愛国者の邪論

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エチオピアやウルグアイなど他の多くの理事国の代表も対話の必要性を指摘。武力紛争への懸念から外交的解決を求める声が広がっていることが浮き彫りになった!安倍政権破たんも!

2017-12-16 | 北朝鮮

北朝鮮問題の核心は対話!

米朝軍事より国連で論戦!

憲法平和主義・非核三原則を持つ日本の行動注目なのに!

NHK 国連安保理閣僚級会合 アメリカと北朝鮮が非難の応酬  12月16日 6時50分北朝鮮情勢

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171216/k10011260971000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_013

国連の安全保障理事会で北朝鮮による核・ミサイル開発への対応を協議する閣僚級の会合が開かれ、議長を務めた河野外務大臣やアメリカのティラーソン国務長官などに加え、北朝鮮の国連大使も出席し、アメリカと北朝鮮が非難の応酬を繰り広げました。

北朝鮮をめぐる安保理の緊急会合は、今月の議長国の日本が呼びかけたもので、日本時間の16日未明に始まり、河野外務大臣が議長を務め、アメリカのティラーソン国務長官や一部のメンバー国の外相が出席しました。さらに、これまで安保理には出席してこなかった北朝鮮のチャ・ソンナム国連大使も関係国の代表として出席し、アメリカと北朝鮮が直接向き合う異例の展開となりました。
会合では、冒頭、河野外務大臣が「今、重要なのは、国際社会が一致して圧力を最大化するために緊密に連携することだ」と述べ、すべての国連加盟国に制裁の完全な実施を求めました。
続いて、今週、北朝鮮と前提条件なしに対話に入ることが可能だという考えを示し、発言が注目されていたアメリカのティラーソン国務長官が発言し、「対話に入るには、地域を脅威にさらす北朝鮮の行いが停止されなければならない」と述べ、先の発言を修正して北朝鮮に方針の転換を強く促しました。
これに対して、北朝鮮のチャ・ソンナム国連大使は「核の不拡散について最初に裁かれるべきなのは、核兵器の近代化に多額の予算をつぎ込んでいるアメリカだ」とアメリカを非難しました。
その後、ティラーソン長官が再び発言し、「北朝鮮の核保有は絶対に認めない。彼らだけが緊張の原因であり、彼らだけに責任がある」と、北朝鮮に反論しました。アメリカと北朝鮮が直接向き合い、双方の発言に注目が集まりましたが、非難の応酬に終始し、事態の打開につながる兆しは見られませんでした。

米 対話には北朝鮮が挑発停止を

アメリカのティラーソン国務長官は「トランプ政権は、非核化を達成する交渉に北朝鮮を関与させる目的のもと圧力強化を進めてきた。これを続ける決意は強まるばかりだ」と述べ、圧力強化を進める考えを強調しました。そして、北朝鮮との対話をめぐっては、「対話を始められるようになる前に、地域を脅威にさらす北朝鮮の行いが停止されなければならない」と述べ、北朝鮮と前提条件なしに対話に入ることが可能との考えを示した先の発言を修正し、北朝鮮に方針の転換を強く促しました。また、ティラーソン長官は、アメリカへの非難を展開した北朝鮮のチャ国連大使への反論の機会も求め、「北朝鮮の核保有は絶対に認めない。キム政権は安保理決議に違反してICBM=大陸間弾道ミサイルの開発を進め、日本の上空を通過する弾道ミサイルを発射し、航空業界を恐怖にさらしている。彼らだけが、緊張の原因で彼らだけに責任がある」と非難しました。

北朝鮮 核開発の正当性主張

北朝鮮のチャ・ソンナム国連大使は、発言の冒頭、「アメリカにけしかけられて国連安保理の閣僚級会合で北朝鮮の問題を扱い、議長国としての機会を悪用している日本を最大限の言葉で非難する」と述べ、議長国の日本を強く批判しました。さらに、「もし、核不拡散が議論されるのならば、最初に裁かれるべきなのは核兵器の近代化に多額の予算をつぎ込んでいるアメリカだ」と述べ、アメリカを非難しました。そのうえで、「核・ミサイル開発はアメリカの核の脅威から主権と領土を守り、国民に平和な生活を保証するためだけのものだ。北朝鮮の権益が侵害されない限り、どの国や地域にも脅威を与えるつもりはない」と述べ、核・ミサイル開発はあくまでも自衛手段だとして、正当性を主張しました。

