一昨日、ふと思い立ちサイクリング
家から海岸までは直線距離にして1kmばかり
その間、松林が続いている。
最初は数百メートルばかり急な上り坂があって、
そこを過ぎれば海岸まで一直線に緩やかな下り坂が続く。
波打ち際から50~100mばかりのところで松林が途切れるのだが、
その境目に自転車道があって、左は塩屋、右へ行けば片野の町に至る。
片野へ行く途中にあるのが『長者屋敷』だ。
なんで『長者屋敷』と呼ばれるのか、年寄りに聞いても分からない。
とても人が住めそうな場所ではない・・・?
そこから、もう一度松林の中に戻り、自転車を押して坂を登ると展望台がある。
ところが、周りの松が生長し視界を遮っているので、まったく展望できない
とほほな展望台である。
その近くに資料館がある。誰も訪れない資料館の中は薄暗くかび臭いが、
この松林の由来を教えてくれる、大切な場所のような気がする。
展示パネル全文曰く 『字砂浜国有林付近の海岸には、元禄年間以前は多少の樹木もあり自ら飛砂及び潮風に対する保護的役割を果たし、現在の民有林砂丘上にも当時少なからず耕地があった様である。その後これら樹木の枯損減少に伴って飛砂の襲来も激しくなり特に風下に当たる上木は被害が甚だしく安永3年にはまれにみる暴風があり、瞬時にして砂丘と化し、田畑は勿論家屋21戸が埋没した為被災者一同やむなく天高山の西南麓に移転した。これが現在の上木出村であって当時10数戸残留していたのが上木本村である。』
そこから塩屋を周り、へろへろになって帰宅した。
上木の駐車場から海岸に向かう遊歩道がありますが、駐車場から直ぐのところに右に曲がる道があり、そこを100mばかり行ったところにあります。もし気が向きましたら、行ってみてください。
わざわざ、それだけのために行くほどのところでもありませんが・・・
サイクリングロードといいながら、嘘だろというようなとこを、自転車を抱えて登った記憶があります。
しかし、資料館とかそういうのがあるとは知りませんでした。
近くにあっても、遠い景色です。