goo

▲愛知県に、廃棄物問題等で要望&公開質問状を提出しました

ブログに載せるのが遅くなりました。

 平成23年9月16日の午後、以下の要望書と質問状を、愛知県に提出しました。
 回答は、2週間後にいただくことになっています。

 当日、担当部局とも話しをしましたが、東日本から県下に搬入される廃棄物については、どれだけ搬入されているかも、放射線量についてチェックできない状況であることも、改めて確認できました。

 また、県として災害ごみの安全チェックについて、何も準備ができておらず、各自治体の判断に任せになっていることもわかりました。市町村には安全か否かの判断をする力があるとは思えません。何か起きたら、県は知らないよ。各自治体で責任をとりなさいよということだと思いました。

-------------------

平成23年9月16日
愛知県知事 大村秀章殿



 「東日本震災における瓦礫処理受け入れについて」
「かつての処分場跡地の指定区域指定について」
「肥料取締法の特殊肥料届け出について」の要望および公開質問



ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワーク
代表 吉川 三津子



?.東日本震災におけるがれき処理受け入れについて

 
東京電力福島第一原発事故は、かつてない規模で大量に発生した災害廃棄物の木屑や瓦礫をも、放射性物質で汚染しました。早期復興を私たちも願っていますが、このことと安全の問題は分けて考えねば汚染が全国に拡大し、更に経済に与える影響も深刻になります。
 現在日本では、低レベル放射性物質を一般廃棄物と同等に扱ってよいとするクリアランス法があります。
それですら問題があるのに、環境省は別途甘い基準を設け、各都道府県に災害廃棄物の瓦礫等の処理を依頼しました。
 そして、愛知県は4月、「放射性物質、有害物質は持ち込まない」との条件付きで災害廃棄物の受入を表明しました。しかし、国はその後、基準値を緩和し放射性物質を含んだ廃棄物を各地に受け入れをさせようとしています。このように基準値はたいへん曖昧であり、放射性物質はどういう経路で紛れ込むかわからず、一個一個の瓦礫の放射線量の測定は不可能です。
 このことは、京都「五山送り火」用木材のことでもよくわかります。最初に送られた木材は、心材でしたので放射能の検出は有りませんでした。しかし後に持ってきた表皮を含めた木材から、放射性物質が検出されました。また、汚染稲わらや腐葉土にセシウムが含まれていた問題もあり、水際で食い止めることが困難で、すでに多様な形で全国に拡散されていることが予測できます。
 更に、環境省は「50万ベクレル/kg以上の放射性セシウムで汚染された上下水道汚泥や瓦礫などの災害廃棄物であっても、性能のよい焼却炉で燃やせば問題はない」としていますが、これまで猛毒ダイオキシン類の排出で、性能がよいとされる焼却炉でさえ、バグフィルターが破損する事故や、東京都では排ガスから水銀が検出されるなどの問題を引き起こしています。ダイオキシン類以上に人体に影響があるとされる放射性物質については、その測定や環境汚染への影響すら調査もされていないのが現実です。
 そんな中で安易に自治体に災害廃棄物の処理を受託させることは、全国に汚染を拡大することであり、食の安全をおびやかすものです。
 放射性物質は、大気や食物から取り込まれる低レベルのもの、いわゆる内部被曝によるリスクが問題です。体内に入ったときは長期間に亘って、繰り返し遺伝子にキズをつけるのです。 放射性物質の拡散は非常に無責任であり、恐ろしいことです。よって私たちは以下の要望と質問を致します。

【質問事項】
  1.県は、「放射性物質、有害物質は持ち込まない」との考えは変わっていないか。
  2.「放射性物質、有害物質」といっても抽象的すぎる。「放射性物質、有害物質」とは、具体的に何をもとに判断するのか。放射線量の制限も含め、説明いただきたい。
  3.「放射性物質、有害物質」の安全判定について、排出元はどのような方法で行うのか。また、県としてはどのような方法で行うのか、説明いただきたい。
  4.3の方法で、引き受けても大丈夫だと判断する根拠は何か伺いたい。
  5.東日本災害ごみの産業廃棄物は、県内に搬入されているのか。されているならどのような検査のもと、搬入されているか。
  6.リサイクル製品についてはどうか。

【要望事項】
  1.がれき処理は現地での処理を原則とし、安全が担保できる検査方法が確立できていない今、廃棄物の受け入れを進めないこと。
  2.たとえ汚染が低レベルであっても、放射性物質で汚染された廃棄物処理を各自治体に押しつけないよう、東電と国に要求すること。

