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▲24日、愛知県と懇談を持ちました

■愛知の産廃行政と市民団体、懇談

 ダイオキシン・処分場問題愛知ネットワークとして、県と懇談を持ちました。出席は、産業廃棄物監視グループ、大気環境課、建設部、砂防課。市民団体側からは、7団体から約15名の参加がありました。

【トーヨーボール解体工事について】

 明日は、業者説明会です。

 とにかく、あまりにも事前の情報が、市民に届いていません。所有者や業者から、県は、どのような工事をするか聞いているのかとの質問には、聞いていないとのこと。説明会の前に、業者と話し合いをして、説明会に臨むとのこと。

 これだけ大きな工事を、そんな短い時間で調整できるのか。心配でなりません。

 地域の方からも、もっと参加しやすい時間に説明会をとの声が届いています。

【鉄鋼スラグ問題】

 海部地区でおきた鉄鋼スラグ問題は、今日までの県の対応で、鉄鋼スラグのリサイクルの安全性が担保できたとは思えません。

 共同建設は、50~100社から鉄鋼スラグを受け入れていました。もちろん、再生業者である共同建設は、鉄鋼スラグをリサイクルするのですから、安全な鉄鋼スラグを販売することが当たり前であり、今回そのチェックが甘かったのは確かです。

 しかし、廃棄物処理法では、排出者責任も問われています。愛知県では、条例や指導要綱で、他県より更に強い排出者責任が問われています。今回の鉄鋼スラグ問題で、私は排出者責任が問われないことが不思議でなりません。リサイクルするとわかっていて有害物質を含んだ廃棄物を委託することは、如何なものでしょうか。

 50~100社のどこの鉄鋼スラグに問題があったか、原因究明が難しいから排出者責任は特定しにくいというなら、まだわからないわけではありませんが、排出者には責任がないという論理は成り立たないだろうと思っています。

【石原産業不法投棄事件】

問題と農薬残渣の不法投棄問題について、説明が求められました。

 瀬戸市の市民団体からは、「農薬残渣の不法投棄は、石原産業jも不法投棄だと認めているのだから、愛知県は石原産業を廃棄物処理法違反で告発すべき」との要望が出されました。

 愛知県は、廃棄物問題だけでなく、建設関係や農地法関係でも、告発することは他県に比べると大変少ないそうです。フェロシルト問題でも、三重県・岐阜県は、告発しましたが、愛知県のみが告発をしませんでした。

 フェロシルト問題では、石原産業が契約先から受け取った書類の中に、砂防法の開発許可証の偽造がありました。愛知県もその事実を知っていました。愛知県が公文書偽造で告発し、きちんと司法の場に持ち込めば、早い段階で、全容が明らかになり、フェロシルト埋設現場もみつけることができたのではないでしょうか。

 石原産業の問題に限らず、すべての廃棄物問題に於いて、県からは「捜査権がないから全容を明らかにすることは難しい」との話しをよく聞きますが、そうであれば、なおさら、司法の場に持ち出し、全容解明をし、第2第3の同様の問題を防がねばなりません。

【音羽町不法投棄と西部環境の廃炉放置問題】

 不法投棄現場のボーリング調査要求がされました。また、ダイオキシンなどにまみれた廃炉の放置問題について、有機農業者から切実な訴えがありました。

■今回の懇談で、よかったこと。

 平成10年頃、長久手町の砂防地区で、20名ほどの逮捕者を出した大がかりな不法投棄事件がありました。砂防法違反と不法投棄がセットの場合が多く、今回のフェロシルト問題もそうでした。

 平成10年の不法投棄事件が起きたとき、県の砂防課担当と廃棄物監視グループとの連携を要求しましたが、なかなか実現しませんでした。

 フェロシルト事件でも、砂防法違反が問題を大きくしており、砂防課と廃棄物慣例との連携を改めて訴えました。今日の懇談で、砂防課から報告があり、「告発をにらんだ行政指導→勧告のしくみをつくり、出先事務所の職員に周知徹底させた」との報告があり、とてもうれしかったです。

 私たち市民団体は、行政と共に少しでもよい環境を守っていきたいと思っています。

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