このCDは、オーデイオ雑誌の録音評で好評だったので、他の数枚と合わせ取り寄せました。
階下の大型システムにセットすると、音が出た瞬間に、目の前にグランドピアノが出現し、彼女の弾くおおらかなショパンの世界が広がりました。
河村さんについては、まったく予備知識がなかったのですが、ミュンヘン国際コンクールで準優勝、クララ・ハスキル国際コンクールでは優勝を果たしている将来性あるピアニストだそうです。
演奏は、伸びやかなおっとりしたもので、ベルリンのキリスト教会での録音ですから、外国人のスタフに囲まれての仕事だったと思いますが、臆することなく、ゆったり弾いているのが好印象でした。
録音も極めて優秀で、透明感のあるピアノの美しい音は、桃源郷に遊ぶにも似た気分にさせてくれます。SACDの再生環境があれば、尚、楽しめます。一聴をお勧めします。