北朝鮮 会合出席の狙い

北朝鮮は核・ミサイル開発をアメリカの脅威に対抗した「自衛的な措置だ」とする主張を繰り返し、トランプ政権に「敵視政策を撤回すべきだ」と重ねて要求してきました
北朝鮮は15日、外務省傘下の軍縮平和研究所の所長名義で談話を発表し、「アメリカの核の脅威に決着をつけ、朝鮮半島と地域の平和を保障できる核抑止力を備えた」として、核・ミサイル開発を正当化しました。そして、「誰しもがアメリカによる核戦争の挑発と、わが国への敵視政策を問題視すべきだ」と主張しています。また、今回の会合をめぐって14日に発表した外務省の報道官談話で、国連について、「アメリカの侵略的な合同軍事演習に対するわれわれの訴えは無視し、制裁と圧迫を主張するアメリカにへつらっている」と批判しました。
北朝鮮は今月、フェルトマン国連事務次長がピョンヤンでリ・ヨンホ外相らと会談した際も「朝鮮半島情勢がこんにちの状況に至ったのは、アメリカの敵視政策と核の脅しのためだ」と主張したほか、「国連の公平性確保に関する立場を表明した」と伝え、安保理の制裁決議などに対する不満を示したものと見られます。
ICBM=大陸間弾道ミサイル級の「火星15型」の発射で核・ミサイル開発に自信を深める北朝鮮としては、アメリカのティラーソン国務長官も出席する今回の会合を従来からの立場を強調する絶好の機会と捉え、みずからの主張を強くアピールしたい思惑があると見られます。

河野外相 北朝鮮の発言は繰り返し

河野外務大臣は、会合終了後の記者会見で、「核武装した北朝鮮は決して受け入れられず、安保理決議に甚だしく違反した核・ミサイル開発を断じて容認しないとの明確なメッセージ、また、すべての国連加盟国による安保理決議の完全な履行が不可欠だという一致したメッセージを発することができた」と述べました。そのうえで、河野大臣は「多くの国が北朝鮮における人権侵害に重大な懸念を表明したほか、いくつかの国からは、化学兵器の開発・拡散やサイバー攻撃といった北朝鮮によるその他の脅威について発言があった。国際社会として、北朝鮮に対する圧力を高め、政策を変えさせることの重要性が確認された」と述べ、北朝鮮への圧力を強化する上で極めて有益だったと振り返りました。また、北朝鮮の代表が会合に出席したことについて、「北朝鮮の大使の発言は、これまでの立場を繰り返したにとどまったというのが私の理解だ。きょうの議題が北朝鮮だったことを考えれば、大使の出席はとくに驚くことではない」と述べました。

韓国「平和的手段で非核化を」

韓国外務省のチョ・ヒョン(趙顕)第2次官は安保理の閣僚級会合に関係国の代表として出席し、「安保理のメンバーと国際社会は北朝鮮に対する制裁を着実に実施するために一層の努力をし、北朝鮮が誠実な非核化の意思とともに、交渉のテーブルにつくまでは必要最大限の圧力をかけなければならない」と述べました。その一方で、「挑発されて軍事衝突を招くことや対話と平和のための扉を閉ざすことはすべきではない。私たちの共通の目標は平和的な手段による北朝鮮の完全で検証可能な非核化だ」と述べ、あくまで対話を通した問題の解決を呼びかけました。

中国「軍事力行使は受け入れられない」

中国の呉海涛国連次席大使は「まだ交渉の可能性は残っており、軍事力の行使のオプションは受け入れられない。軍事力に頼れば朝鮮半島に破滅的な結果をもたらすだけだ。関係国は、制裁による圧力が対話と交渉を再開するための推進力になるよう努力すべきだ」と述べ、北朝鮮が核・ミサイル開発を停止することと引き換えにアメリカと韓国が合同軍事演習を停止することを改めて提案しました。

ロシア「軍事的緊張を高めているのは米」

ロシアのネベンジャ国連大使は「事前の通告もなく空と海から地域住民の生活を不安に陥れるような発射は容認できない」と述べ、北朝鮮の弾道ミサイル発射を強く非難する一方で、「朝鮮半島の非核化は、アメリカの防衛システムの配備を制限し、大規模な軍事演習の規模を縮小することなしには不可能だろう」と述べ、軍事的緊張を高めているのはアメリカだという主張を展開しました。

