ふと疑問に思うことがあります。
『野草』と『雑草』の違いです。
辞書で調べてみると、こう書いてありました。
【野草】山野に自生する草。野の草。
【雑草】自然に生えるいろいろな草。また、名も知らない雑多な草。
これではよくわかりませんが、注目すべきは
雑草が、「名も知らない雑多な草」ということでしょうか。
第3話は『野草と雑草』がテーマのお話です。
咲く花を見つけるたびに、寄り道しながらの自転車散歩も
そろそろおしまいのこの日
ぐる~っと周囲を見回してみると
雑草の生い茂った一角が目に入りました。
「あれ、菜の花と違う?」
さっそく立ち寄ってみると、そこには
まさに名も知らない『雑草』の群生がありました。
遠目にはまるで「菜の花」に見えたこの花は
『犬薺(イヌナズナ)』
アブラナ科イヌナズナ属の2年草の野草です。
手前には、地を這うように咲く小さな野草の群生
『垣通し(カキドオシ)』
シソ科キドオシ属の多年草で
別名「カントリソウ」と呼ばれています。
「垣通し」に埋もれるように
並び咲く花も見つけました。
『仏の座(ホトケノザ)』
シソ科オドリコソウ属の2年草。
別名「サンガイグサ」と呼ばれますが
「春の七草」とは別種のもので
以前一度掲載したこともある野の草です。
このシリーズの締めくくりが
野に咲く小さな草花であったことを
うれしく思います。
アンちゃんのこの日のラストショットは
こんなのです。
お母さんのこんな言葉にうれしくなりました。
「知らん花見つけて調べてたら、楽しいね」
この時、私たちにとっては
雑草ではなくなっていました。
< 完 >
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