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▲議員視察で石川県に行ってきました

◆みなさまの税金で、視察に行かさせていただきました。ご報告します。

 ご批判の多い議員視察ですが、いろいろ実り多い情報も得ることができました。

《 091104経済建設委員会視察》

● 場所:石川県羽咋市(はくいし)



● 午後2時、羽咋市神子原農産物直売所に到着。羽咋市1.5次産業振興室が受け入れてくださいました。
● たった2名の職員。予算は60万円ではじまった。他の費用は、100%国出資の事業を持ってくる努力をしているとのこと。
(感想) 私は、ここがミソ!と思いました。農業土木ではなく、本当に農家のプラスになる事業を作り出しているんだと感じました。また、考え方がNPOの事業を考えるのと同じ発想だとも思いました。
● 神子原地区は、高齢化率(54~57%)、離村率が一番高い地域だったそうで、農業者所得は、87万円だった。(当時全国平均サラリーマン=425万円)

● 農業の課題
農家は、自分で作ったものに自分で値段をつけることができない。←ここが問題だと強調されました。

● 解決策を考えた。
→印刷物(計画など)をいくら作ってもだめ。
→会議を何回やっても変わらない。
→行動力がなければ変わらない(実行力)

● 実行したこと。
1.自分の作ったものに自分で値段をつけること → 直売
  (サラリーマン並みの収入の農家を増やす。)
2.若い世帯を受け入れる
 家賃 2万円/月  180平米の畑と古い農家の家を提供。
 1000万円以上の収入世帯もある?
 11世帯があるが、受け入れるか否かは、村人が人選している。
(↓ この先に、若者が移り住み、営業している喫茶があります)
  
(↓ 中は、こんなにすてき!)市職員の方が案内してくださいました。
  
3.交流制度
 春と秋に、大学生を受け入れる(烏帽子親制度を利用=親子関係を結ぶ)
 そこへ行くとそこでしか味わえないものを考えた。
4.オーナー制度
  (村に人が集まるように!という目的)
 3万円で40キロの玄米。作業を1回休むと5キロずつ減らす。
    しいたけ・なめこ・・・・等々も。
5.ブランド化を進めた
    誰が食べているとブランドになるか?を考え、ブランド化を目指した。
 村人には「いつまで農協に頼るのですか?」「いつまで行政の補助金に頼るのですか?」「独り立ちしましょう!」と呼びかけたが、最初は3人だけがこの方針に賛成だった。
 ローマ法王の献上米となるなど、ブランド化の努力をし、米の値段があがるきっかけづくりをした。
 今では、多くの村人が参画している。

● 行政関与なしの直売所
 指定管理者で農産物直売所を農業法人が受託。
 行政からの資金はなし。逆に指定管理者から家賃などとして市はお金をもらっている。
 この施設で商売をするのだから、行政はお金を出さない。
 鍛え、強くなることが大切。


(みつこの感想)
 私にとって、「過疎地での農業収入アップ!元気な農村はどのようにしてできたか?」ということは、日頃からの関心事でした。私もNPO活動をしていますが、NPOが事業化していくのと今回の事例はとてもよく似ていると感じました。
 一度に愛西市全体の農業をどうするか?という発想ではなく、小さなグループでの成功事例を作り、その輪を広げる手法が大切だと思いました。

 二日目は、金沢市農業センターを見学しました。ここでは、個々の農家の指導や新品種の開発をしているそうです。帰りのバスで、農業をしてらっしゃる議員の方に「愛西市の農家への指導はどこがしているのですか?」と尋ねたところ、「どこもしてない」とのことで、農家同士で技術共有などもないそうです。
 バスの中では、愛西市の農業のことを知ることもでき、勉強になりました。

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