英仏「交渉のために圧力を」

安保理の閣僚級会合で、イギリスのフィールズ・アジア太平洋担当相は「キム・ジョンウン(金正恩)だけが、今、国の方向を変えることができる。われわれは彼に正しい選択をさせるため結束しなければならない」と述べ、国際社会が安保理制裁決議を着実に実施することで北朝鮮への圧力を強化し続けるべきだと主張しました。
また、フランスのドラットル国連大使は「フランスは対話の再開を望むが、それは北朝鮮が話し合いを受け入れようとする明確な意思を表示するかどうかにかかっている。北朝鮮への圧力を最大化することが、対話を可能にする最も有効な手段だと信じる」と述べ、北朝鮮を対話のテーブルにつかせるには強い圧力をかけ続けることが必要だという考えを示しました。(引用ここまで

日経 安保理で直接対決、米朝譲らず 北朝鮮「核は自衛策」  2017/12/16 19:21

【ワシントン=永沢毅、ニューヨーク=高橋里奈】米国と北朝鮮が15日、国連安全保障理事会を舞台に北朝鮮の核・ミサイル問題を巡って直接対決した。「最大限の圧力」を掲げて核放棄を迫る米国に対し「核保有国」としての立場を認めるよう求める北朝鮮。互いに主張を譲らず、平行線に終わった。日米が目指す北朝鮮包囲網の構築は道半ばで、緊張緩和への展望は開けていない。 
15日の安保理閣僚級会合で北朝鮮の国連大使(手前)に対峙したティラーソン氏(右)=AP

15日の安保理閣僚級会合で北朝鮮の国連大使(手前)に対峙したティラーソン氏(右)=AP

 15日、12月の安保理議長国・日本が主催した閣僚級会合にえんじ色のネクタイを着けた見慣れない人物が現れた。正規メンバーではない北朝鮮の慈成男(チャ・ソンナム)国連大使だ。馬てい形のテーブルの一角に座った慈氏のはす向かいに深紅のネクタイ姿のティラーソン国務長官が腰を下ろすと、会合が始まった。

応酬の口火を切ったのはティラーソン氏だった。「北朝鮮の政権に、世界を人質にとるようなマネは許さない」。核開発を容認しない立場を強調し、圧力強化によってこそ「(核・ミサイル開発を続ける)北朝鮮を政治的、経済的に孤立させられる」と呼びかけた。

これに慈氏は「核保有は米国の核の脅威への自衛策だ」と反論。あらかじめ用意した原稿をなまりの強い英語で一心不乱に読み上げた。緊張のためか原稿を持つ手を震わせる慈氏に対してにらむような視線を向けていたティラーソン氏は再び発言の機会を求め「核開発は明らかに国際法違反だ。違法行為を見過ごすことはできない」と強い口調で非難した。

一方「意思疎通のための(外交)チャンネルは開かれている」とも強調。朝鮮半島の非核化に向けた対話を呼びかけたが、慈氏は目を伏せるだけで前向きな反応をみせなかった。会合後、ティラーソン氏は「外交的解決を望む」と語った。

ティラーソン氏が圧力強化を掲げながら外交的解決にも言及する背景には、国際的な北朝鮮包囲網が思うように構築できていない現状がある。今回の会合でも常任理事国として拒否権を持つ中国やロシアは対話を重視する立場を変えず、米韓軍事演習を「朝鮮半島の緊張の一因」と批判。演習中止を求める立場で足並みをそろえた。

エチオピアやウルグアイなど他の多くの理事国の代表も対話の必要性を指摘。武力紛争への懸念から外交的解決を求める声が広がっていることが浮き彫りになった。北朝鮮への軍事的選択肢を排除しない米国の姿勢を支持する国際的な機運は後退しているかにみえる。

北朝鮮外務省報道官は14日、閣僚級会合を「核戦力完成の歴史的大業を実現したわが国に肝をつぶした米国が練った窮余の策だ」と非難する声明を出した。ただ、北朝鮮も強気一辺倒ではない。

閣僚級会合への出席は北朝鮮側が求めたとされる。12月には国連のフェルトマン事務次長の訪朝を受け入れた。強まる一方の経済制裁で北朝鮮経済の苦境は深まっている。国連との相次ぐ接触は、米国が北朝鮮を核保有国と認めるなら対話の意思があることを示唆したとも受け取れる。(引用ここまで