでも期待以上に良い音がするので驚いています。

定評ある米国製のパワーICを使用していて、出力は68watts x 2(ステレオ)。小型(178×50×291mm)・軽量(4kg)で、音量調節機能もありますから家庭で使うには何かと便利です。内部を覗くと、部品も作りもしっかりしていて、内外の有名メーカーのアンプと比べても、見劣りしません。

値段は何と、輸送費込みで19,600円。つまり、2万円でおつりが来るのですからビックリです。日本製なら、ゆうに10万円を越えるでしょうから、日本メーカーには手ごわい相手です。

勿論、ご覧の通り、何の表示もなく、マニュアルもありません。また、本邦でのサービス体制もありませんから、故障したら捨てる以外方法がありません。そのため、小生は2台購入し、1台は予備にしました。また、2台使ったバイアンプ駆動を試したいと思っています。

とは言えこのアンプ、本邦でも大分販売数を伸ばしているので、これをテコに、もっと魅力ある製品を開発、市場に出して来ると予想されます。


神尾真由子「無伴奏ヴァイオリンのための24のカプリース」

2009年12月27日 | 音楽三昧

今回の新着ドーナツ。神尾真由子さんの真迫の演奏が聴けるパガニーニ「無伴奏ヴァイオリンのための24のカプリース」です。

天才的なヴァイオリン奏者だったパガニーニが、これ以上はないというヴァイオン演奏の極限世界を、楽譜に著わした24曲のカプリーズ(奇想曲)を、チャイコフスキー国際コンクールに優勝した神尾さんが存分に腕をふるっています。

現在、ヴァイオリン演奏で彼女の右に出る者がいない状況下で、この難曲に挑み、弾きこなしているのを聴くにつけ、彼女の持って生まれたヴァイオリン演奏者としての資質の高さに驚かされます。

ともすると、演奏技術のみに注目しがちですが、曲の持つ深い音楽性にも魅せられます。それにしても、聴く側にも、人一倍緊張を強いるドーナツではあります。

演奏風景を収めたDVDも付いてお買い得です。
一聴をお勧めします。


天上の音楽~フライシャーのモーツアルト

2009年12月15日 | 音楽三昧

新着ドーナツの3枚目は、レオン・フライシャーのモーツアルトです。ピアノ協奏曲集ですが、12番と23番に加え、ちょっとめずらしい、「3台のピアノのための協奏曲」が収録されています。



ピアニストにとって致命的とも言える右手の指の故障から復帰したフライシャーは最近、録音にも積極的なようで、この一枚も、シュトゥットガルト室内管弦楽団を相手に、彼の弾き振りによる珠玉の一枚に仕上がっています。

これこそ「ピアノ演奏だ」と言わんばかりのテクニック重視の演奏が多い中、どこにも角張ったところのない、暖かく慈愛に満ちた音楽を聴くことができます。真に天上の音楽の再現です。

定評あるシュトゥットガルト・コンセルヴァトワールでの録音。「3台のための~」は、キャサリーン夫人とともに弾いています。



一聴をお勧めします。


侘びさびの世界~ポリーニのショパン

2009年12月14日 | 音楽三昧

「歩く演奏マシーン」の異名をとるポリーニですが、今度のショパンアルバムでは、利休の侘びさびに似た深遠な世界を聴かせてくれています。

このドーナツに収められている曲は、下記の作品です。

・バラード第2番 作品38
・四つのマズルカ 作品33
・三つのワルツ 作品34
・即興曲第2番 作品36
・ソナタ第2番 作品35

1960年18歳でショパンコンクールに優勝したイタリアの天才ピアニスト、マウリツィオ・ポリーニも、50年の時を経て、その演奏スタイルは、ますます余分なものを削ぎ落とした枯れたものとなっています。

特に、ピアノソナタ第2番第3楽章の葬送行進曲などを聴くと、もう落涙せずにはいられないような気になる名演です。
一聴をお勧めします。


新着ドーナツ~河村尚子のショパン

2009年12月13日 | 音楽三昧

このCDは、オーデイオ雑誌の録音評で好評だったので、他の数枚と合わせ取り寄せました。

階下の大型システムにセットすると、音が出た瞬間に、目の前にグランドピアノが出現し、彼女の弾くおおらかなショパンの世界が広がりました。

河村さんについては、まったく予備知識がなかったのですが、ミュンヘン国際コンクールで準優勝、クララ・ハスキル国際コンクールでは優勝を果たしている将来性あるピアニストだそうです。

