ごじゃ満開

いすみ市内外の隠れた情報と
ちょっとしたエッセイ。

会話を考える

2012-10-09 18:35:23 | Weblog
千倉の現場へ
行ってきた。



ノ~ンビリした環境。

ノ~ンビリもしてらんない。

現場到着後
早速作業にとりかかる。



やしやし作業中、
話しかけてきた
通りすがりの
婆さん。

(婆)「ここいらで、モノ売ってっとこねぇけ」
(俺)「モノ、へ!? ここいらの人間じゃないから…」
(婆)「そけ」

会話終了。

“モノ”ってなんだ?

買物の目的はなんだ?

普通、
人に尋ねる場合、

「近くにコンビニありますか?」

とか、

「この辺でセメント売ってるトコ知らない?」

みたいな感じで、
具体的に店や品物を
示すはずであろう。

作業しながら考えた。

(モノってなに?なに買うの?・・・っは!)

気付いた。

何に気付いたって、
買うものではなく
“会話”である。

ノ~ンビリな環境では
二言三言で
会話は終わらないのだ。

(しくじった!)

(A)「ここいらで、モノ売ってっとこねぇけ」
(B)「あに買うの?」
(A)「ネジ」
(B)「あぁ、そっだったらソコ曲がっと金物屋があっから」
(A)「1本ありゃいいんだけど、いくらすっかね」
(B)「1本じゃ売ってくんねと思うっけんが」
(A)「そんなん余計いらね」
(B)「どんなネジ?あに留めんの?」
(A)「こーこーこーゆーんで、こんなんで、こー」
(B)「だったら今持ってるよ、はい」
(A)「え!?いくら?」
(B)「あんが、いーよネジ1本ぐれぇ」
(A)「いやいや、あんも知らねぇ人からそんな・・・」

なんてとこから
人とのつながりが
始まったりする。

端的に済ませない
田舎の時間の流れ。

SNSもいいが、
生の会話が
最上のコミュニケーション
であろう。



「千倉に行っちくら」

なんて
チープなダジャレは
無しにして・・・。