赤毛のアンちゃん

赤毛の柴犬アンちゃんは2014年11月、14年5カ月の生涯を閉じました。『決してリードは放しま宣言』発信中のブログです♪

いま⑩パリは地下にも浪漫の薫り

2004-09-22 06:15:45 | (6)いま

昨日こんな記事がパリから配信された。ユーロに加盟する以前に4度訪ねたことのある街パリ。今もその頃の印象だけしか残ってはいないが、久しぶりにパリらしいこの記事を読み進むうち、この街の旧き良き時代が甦ってくるような錯覚さえ覚えたのはなぜだろう。
以前からパリの地下トンネルの話は聞き覚えがあったものの、はたしてパリの地下にも浪漫の薫りが・・・。歴史の遺産がいつまで残せるか、注目の「いま」


パリの地下に秘密社会? 古代トンネルにバー付き映画館 「捜すな」張り紙残す

 【パリ21日井手季彦】パリ中心部の下を迷路のように走っているといわれるトンネルで、何者かがつくった秘密の映画館が発見され、パリ市警察は、文字通りの“地下社会”が数年前からできているのではないかとみて調べている。

 トンネルはローマ帝国時代、街を建設するため石を切り出してできたとされる。一七〇〇年代からは一部を遺骨埋葬所として利用している。

 映画館は八月末、十六区のトロカデロ広場に面した、映画博物館や劇場のある建物の下と推定される場所で見つかった。約四百平方メートルの広さで、スクリーン、座席、映写室のほか、バーを備えた食堂もあった。

 パリ市警察は電気の不正使用の疑いで、電力会社の職員とともに捜索したが、電線は切られ「われわれを捜すな」という張り紙がしてあった。映画館は、五年ほど前から使用されていた可能性が強いという。

 “地下社会”をつくっているのは画家や写真家たちとみられる。英BBC放送は、そのうちの一人の声を紹介。男性芸術家は「地下で活動しているのは五百人から千人。たくさんのグループがあって、芝居や展覧会、ダンス大会もある」と証言している。

 トンネルの入り口は、公式には、一般公開されている十四区の地下埋葬所しかない。現地メディアによると、そこから映画館が見つかった地点まで、トンネルを通ると三百キロもあるという。

 “地下社会”の住人たちはマンホールなどから出入りしているとみられるが、警察は、崩壊したり迷ったりする危険があるため、決して立ち入らないよう、市民や観光客に呼びかけている。
(西日本新聞) - 9月21日14時35分更新