演奏は、伸びやかなおっとりしたもので、ベルリンのキリスト教会での録音ですから、外国人のスタフに囲まれての仕事だったと思いますが、臆することなく、ゆったり弾いているのが好印象でした。

録音も極めて優秀で、透明感のあるピアノの美しい音は、桃源郷に遊ぶにも似た気分にさせてくれます。SACDの再生環境があれば、尚、楽しめます。一聴をお勧めします。


ラトルのブラームス交響曲全集

2009年10月17日 | 音楽三昧

14日、札幌Kitaraで聴いたブラームスの交響曲全曲演奏会がとてもすばらしかったので、少し色あせてしまう話題ですが、この演奏会に先立ち取り寄せた、サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルによるブラームス交響曲全集も良かったです。

2008年10~11月、ベルリンフィルハーモニーホールにおける全曲演奏会なのですが、ブラームスの交響曲が持つ重厚な音色を伝える堂々とした演奏です。ライブ録音にしては、会場の雰囲気はあまり採られておらず、質の良いスタジオ録音のように聴こえます。

ブラームスの4つの交響曲の中では、やはり第一番が最もポピュラーで耳に馴染んでいます。この曲は、曲想を得てから完成までに21年を要したという、いわばブラームスの真骨頂を地で行く曲なのですが、古き良き時代のドイツの精神文化を代表しているように思います。

第一番と言えば、朝比奈隆氏(故人)と大阪フィルによる演奏が忘れられません。15年くらい前、確か渋谷文化村のオーチャードホールだったと記憶していますが、終演後、楽団員が退場してしまっても尚、興奮した聴衆が舞台を取り囲んでスタンデングオベイションを続けるので、同氏が2度、3度と、無人の舞台に出てきて挨拶するという場面を目撃しました。

それ程、この曲の演奏としては白眉のものだったのですが、小生らはまだ、ブラームスを聴き始めて間がなかったこともあり、それほど心を揺さぶられるということでもありませんでした。音楽も、年齢や聴き方で受け止め方が随分異なって来るようです。


堪能~ブラームス交響曲演奏会

2009年10月15日 | 音楽三昧

久しぶりにオーケストラ演奏のすばらしさを堪能しました。

昨夜、札幌Kitaraで行われたジョナサン・ノット指揮、バンベルク交響楽団によるブラームス交響曲全曲演奏会の二日目、第二番と第四番を聴きました。そして、ブラームスの交響曲をこれほど完璧に演奏するオーケストラにめぐり合った幸せに感謝しながら聴きました。

第二番は、ベートーヴェンの田園交響曲に例えられ、小気味よい旋律と心地よい音の洪水に身をまかせ、続いて演奏された第四番は、”人生には山あり谷あり、ゆったり構えて行こう”といったメッセージを思い浮かべつつ聴きました。

その音の分厚さ、構成の確かさは、今まで聴いたどのオーケストラよりも優れており、ドイツロマン派の交響曲の真髄を聴かせてくれたように思いました。

会場には、この演奏会の特長を反映してか熟年男性が目立ちました。また、聴衆は70%ほどで、遠来の交響楽団にはちょっと申し訳ない感じでしたが、その演奏はすばらしく、演奏が終わるたびにブラボーの声が方々からかかり、会場は熱気に包まれました。

鳴り止まぬ拍手に応えて、ブラームスのハンガリー舞曲第17番、他がアンコール演奏されました。とても充実した納得のコンサートでした。


竹澤恭子さんの「ブラコン」

2009年09月23日 | 音楽三昧

昨日午後、東京都交響楽団札幌特別公演(札幌Kitaraホール)で竹澤恭子さんを独奏者に迎えたブラームスのヴァイオリンコンチェルトを聴きました。


2ヶ月ほど前、チケットを購入する際は、空き席がたくさんあるとのことでしたが、会場はいつになく満員の盛況で驚きました。連休中ということもあるのでしょうか、若いカップルの方も大勢お見えになっていました。

お目当てのブラームスのコンチェルト。
長大な難しい曲のせいか、コンサートで演奏される機会はそう多くなく、小生らもはじめて聴きました。

チェロが奏でる序奏から、ブラームスの曲とわかる古き良き時代のドイツの雰囲気が広がります。かなり長い序奏の後、いよいよヴァイオリンが登場しますが、竹澤さんのそれは力強い堂々とした演奏です。

