駒師「日向」のブログ 本店

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将棋駒作家のつぶやき

角落ち上手戦記 下手矢倉定跡風1~その8~

2019年06月12日 | 対局日誌
●投了図までの指し手
▲7四歩
△8六飛
▲8七歩
△8三飛
▲7五桂
△5三飛
▲6五銀
△同 歩
▲6四金
△5五角
▲投了 まで上手勝ち


大きく駒得し、かつ攻め合いにならない局面ですので、上手は慌てて攻めたりしません。優勢な将棋を勝つ鉄則ですね。
上手が攻め間違ってくれれば下手にチャンスが訪れますが、上手は勝ちを焦らず、引き続き細かく加点を積み重ねます。
こうされるとどう指して良いか分からず、▲7五桂の様な直接手ばかりが見える様になりますが、桂馬で飛車を追っても、飛車が捕まる事はありません。
焦りを通り越しパニックに近い状態になったのでしょう、最後は王手金取を決められ終局となりました。

●おわりに
将棋の有料放送を視聴していますが、私の一番のお気に入りは女流将棋の解説です。今の女流トップは奨励会三段レベルですから解説がタイトル戦の番勝負の時はとても勉強になります。
しかし、面白いのは級位あるいは低段女流棋士同士の予選です。解説は男性のプロ棋士がしていますので、彼らから見れば解説に困ってしまう様な悪手、疑問手連発で、最後までどちらが勝つか分からないのがいいですね。親近感を覚えます。
もちろん勉強にもなります。特に悪手、疑問手が出現しやすい状況や対局者の心理状態などがよく分かります。
私の角落ち上手戦記も同様の観点からの発信で、悪手、疑問手のオンパレードです。今後も反面教師的にご覧頂ければ幸いです。



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