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▲災害廃棄物の問題で、市長及び海部地区環境事務組合に要望書を提出しました

 10月13日、愛知県が「災害廃棄物の情報連絡会」を市町村向けに開催。内容は◎災害廃棄物の広域処理推進会議の内容について◎岩手県釜石市の災害廃棄物の現状についてです。

 先日の県担当者との話し合いの中で、判断は「市町村」ということを言っていましたので、本日、この会議を前に、愛西市市長と海部地区事務組合管理者あてに以下のような要望書を提出しました。(県に提出した文書と重複するところもありますが・・・)

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平成23年10月12日
愛西市長  八木 忠男殿


「東日本震災における瓦礫処理受け入れについて」の要望


                 ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
                               代表 吉川 三津子


東京電力福島第一原発事故は、かつてない規模で大量に発生した災害廃棄物の木屑や瓦礫をも、放射性物質で汚染しました。早期復興を私たちも願っていますが、このことと安全の問題は分けて考えねば、汚染が全国に拡大し更に農業や経済に与える影響も深刻になります。
現在日本では、低レベル放射性物質を一般廃棄物と同等に扱ってよいとするクリアランス法があります。それですら問題があるのに、環境省は広域で処理せんがために別途甘い基準を設け、各都道府県に災害廃棄物の瓦礫等の処理を依頼しているのが現状です。
こうした動きに対し、当初瓦礫受け入れを認めていた自治体が、一転して受け入れ拒否を表明しています。近隣の岐阜県の自治体でも、議会で請願を採択したり、放射能汚染をされていない証明書をつけねば受け入れないなどの条件を表明しています。
愛知県は4月、「放射性物質、有害物質は持ち込まない」との条件付きで災害廃棄物の受入を表明しました。しかし、国はその後、基準値を緩和し放射性物質を含んだ廃棄物を各地に受け入れをさせようとしています。このように基準値はたいへん曖昧であり、放射性物質はどういう経路で紛れ込むかわからず、一個一個の瓦礫の放射線量の測定は不可能です。
このことは、京都「五山送り火」用木材のことでもよくわかります。最初に送られた木材は、心材でしたので放射能の検出は有りませんでした。しかし後に持ってきた表皮を含めた木材から、放射性物質が検出されました。また、汚染稲わらや腐葉土にセシウムが含まれていた問題もあり、水際で食い止めることが困難であることは、すでに経験済みであり、瓦礫の表面を検査しただけでは安全担保ができるものでもありません。
更に、環境省は「50万ベクレル/kg以上の放射性セシウムで汚染された上下水道汚泥や瓦礫などの災害廃棄物であっても、性能のよい焼却炉で燃やせば問題はない」としていますが、これまで猛毒ダイオキシン類の排出で、性能がよいとされる焼却炉でさえ、バグフィルターが破損する事故や、東京都では排ガスから水銀が検出されるなどの問題を引き起こしています。ダイオキシン類以上に人体に影響があるとされる放射性物質については、その測定や環境汚染への影響すら調査もされていないのが現実です。また、仮に放射性物質を含む廃棄物が焼却された場合、その放射性物質は飛灰等に濃縮されているので、農地を抱える当地域に於いては、大きな問題です。また、この灰は民間委託で処理されており、安易に自治体が災害廃棄物の処理を受託することは、全国に汚染を拡大することであり、食の安全をおびやかすものです。
放射性物質は、大気や食物から取り込まれる低レベルのもの、いわゆる内部被曝によるリスクが問題です。体内に入ったときは長期間に亘って、繰り返し遺伝子にキズをつけるのです。 放射性物質の拡散は非常に無責任であり、恐ろしいことです。
愛知県に於いては、当団体からの公開質問状に対し「放射性物質、有害物質は持ち込まないとの考えは変わっていない」と10月7日に回答していますが、平成23年10月13日に県が開催する「第2回東日本大震災の災害廃棄物に関する情報連絡会」を前に、私たちは貴自治体に対しても以下の要望をいたします。

【要望事項】
1. たとえ汚染が低レベルであっても、放射性物質で汚染された廃棄物を受け入れないこと。また、市町村に押しつけないよう東電、国、県に要求すること。
2. がれき処理は現地での処理を原則とし、安全が担保できる検査方法が確立できていない今、廃棄物の受け入れの検討を進めないこと。
3. 平成23年10月13日の県が開催する「第2回東日本大震災の災害廃棄物に関する情報連絡会」の結果はじめ、この問題に関する動きをホームページで公開すること。


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平成23年10月12日
海部地区環境事務組合・管理者  八木 忠男殿


「東日本震災における瓦礫処理受け入れについて」の要望


                ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
                             代表 吉川 三津子


東京電力福島第一原発事故は、かつてない規模で大量に発生した災害廃棄物の木屑や瓦礫をも、放射性物質で汚染しました。早期復興を私たちも願っていますが、このことと安全の問題は分けて考えねば、汚染が全国に拡大し更に農業や経済に与える影響も深刻になります。
現在日本では、低レベル放射性物質を一般廃棄物と同等に扱ってよいとするクリアランス法があります。それですら問題があるのに、環境省は広域で処理せんがために別途甘い基準を設け、各都道府県に災害廃棄物の瓦礫等の処理を依頼しているのが現状です。
こうした動きに対し、当初瓦礫受け入れを認めていた自治体が、一転して受け入れ拒否を表明しています。近隣の岐阜県の自治体でも、議会で請願を採択したり、放射能汚染をされていない証明書をつけねば受け入れないなどの条件を表明しています。
愛知県は4月、「放射性物質、有害物質は持ち込まない」との条件付きで災害廃棄物の受入を表明しました。しかし、国はその後、基準値を緩和し放射性物質を含んだ廃棄物を各地に受け入れをさせようとしています。このように基準値はたいへん曖昧であり、放射性物質はどういう経路で紛れ込むかわからず、一個一個の瓦礫の放射線量の測定は不可能です。
このことは、京都「五山送り火」用木材のことでもよくわかります。最初に送られた木材は、心材でしたので放射能の検出は有りませんでした。しかし後に持ってきた表皮を含めた木材から、放射性物質が検出されました。また、汚染稲わらや腐葉土にセシウムが含まれていた問題もあり、水際で食い止めることが困難であることは、すでに経験済みであり、瓦礫の表面を検査しただけでは安全担保ができるものでもありません。
更に、環境省は「50万ベクレル/kg以上の放射性セシウムで汚染された上下水道汚泥や瓦礫などの災害廃棄物であっても、性能のよい焼却炉で燃やせば問題はない」としていますが、これまで猛毒ダイオキシン類の排出で、性能がよいとされる焼却炉でさえ、バグフィルターが破損する事故や、東京都では排ガスから水銀が検出されるなどの問題を引き起こしています。ダイオキシン類以上に人体に影響があるとされる放射性物質については、その測定や環境汚染への影響すら調査もされていないのが現実です。また、仮に放射性物質を含む廃棄物が焼却された場合、その放射性物質は飛灰等に濃縮されているので、農地を抱える当地域に於いては、大きな問題です。また、この灰は民間委託で処理されており、安易に自治体が災害廃棄物の処理を受託することは、全国に汚染を拡大することであり、食の安全をおびやかすものです。
放射性物質は、大気や食物から取り込まれる低レベルのもの、いわゆる内部被曝によるリスクが問題です。体内に入ったときは長期間に亘って、繰り返し遺伝子にキズをつけるのです。 放射性物質の拡散は非常に無責任であり、恐ろしいことです。
愛知県に於いては、当団体からの公開質問状に対し「放射性物質、有害物質は持ち込まないとの考えは変わっていない」と10月7日に回答していますが、平成23年10月13日に県が開催する「第2回東日本大震災の災害廃棄物に関する情報連絡会」を前に、私たちは貴組合に対しても以下の要望をいたします。

【要望事項】
1. たとえ汚染が低レベルであっても、放射性物質で汚染された廃棄物を受け入れないこと。また、市町村に押しつけないよう東電、国、県に要求すること。
2. がれき処理は現地での処理を原則とし、安全が担保できる検査方法が確立できていない今、廃棄物の受け入れの検討を進めないこと。
3. 平成23年10月13日の県が開催する「第2回東日本大震災の災害廃棄物に関する情報連絡会」の結果はじめ、この問題に関する動きをホームページで公開すること。
4. 周辺地域の合意だけで進めず、広く市民に意見を聞くこと。

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10月11日(火)のつぶやき

17:50 from Tween
東日本のがれき受け入れ問題で、愛知県が市町村を集めて13日に説明会を開くとの情報が入った。市町村は、地元の安全を第一に考えねばならない立場。
21:32 from Tween
愛知県が「災害廃棄物の情報連絡会」を市町村向けに開催。13日(木)13:30~。内容は◎災害廃棄物の広域処理推進会議の内容について◎岩手県釜石市の災害廃棄物の現状についてです。廃棄物の安全担保はどうするのか?が問題だ。焼却灰に放射能は濃縮され、更に広域に動く可能性もあり。
23:57 from Tween
うちの市長は受け入れないと言ったんですね。 RT @orangema_ma: @yoshikawa325 ありがとうございます(*^^*)愛西市は瓦礫受け入れないので安心です!市長さんから直々にお電話で「受け入れないです安心して下さい」と言われました!blog読んでます!
by yoshikawa325 on Twitter
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