情緒たっぷりの第二楽章に続いて、第三楽章は、オーケストラとヴァイオリンの力強い協奏がブラームス独特の重厚な世界をかたち造って行きます。ただ、やはり、メンデルスゾーンやベートーヴェンのコンチェルトとは異なり少し難しく、十分楽しむところまでは行きませんでした。

一方、第二部で、東京都交響楽団(指揮:小泉和裕氏)が演奏するビゼーの「アルルの女」第二組曲やラヴェルの「ボレロ」は、オーケストラのフルメンバー(100人規模)による絢爛豪華な演奏で、久しぶりに楽しく聴くことができました。


瑞々しい感性~龍くんの「四季」

2009年09月16日 | 音楽三昧

あるオーディオ雑誌で、五嶋龍の「四季」がすごいとの評を読み、早速取り寄せて聴いてみました。一聴してその瑞々しい感性と音の良さに驚きました。



聴いているのは、最近2FにセッテングしたBGM用のシステムですが、その良し悪しなど関係ないとばかりに、龍くんの快演が響きます。

勿論、音の良さは、このCDが特殊な素材によって製作されるSHM(Super High Material )CDでもあるからでしょう。この素材は透明度が高く、信号の記録と読み出しが、より忠実に行われるそうです。

曲目は、ヴィヴァルデイの「四季」の他、時代も趣も異なるパガニーニの超絶技巧の変奏曲が2曲入っています。「四季」は、大人になった龍くんがワルシャワを代表するシンフォニア・ヴァルソヴィアと協奏する瑞々しい演奏を、パガニーニは、彼の天才的テクニックを堪能させてくれます。

このCDの解説をお書きになっている音楽ジャーナリストの林田直樹氏は、龍くんについて次のように述べています。

”五嶋龍は、これまでに出てきたどの秀才ヴァイオリニストとも違う、桁外れなところを持っている。ハーバード大学で物理学を学び、ロックなどポピュラー音楽にも造詣が深く、バンドを組んでエレキギターを愛奏し、空手で心身を鍛え抜いている。

いわゆる登竜門とされるコンクールや音楽大学とは関係なく、優れたヴァイオリン教師である母・節と、世界屈指のヴァイオリニストである姉・みどりの影響のもと、誰も通らなかった自分だけの道を歩んできた。

そして、これからも龍は、決まったレールの上を走るということは決してないだろう。必ずや彼は茨の道を選んでいくはずである。パガニー二もヴィヴァルディも、伝統に学びつつも、全くの独創によって新しい道を開拓した音楽家たちである。今回のCDからは、龍の未来にかける気概といったものを感じ取ることができると思う。”


喝采~みどりさんの「メンコン」

2009年09月13日 | 音楽三昧

レコード音楽をお聴きの方はどなたも、コンサートで聴くのとは異なり、それがどれほどすばらしい演奏であっても、演奏が終わって拍手をすることはほとんどないと思います。

ところが、この五嶋みどりさんのメンコン(メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト)に限っては、小生は、聴き終わるといつもブラボーと言って拍手をしてしまいます。階下で読書をしながら何気なく聴いている家内からも、「今のは誰?よかったわね」と声がかかります。それほど魂のこもった演奏ということができます。

メインのステレオ装置を1Fに下ろしてしまったので、2Fには、最近セッテングしたサブシステムしかありません。しかし、聴く音楽から得られる感動は、その曲と演奏の良し悪しで決まるもののようで、このサブシステムで聴いても、十分味わうことができます。

つまり、日頃、音の良し悪しを言って、あれこれ装置をいじりまわすのは、あまり意味がないようです。まして、大枚をはたいて高級な装置を購入するなどは、ムダ以外のなにものでもないような気がします。それよりは、質の良いソフト(CDやLPなど)を見出すことに精力を使うべきでしょう。

一歩進めて、できるだけ生のコンサートに足を運びたいですね。
不幸にして、小生は今まで、五嶋みどりさんの演奏を直接聴く機会がありませんでしたが、次は機会を逃さず、彼女のコンサートに出かけたいと思っています。06年6月、札幌Kitaraで聴いた弟さんの五嶋龍君のコンサートは、それはすばらしいものでした。