?.かつての処分場跡地の「指定区域」指定について

 
小牧市桃花台の地盤沈下及び土壌汚染の問題は、かつて最終処分場跡地であったことが原因です。昭和32年に王春工業会長が購入し、王子製紙春日井工場などから出る産業廃棄物を10年以上にわたって廃棄した現場を、愛知県は昭和46年から49年にかけて購入しています。
 平成16年の廃棄物の処理及び清掃に関する法律改正により、旧処分場など廃棄物が地中にある区域を「指定区域」として指定・公表することとなり、土地改変の届け出をすることにより生活環境上の問題を未然に防ぐこととなりました。しかし、法が施行される昭和46年9月24日以前に既に埋立完了していたものは除くとなっており、桃花台の場合はグレーゾーンと言えます。
 また、日進市竹ノ山でも最終処分場跡地に住宅開発や店舗開発がすでにされており、昭和54年と56年に設置の届出が提出された事実があるにも関わらず「指定区域」に指定されておらず、桃花台と同様の問題に進展するのではないかと心配しています。更に、愛西市では行政が運営してきた一般廃棄物処分場跡地が、平成17年3月の県による調査に対し、「指定区域」として申請していなかったことも判明しました。

【要望事項】
  1.県がすでに廃棄している「処分場申請書」であっても、市町村が保存している文書などがある。積極的に情報収集をおこない、指定区域の指定をすること。
  2.昭和46年9月24日以前に既に埋立完了したものであっても、小牧市の事例からわかるように生活環境上の影響がでることは明らか。県独自で指定区域が指定できるしくみの検討をすること。(条例等)

?.特殊肥料(堆肥等)製造における課題改善について

 当ネットワークは、野焼き問題、不法投棄問題、フェロシルト問題、鉄鋼スラグ問題、偽堆肥問題など廃棄物問題に取り組んで参りました。これら問題は、大きな産業廃棄物問題となる前に、砂防法や農地法などの違反がつきものであり、これらの法令を遵守させることによりかなりの事例を防ぐことができたと私たちは考えており、幾度となく関係部署との連携を申し入れ、何度も議会で「連携する」と答弁がされてきたはずです。そして、今回、再度こうした要望をせねばならないことは、残念でなりません。
 活動の中で、農地法違反(無断転用)で堆肥製造工場が設置され、建築基準法、廃棄物処理法無許可影響の可能性がある事例にぶつかりました。そして、肥料取締法担当部署に於いては、申請を受理するのみでほとんど立ち入り調査が行われていないことも知りました。一度申請が通ったら、原料が変わろうが何でもOKになっている現状も知りました。
 消臭剤や発酵促進剤で危険なものが使われている事例、浄化もされずに排水がされている事例もあり、農地法および環境部局、建設部局との連携が必要ではないでしょうか。申請時に、他法令を満たしているかチェックをするしくみを構築している県もあります。
 リサイクルは、廃棄物処理法の脱法に使われる可能性が高く、汚染を引き起こすことは、フェロシルト事件や鉄鋼スラグ事件で、愛知県は経験してきたはずです。よって、大きな事件に発展しないためにも以下の事項について要望します。

【要望事項】
  1.特殊肥料申請時に、他法を満たしているか申請者に確認し、関係部署とも連携・確認するしくみを構築すること。
  2.立ち入り検査の回数を増やすこと。

  つきましては、
  要望事項、質問事項ともに、2週間以内にご回答をいただきますようお願いいたします。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9月15日(木)のつぶやき

06:37 from Tween
おはようございます。朝は涼しいのですが、日中は今日も暑くなるのかな?夏の疲れが出る時期です。健康に気をつけ、頑張りましょう。
06:39 from Tween
子どもたちと育てた私たちの赤米は、台風で倒れてしまいました。背丈が高いから倒れやすいですね。 RT @aichidb: #半田市 #愛知 古代米色づく - 読売新聞 http://t.co/VgFZDW44
07:19 from goo
▲熱中症に注意しましょう!学校の水道水は飲んではいけない水なのかな? #goo_aiainet_2005 http://t.co/gU1nIgDu
07:29 from Tween
本日は、午前中、愛西市議会の委員会傍聴にでかけます。午後は、あま市に子育てに関する打ち合わせがあり、出かけます。明日提出する県への要望書がまだできていません。ダッシュ!ダッシュ!
by yoshikawa325 on Twitter
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする