たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

1993年雪組『TAKE OFF』より「TAKE OFF」

2023年12月19日 10時06分37秒 | 宝塚

1993年雪組『天国と地獄』『TAKE OFF』

「TAKE OFF

  作詞;石田昌也 作曲;高橋城

 オーオー

 新しい世界 今始まる

 オーオー

 素晴らしい歴史 今始まる

 進みゆく道が たとえ辛くても

 命つづく限り 僕は進む

 砕け散った夢も

 いつか必ず叶う

 いつかきっと

 

 テイクオフ 力の限り

 僕は歌う 君のため

 テイクオフ 力の限り

 一つの心 皆に伝わり

 この熱き想い

 大空の果てへ 飛び上れ

 テイクオフ テイクオフ

 

 テイクオフ テイクオフ

 テイクオフ」


遺族側弁護士の会見はあたかも裏付けがある客観的事実であるかのように受け取られる体裁となっていた

2023年12月18日 20時20分43秒 | 宝塚

佐々木氏はバッシング報道が起きた背景として、「相手方の弁護士の存在が大きかった」と振り返る

2023年3月11日アサ芸プラス、

“農業アイドル事件”遺族側弁護団「過剰パフォーマンス」に異例判決!(1)所属事務所が裁判で全勝 | アサ芸プラス (asagei.com)

16歳のアイドルがみずから命を絶ってから5年が過ぎようとしている。農業発信ガールズユニットのメンバーを「グループを辞めるならば1億円払え」と追い込んだ“パワハラ社長”の存在は多くの人の記憶に新しい。だが‥‥。遺族と所属事務所との間で争われた裁判が明らかにしたのは、そのイメージを覆す正反対の判決だったのだ。

 5年前に起きた愛媛県の農業アイドルグループ「愛の葉Girls」のメンバーだった大本萌景さん(当時16歳)の自死。この事件を巡る民事訴訟のひとつが、2月28日に東京地裁で判決を迎えた。

 言い渡された内容は、原告のアイドルグループをマネジメントしていたHプロジェクト株式会社(Hプロ)とHプロ社長である佐々木貴浩氏に対して、被告である萌景さんの遺族と代理人弁護士5人らが連帯して計550万円を支払えというもの。また遺族と弁護士のツイッターでの発言についても、あわせて17万円の損害賠償を認めたのだ。

 18年の出来事を記憶している人ならば、「原告と被告が逆じゃないのか」と思われたことだろう。遺族側が提訴時に開いた会見に比して、その後の裁判が報じられることは少なかったのだから無理もない。まずは「これまでの裁判経過」を読んでいただきたい。

■これまでの裁判経過

18年3月21日:愛媛県松山市の自宅で大本萌景さんが遺体となって見つかる。

18年5月:文春オンラインで萌景さんの母親が自殺の理由を所属事務所のパワハラにあると告白。

18年10月12日:萌景さんの遺族が自殺は所属事務所のパワハラや過重労働などが原因として約9200万円の損害賠償を求めて提訴(第1訴訟)。この前日に弁護団とともに会見を開く。その後、グループの移籍先事務所と遺族との間に第2訴訟もあったが、両者が訴えを取り下げて、第2訴訟は終結している。

19年7月2日:遺族側は所属事務所に対して未払い賃金請求訴訟(第3訴訟)を起こす。22年9月に最高裁が上告を棄却して、遺族側の請求棄却が確定。

19年10月11日:所属事務所と同社社長が第1訴訟提訴時の会見で虚偽の内容を流布され損害を被ったとして遺族と遺族側弁護団らに約3600万円の賠償を求めて提訴(第4訴訟)。

22年6月9日:東京地裁が第1訴訟の遺族側の請求を棄却。

22年12月21日:東京高裁が第1訴訟の控訴を棄却。上告がなかったため、遺族側の請求棄却が確定。

23年2月28日:東京地裁が第4訴訟の判決を下す。

佐々木氏とHプロが関連した訴訟は、一部勝訴も含め全勝なのだ。特に第1訴訟で大々的に報じられた遺族側主張はことごとく退けられた。Hプロが萌景さんに課したとされた過重労働、従業員によるパワハラ、萌景さんの高校入学資金貸付をHプロが直前に撤回したこと、そして佐々木氏の「1億円払え」発言、そのいずれもが「事実とは言えない」と判断されている。

冒頭の判決が出た第4訴訟でも、異例なことに裁判長は遺族側弁護士の会見時の発言の名誉棄損を認め、

「しばしば断定的な表現が用いられ、一般の読者の普通の注意と読み方とを基準とすると、一方当事者の主張として紹介されているのではなく、あたかも裏付けがある客観的事実であるかのように受け取られる体裁となっていた」

 このように、広報活動での発言がHプロの社会的信用を低下させたと指摘した。判決後の会見で佐々木氏の代理人である渥美陽子弁護士は、

「こちらの主張が一部認められなかったが、これまでの裁判例からすると、一般人の名誉棄損としては高額な賠償金が認められた」

 と判決を評価したが、認めらなかった主張については控訴を検討中だという。隣席に着いた佐々木氏の表情は晴れ晴れしているようには見えなかった。実際、現在の心境を問われると、「複雑の一言」と答えている。自身への疑いが晴れたことに安心はしているが、萌景さんの周囲にいた大人の1人として守ってあげられなかったことへの後悔が先に立つという。また、自身の今後についても、

「失われた5年間をどうやって生かしたらいいのか。やるべきことはあるのですが、今の私は経済的な力を失ったままですから‥‥」

 と不安を口にしている。そう、佐々木氏が失ったのは、5年という時間以上に大きなものだったのだ。」

 

 劇団の報告書の掲載は取りやめるように要請して、劇団が著作権をもつプロフィール写真を晒し続けて金儲けしている週刊誌はヤフーにそのまま。週刊誌には抗議していないということなのでしょう。記者会見で故人のLINEを晒したことは〇で劇団の報告書の記載は×?報告書を冷静に読むことでいろいろとみえてしまうことは不都合だと暴露したようなものでしょうか。読めば読むほど主張に矛盾があるとしか思えなくなりますから仕掛けてきましたね。故人はプロミセス・プロミセスを休んだあたりからかなり不安定になっていたことが読み取れたので、黒塗り部分の休んだ理由に死へつながっていく内容の記載があったと推察します。開示していればとっくにつるしあげられた生徒さんたちの汚名は晴れていた可能性が高いと思います。いじめ、パワハラがあったことを裏付けるものはないのだろうと逆に確信しました。

宙組はどうなってしまうのでしょう、つるしあげられた生徒さんたちはどうなってしまうのでしょうか。24日の東京宝塚劇場千穐楽が近づいています。故人にいろいろと手ほどきをしてきたであろう退団予定者、悪者にされた上に退団公演は2日間だけ、大千穐楽の大階段をおりることができないまま退団となってしまうのでしょうか。このままではあまりにも可哀想過ぎます。故人が死を選ぶほど苦しんだであろうことは推察しますが、その死によってこの世にある人の人生が狂わされてしまうことなどあってはならないと思います。わたしは自死遺族の一人ですが、こんなにもこの世にある人を苦しませることなどあってはならんです。こんなにも現役生たちを苦しめることがご遺族の望みなのでしょうか。これが故人を悼むということなのでしょうか。

農業アイドルさんの件のように、司法が公正な判断をしてくれると信じて劇団は法廷へと進んでいくしかないでしょうか。

 


来年の第一三共製インフルワクチンはmRNAの可能性があり

2023年12月18日 15時50分16秒 | 気になるニュースあれこれ

森田洋之@コミュニティードクター/医療経済ジャーナリスト/「医療」から暮らしを守る医師/音楽家(@MNHR_Labo)さん / X (twitter.com)

「初の国産mRNAコロナワクチンの投与開始!で話題の第一三共。

 従来型のインフルエンザワクチンは今年限りで生産/販売終了とのこと。

 まさかインフルワクチンの市場をみすみす諦めるわけはないので…

つまり、来年の第一三共製インフルワクチンはmRNAの可能性があり…。

気をつけましょう。」

 

Xユーザーの小倉台福田医院_福田世一.MEC食Drさん: 「2023.12.17鹿先生 インフルエンザRNAワクチンは全身の血管が血栓だらけになる。 大変なことになる。決して打ってはいけない コメ: 従来のインフルエンザワクチンはリンパ管の樹状細胞に取り込まれ、赤血球のないところで抗体産生するので、安全だった。… https://t.co/wV72FtBofz」 / X (twitter.com)

「2023.12.17鹿先生

インフルエンザRNAワクチンは全身の血管が血栓だらけになる。 大変なことになる。決して打ってはいけない

コメ: 従来のインフルエンザワクチンはリンパ管の樹状細胞に取り込まれ、赤血球のないところで抗体産生するので、安全だった。ところが、インフルRNAワクチンは全身のいろんな細胞に取り込まれ、赤血球のあるところでも抗体産生するので、血栓毒になる」


佐々木氏はバッシング報道が起きた背景として、「相手方の弁護士の存在が大きかった」と振り返る

2023年12月18日 00時58分05秒 | 宝塚

 

2022年12月22日ディリー新潮より、

「愛媛農業アイドル自殺訴訟」勝訴した社長が語る「テレビ報道」への疑問 「なぜ『ミヤネ屋』は判決を報道しないのか」(全文) | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)

 

世間では風化しつつあるが、「愛の葉Girls(えのはガールズ)」の元所属事務所「hプロジェクト」社長の佐々木貴浩氏(54)は、当時のバッシング報道を忘れることはない。

「テレビで事実が捻じ曲げられて伝えられ、私が“悪者”になっていくんです。『遺族側の主張によると』という断りを免罪符のようにして、先方にとって都合のいいストーリーが垂れ流されていく。個人の力では抗えない大きな力を前に、なすすべがありませんでした。今でもフラッシュバックすることがあります」

2018年3月、「愛の葉Girls」の中心メンバーだった大本萌景(おおもと・ほのか)さんが、自宅で自ら命を絶った。最初にこの問題を報じたのは文春オンラインだ。

 5月19日に「母親が告白 農業アイドルだった大本萌景さん(16)は、なぜ自殺しなければならなかったのか」 というタイトルの記事を配信。萌景さんが友人に自殺する直前、「辞めるなら1億円払うよう社長に言われた」と話していたなど、事務所側のパワハラが原因で娘が自殺したとする母親の主張を5ページにわたり掲載した。一方、佐々木氏の言い分は5行だけだった。

佐々木氏は「ここまではまだ看過できた」と振り返る。

「悪夢が始まったのはそれから5カ月後の10月11日、遺族が約9200万円の損害賠償を求めて、私たちを訴える記者会見を東京で開いた時からでした」

 ワイドショーを中心にテレビ各局が堰を切ったように動き出した。日本テレビ系列「情報ライブ ミヤネ屋」、「スッキリ」、テレビ朝日系列「グッド!モーニング」、フジテレビ系列「めざましテレビ」、「直撃LIVE グッディ!」、TBS系列「ひるおび」、「ビビット」、「あさチャン!」。報道番組も、NHK「おはよう日本」、テレビ朝日系列「報道ステーション」、「ANNスーパーJチャンネル」、日本テレビ系列「news every.」……。

 会見が行われた11日と翌12日、テレビは「農業アイドル自殺」一色だったと言っても過言ではない。週末までの数日間、報道は続いた。

「提訴会見は突然のことだったので、私たちが取材対応できたのは会見が行われた日の夕方でした。ただ、この時にはすでにワイドショー報道は始まっており、『かわいそうな遺族』『悪徳社長』という印象が世間に植え付けられていた。翌日から、私の反論も報じてもらえるようにはなったものの、後の祭りでした」

 佐々木氏はバッシング報道が起きた背景として、「相手方の弁護士の存在が大きかった」と振り返る。

「会見で弁護士が自信満々に、『1億円発言』が事実としてあったかのように訴えたわけです。記者さんたちも、まさか弁護士がファクトを捻じ曲げるとは思わなかったのでしょう。アイドルの労働環境という観点からも注目のニュースになってしまった」

 当時、佐々木氏は混乱のなか、テレビ画面に“悪人”として映し出される自分の顔を呆然と見ていたという。

「画面に私の顔がアップで映り、『事務所を辞めるのであれば1億円支払え』というドスの効いた男性の声のナレーションが流れている。他にも、スタッフが長時間労働になってしまった日もあったと伝えたつもりだったのに、『アイドルの過重労働を認めた』と勝手に編集されてしまい……。スタジオで専門家に『これは昭和のやり方だ』などと批判されてしまいました」

 テレビの影響力は凄まじく、事務所には全国から批判の電話が殺到。電話線を抜かなければ業務ができない状況に陥った。ネットにも波及し、SNSでは「パワハラ社長」「人殺し」というワードと共に佐々木氏の顔写真が拡散されていった。

「毎日、死を考えました。私だけならばまだ耐えられるんですが、従業員、愛の葉メンバー、メンバーの親御さん、子供、取引先、みんなに多大な迷惑をかけてしまっているんです。細胞の一つひとつが壊れていくような感覚に陥りました」

****************

そして迎えた今年6月の一審判決。原告の訴えはすべて棄却された。過重労働もパワハラも「1億円発言」も認定されなかった。12月21日の高裁判決も同様で、原告の控訴は棄却。原告側は19年7月に、別途、萌景さんへの未払い賃金8万円の支払いを求める訴訟を起こし最高裁まで争われたが、すべて佐々木氏が勝訴している。

 一審判決は新聞各紙が報じた。ほとんどが判決内容を簡単にまとめただけの数行のベタ記事であったが、佐々木氏は家族や支援者らと涙を流して喜んだ。

「ようやく名誉が回復されたんだと心が晴れました。あの時はそれで満足してしまったのです」

 だが、時間が経過するにつれ心の中にもやもやとしたものが広がり出した。「なぜテレビはニュースにしてくれないのか」。テレビが報じた一審判決は、報道番組が数えるほどで扱いはストレートニュースだった。

「提訴の時、ワイドショーはあれだけセンセーショナルに報じたのですから、結末をきちんと報じる責任があると思うのです。当時、遺族側が発信した内容に基づいて報道したというマスコミのスタンスも理解しています。でも、その内容が間違っていたならば? その報道によって傷ついた人がいたならば? 遺族への配慮で放送できないという理由は当たらないと思うのです。私たちは遺族からいわれなき責任を転嫁され、訴えられたのですから」

 

宝塚がほぼ同じ経過をたどっています。ご遺族の姿はみえませんが弁護士による事実を捻じ曲げているであろう記者会見が決定打となり、徹底的に宝塚を悪とするバッシングが続いています。

宝塚は日本に住んでいる人なら知らない人はいないぐらい知名度が高いので過労死弁護団は千載一遇の超大型案件と色めきたったことでしょう。いじめ、パワハラがあったことを決定的に裏付けるものはなさそうですが、おそらく高額の和解金(損害賠償金)を劇団から引きだし、勝ったという実績をつくるためにあの手この手を講じてきています。週刊誌に加害者であるかのように書きたてられ、さらに記者会見でつるしあげられた生徒さんたちはどれほど傷ついていることか。この汚名が晴れるのはいつになるのか、汚名が晴れるまで舞台に立つことはできないのか、汚名が晴れたとしても汚名を着せられたという事実は変わらない、ズタボロになっているであろう心の傷は消えるのか。今月末に行われる示談でもまだ弁護士はひかないでしょう。

弁護士はお金と名誉のためなら手段を選ばない職業であること、尊厳を傷つけられた経験がないとなかなか知らない事実ですが、例えば、旦那さんが交通事故にあい治療代が相当かかったので相手側のタクシー会社に損害賠償を求めたらその筋の弁護士が出てきて、ご近所に悪口をふりまかれた、旦那さんからのDVを訴えた女性が法廷で旦那さん側のその筋の弁護士に徹底的につるしあげられた、など直接きいた話です。徹底的に尊厳を傷つけるのが常套手段。

 


財務省「潜在的国民負担率、62.9%に達しちゃった」

2023年12月17日 20時51分56秒 | 気になるニュースあれこれ

財務省「潜在的国民負担率、62.9%に達しちゃった」 - ニュースシェアリング (newssharing.net)

「実質的な国民負担」の尺度

 岸田文雄首相が耳慣れない用語を持ち出した。「国民負担率」である。

 所得減税や給付金支給を打ち出す一方で、「異次元の少子化対策」では社会保険料に上乗せして徴収するとしており、矛盾するのではないかと批判を浴びている。それに対して、岸田首相は「実質的な国民負担の増加にならないよう」にするので、「今回の所得税減税と矛盾するものではありません」と国会で繰り返し答弁している。その「実質的な国民負担」の尺度として持ち出したのが「国民負担率」なのだ。

 国民負担率は、税金と社会保険料の合計を、国民所得で割って算出する。毎年2月に財務省が数値を公表している。かつては国民負担率の上限を示すことで財政の効率性を掲げる内閣があった。例えば小泉純一郎内閣がまとめた2004年の「骨太の方針」では、「政府は、簡素で効率的であらねばならない」とした上で、「例えば潜在的国民負担率で見て、その目途を50%程度としつつ、政府の規模の上昇を抑制する」とある。

 元日本経済新聞論説委員の内田茂男氏によると、こうした議論は橋本龍太郎内閣当時の財務省の財政審議会からあった。その理由は「国民負担率が一定水準を超えると経済成長を妨げると考えたから」だという。ちなみに「潜在的」というのは財政赤字の将来世代の負担と考えた場合の国民負担率だ。

 ところが、それ以降、政府の方針からは「国民負担率」の尺度は消えている。財政支出を拡大させ、国債発行が激増する中で、国民負担率が急上昇したからだ。最新の実績値が公表されている2021年度まで6年連続で上昇が続き、2021年度の国民負担率は48.1%に達している。2000年度の国民負担率は35.6%だったので、この間に何と12.5ポイントも負担率が増えた。国民負担率が5割に近付いたことで「五公五民」と言われた江戸時代の厳しい年貢負担率と変わらないと批判する声も大きくなった。

 ちなみに、財務省が示している「潜在的」国民負担率は、かつて小泉内閣が上限とした50%をはるかに上回り、何と62.9%に達している。政府が口をつぐむわけである。」


『アーサー王の死-トマス・マロリーの作品構造と文体』-騎士と婦人の愛

2023年12月17日 13時32分57秒 | 本あれこれ

『アーサー王の死-トマス・マロリーの作品構造と文体』-物語と構造 - たんぽぽの心の旅のアルバム (goo.ne.jp)

 

中心的な主題は《アーサーの盛衰》

この盛衰に初めから深く関わり合っている。ランスロットとグィネヴィアの愛-もうひとつの主題。

 

『ランスロット卿とグィネヴィア王妃』物語の中の『荷車の騎士』の話の書き出し。ここではno stabilityを「移ろいやすさ」と訳したが、ガラハッドが天国に召される前に父ランスロットに言い残した「この世はさだめがたいことをゆめゆめお忘れなきように」の「定めがたい(unstable)」と同じ概念である。ガラハッドはランスロット自身にこのことばをおくったが、このことばのもつ情念を作者マロリーは引継ぎ、イギリス人に向けている。イギリス人に対する作者のやるせない思いを生々しく聞かされる。それだけにアーサーの時代に対する作者のあこがれ、ノスタルジアの深さを知るのである。

 

作者は「王妃はまことの恋人であった。だからこそ最後は立派であった」と言う。ランスロットとグィネヴィアの恋が結局アーサーとアーサー王国を崩壊させる引き金となったことを忘れていない。

それでも作者は「まことの恋人であり最後は立派であった」と言う。作者の精一杯の皮肉ととるべきだろうか。ことばの通り解釈すべきか。これが作品のもうひとつの重要なテーマを解く鍵である。

 

 

12世紀、南フランスにみられた《至純の愛》

中世キリスト教の世界では歴史的には女性の地位は低く結婚は一族の政略的道具となることが多かった。女性の意志・感情はほとんど無視される。ところが12世紀南フランスで異変ともいえる現象が起きる。新しい愛の観念である。新しい愛の観念である。アキテーヌ公ギョーム9世。

相手は身分の高い既婚婦人。しばしば愛を捧げる騎士よりも身分が高い。そのため騎士は家臣が主君に奉仕するように婦人に対して愛の奉仕をする。自己犠牲もいとわない。ただすばらしい婦人ときくだけでまだ会ってもいない相手を愛することもある。相手が不在、身分が高ければ愛を成就するのは困難である。しかし困難であればあるほど愛はつのり高まる。また愛する婦人の名は秘密にしていなくてはならない。慎み深さが要求される。

 

ex.ジュフレ・リュデルの『伝記』

 貴族のジュフレ・リュデルはトリポリ伯夫人のすばらしさを耳にする。彼はたちまち激しく愛するようになる。ただ会いたい一心から十字軍に参加する。しかし遠征の船舶で病に倒れ、瀕死の状態でトリポリのある宿に運び込まれる。このことを知った伯爵夫人は彼の病床を訪ね、腕の中に彼を抱く。うつろな中でこのことに気づいた彼は至福の思いに満たされ、神に感謝しながら婦人の腕の中で息が絶える。婦人は彼を丁重に葬り、自らも修道院に入り彼のために祈りの生活に入る。

 

ランスロットとグィネヴィアの愛がこの《至純の愛》といえるものであろうか。

二人の愛はプラトニックではない。侍女の魔術によりぺレス王の娘エレーヌを王妃と思い込み一夜を共にし、ガラハッドを生ませているところからも知れる。王妃はこのことを知るとホルス達を呼びつけ、ランスロットの不実、裏切りをきびしくなじる。魔術によりエレーヌが王妃の姿に変えられていたのでというランスロットの弁解で、やっと怒りも収まる。マロリーはこのあたりから王妃の嫉妬に苦しみ、怒り狂う姿を提示しはじめている。さらに王妃の爆発は、エレーヌが宮廷にきた時に起こった。祝宴の夜、王妃はランスロットに夜自分の部屋にくるようにと命じていた。エレーヌのところに行かせないためである。このことを知ったエレーヌの侍女(魔女)はランスロットを王妃のお呼びとだましてエレーヌのところに案内してくる。王妃はランスロットがエレーヌの所にいると知ると嫉妬で怒り狂い、二度と現われてはならぬと宮廷から追放する。ランスロットは狂人となり、二年間各地を放浪する。

嫉妬で怒り狂い、追放し、激しく後悔し、詫び、和解する。このパターンは何回ともなく繰り返され、そのたびに人間的愛は深まる。伝承的女神の神々しさも歴史的王妃のプライドもない。人情に支配される生身の女の姿である。ランスロットは王妃のどんな激しい屈辱的なことば、態度にも弁解ひとつせずただ命令に従うだけである。騎士の婦人への愛、宮廷愛の形をとる。

 

宮廷愛は騎士にどんな犠牲をも要求する。

 ギョーム9世が残した南仏の文化的伝統は孫娘にあたるエレアノール・ダキテーヌにより北フランスに移植され、さらに彼女の娘、ことにマリーはシャンパーニュ伯と結婚し宮廷に文化の花を咲かせた。シャンパーニュの宮廷にはロマンスの作家クレチアン・ド・トロワ、あるいは愛の理論家アンドレ・ル・シャプランを抱え《宮廷愛》の殿堂となる。

《宮廷愛》は南フランスの《至純の愛》を受け継いでいるが、一層思弁的となり教条化されたという。騎士は愛する婦人の命令にはどんなことでも絶対的服従が求められた。

二人の愛はプラトニックではない。明らかに姦通愛である。マロリーは最後まで言質を避けているが、しかし王妃の行為が問題になる時にはいつもランスロットの「王妃はあくまで王に貞節であり、これに否をとなえるものあればいつでも剣にかけて立証しようぞ」というセリフが繰り返される。ランスロットは正しい戦いであろうが、間違ったものであろうが、王妃のためにはどんな戦いもしたといわれる。メリアガウンスが王妃を告発した時ランスロットが述べたこのセリフに対して、メリアガウンスは「最高の騎士といえども悪い戦いをすれば神罰がくだるだろう」と言うが、これは正しい。明らかに反騎士道であるばかりか、神を怖れぬ行為である。結局二人の愛が神を怖れぬ傲慢さ、高慢さであることがアーサーとアーサー王国を破滅させたといえる。『アーサーの死』のテーマである。

 

トリスタンとイゾルデの愛は当事者だけを燃焼させた。自己燃焼、自己破滅である。ランスロットとグィネヴィアは自分達の愛をただ一筋に全うした。しかしその代償はあまりにも大きかった。

 

それでもマロリーは「王妃はまことの恋人であった。最後は立派だった」と言う。

ランスロットもグィネヴィア王妃も最期になり、神を怖れぬ人間、悔い改めをした恋人として天に召された。二人はまことの恋人となった。最期は立派であった。こうして最初の問いへの答えは出されたのである。

 

2024年2月25日(日)~3月3日(日)

宙組公演 『Xcalibur エクスカリバー』 | 宝塚歌劇公式ホームページ (hankyu.co.jp)

2024年2月25日(日) ~3月3日(日);博多座(福岡県)

2024年3月16日(土) ~3月26日(火);梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

 

 

 

 

 

 


参政党:4閣僚が辞任、岸田内閣の支持率が17%に...自民党の政治資金パーティー、裏金問題について

2023年12月17日 00時35分55秒 | 気になるニュースあれこれ

2023年12月15日参政党

(7) 4閣僚が辞任、岸田内閣の支持率が17%に...自民党の政治資金パーティー、裏金問題について - YouTube

 

2023年11月11日神奈川県藤沢駅街頭演説、

【#参政党】#神谷宗幣 23.11.11(土)神奈川県•藤沢駅『1議席じゃ足りない!あと4人増やしたい!😡🔥』 #藤田しゅういち #はじかのひろき #平本こうじろう #江岡たかひろ #平野めぐみ 他 (youtube.com)

 

2023年6月13日財政金融委員会神谷議員質疑、

LGBT法案は悪魔崇拝

【国会速報6/13】LGBTQの黒幕の正体!よく調べたら2013年設立のトンデモない危険団体が浮かび上がりました!神谷宗幣 国会最新質疑 日本語字幕入り! (youtube.com)

 

2023年12月15日参政党新橋SL広場街頭演説、

元東京検察庁職員望月まさのりさん、金まみれの国会議員を国会に送り込んでいるのはわたしたち、一番悪いのは国会議員だけれども選んでいるわたしたちにも責任がある。

Xユーザーの渡海 千明さん: 「皇紀2683年12月16日 土曜日 全国の皆さん、おはようございます☁️ 今年も残り16日です⌛️ さぁ、今日も一日、顔晴りましょう🇯🇵 #皇尊弥栄 #一燈照隅萬燈照国 #日本が日本で在る為に #日本人の主権を取り戻す 🗳️東京6区・参政党 国政改革委員 🎙️望月正謹さん(@m_mochizuki3) https://t.co/7eoMt6sSka」 / X (twitter.com)


2009年『ルーヴル美術館展』より-「聖ペテロの口述のもとに福音書を記述する聖マルコ」

2023年12月16日 17時05分59秒 | 美術館めぐり

(公式ガイドブックより)

17世紀ローマ派

《聖ペテロの口述のもとに福音書を記述する聖マルコ》

17世紀の第1四半期

油彩、カンヴァス

243 × 159 ㎝

「聖ペテロの口述のもとに福音書を記述する聖マルコ」を描いたこの作品が、あまり注目されてこなかったことは作者が不詳であることからも理解されるが、本作品はその質の高さによってないがしろにはできない。視覚的に言えば、カラヴァッジョによって導入された新奇な表現、すなわち、より大胆な表現形式においては同時代の芸術に敏感に反応し、また、堂々たる画面においては、卓抜な技術と洞察力とが示されている。低い視点や絵画面から絵を見る者の空間に飛び出しているように見える足の強調されたイリュージョニスム、場面の宗教性を喚起するような雄弁な身振り、こうしたすべての要素は、この作品をすぐれたバロック的作例のひとつとすることに貢献している。

 本作品は、口伝で伝えられた神聖な話と聖なる記述、すなわち、聖書そのものを主題としている点において注目される。ひとりの聖人が別な聖人の口述を書きとっている。隠れてはいるが、確かにそこにいる者に気づき、彼は言葉を発しているのである。手を差し伸ばし、指で天を差して、彼はこの絵を見る者の注意を促している。決定的な身振りは、絵画的短縮法で描かれていると同時に神への揺るぎない信仰が示されている。

 偉大な画家の証とも言える入れ子構造をもつ本作品は、書かれたものと視覚的なもの、イメージと言葉との関係を思い起こさせる作品でもある。聖人たちが持つ分厚い書籍は、ヨーロッパ文化において古代以来、「書物の宗教」(聖書)と言われてきたキリスト教の中で、テクストがもっていた位置について考えさせるものである。それが印刷本ではなく、手写本であることはこの問題にとって何の違いもない(手写本は愛書家によって求められ、ルイ14世の蔵書にも入っていた)。この作品では、近代が古代に追っていること、17世紀のキリスト教徒が原始キリスト教会に負っていることが描かれている。この遺産がふたりの偉大で高貴な老人像によって確かなものとされていることは、対抗宗教改革の要請に合致している。カトリックの教えに近付くことができるようにという明白な目的をもって、そこでは聖なる人物像と信者はできるだけ近付くことが要求されたのである。」

 

イエスに選ばれて宣教を託された生え抜きの12使徒より、

ペテロ

12使徒のリーダー格で、本名はシモン、ペテロとはイエスが付けたあだ名で、ギリシャ語で「岩」の意味。ガリラヤで猟師をしていたが、イエスの奇跡で大量にしてもらって以来、弟子となり行動を共にする。最も信頼された弟子の一人であり、最後の晩餐の際も決して師を見捨てないと力説するが、イエスに「明日の晩、雄鶏が鳴く前に3度私のことを知らないと言うだろう」と言われ、その通りに自らの保身に走ってしまうという失態を犯す。だが、イエスの復活後はキリスト教伝道のために命をかけて尽力し、エルサレム教会では恐れ多いと、自ら望んで十字架にかけられたという。ペテロの墓の上に建てられたのがヴァチカンのサンピエトロ大聖堂であり、カトリック教会では、ペテロを初代ローマ教皇とみなしている。

 

ヨハネ

 12使徒中、最年少で、ペテロと同じくガリラヤで猟師をしていたがイエスと出会って弟子になった。使徒たちの中で、最もイエスに愛され、唯一殉教せずに天寿を全うしたと言われる。初代教会ではペテロとともに指揮者となり、聖母マリアを連れてエフェソスに移り住んだという説も。聖人伝『黄金伝説』では、ローマで捕まり煮えたぎった油の釜に投げ込まれたが、無傷で出てきた上に以前より若返っていたという逸話もある。『ヨハネによる福音書』や『ヨハネの黙示禄』などを記したというのが伝統的な見解だが、最近では別人によるものという説も有力だ。この福音書は、ルカら他の3人が残した福音書に比べて愛が強調され、またグノーシス主義的な傾向も色濃い。黙示禄のほうは、さまざまな地獄絵図の描写の後に救いを見せ、迫害を受けても信仰を捨てず苦難を克服せよというメッセージとも受け取れる。

(『PEN』2011年1月1日・15日合併号-キリスト教とは何かⅡより)

 


東京宝塚劇場に灯りがともっていました

2023年12月16日 14時13分55秒 | 宝塚

2023年12月15日(金)東京宝塚劇場

宙組の掲示はなくなっていました。雪組公演に向けて準備をしているのでしょう。2階・3階に灯りがついていました。この灯りが消えることのないようにとわたしは祈っています。

四面楚歌の宝塚歌劇団。

ご遺族側のいじめパワハラがあった、宝塚歌劇団、宙組によって娘は日に日に弱っていき、死に追い込まれたとするコメント、週刊誌と新聞によるバッシング。過労死弁護団の筆頭弁護士が出てきて長時間過重労働も一緒くたになって直接死につながったかのような印象操作。劇団に労基署が入ることで、例えば紅ゆるずさんのような入団時下から2番目の成績の生徒さんが最後の新人公演で主演をつかみ時間はかかったけれどトップスターとなって旋風を起こし退団していった、ガッツでチャンスをものにしてトップスターになるというミラクルはもう起こらくなっていくのでしょう。演出家に相当しごかれたけれど最後は笑って機関紙で対談といったこともなくなっていくのでしょう。断崖絶壁の大階段群舞、幅がせまくて平らではない銀橋での歌とダンス、盆を回しながらせりあがっていく上での殺陣、見ごたえのあるこれぞ宝塚という演出は常に危険と背中合わせ。あれもダメこれもダメと規制が強まったら、オリジナル作品の自由度が下がり演出家がやりたいことやって危険が伴う演出をするという冒険ができなくなっていくのでしょう。こうして宝塚でしか味わうことのできない唯一無二ものが次第に奪われていくのかもしれません。日本全体がさみしい方へさみしい方へと流れています。劇団でのことに限らない、おそらくプライベートなことも含めて色々なことが絡みあった中で起こった生徒さん一人の自殺がきっかけとなりそんな社会の流れに宝塚も吞まれて行かざるを得ないようにみえます。ご遺族に過労死弁護団がついたことでとんでもなく大きくなり、とんでもない方向へと流れています。

かつて風花舞ちゃんがロンドン公演で足に怪我をしながら満身創痍でトップ娘役を勤めました。今なら有り得ないことでしょう。決して是とすべきではないのかもしれませんが否というのも違うと思います。それぐらいのガッツ、ど根性という言い方も古いですが強い心持ちがなければトップ娘役は務まらない、務めてはいけないのだと思います。トップ娘役になった時上級生から誰よりも出番が多いのだから誰よりも稽古するのは当たり前でしょと言われたことを、オンデマンド配信されたスカイステージの星風まどかちゃんとの対談で話していました。これも今ならパワハラだって言われてしまうのかもしれません。

例えが違うかもしれませんが、ひとたび公園の遊具で事故が起こると遊具全体を使用禁止にして子どもたちから遊びを奪ってきているのと似ています。なら自動車は常に事故の危険と背中合わせなのだから全面的に使用禁止、誰も乗ってはいけませんとならなければ理屈にあいません。行政の指導など公正でも公平でもなんでもありません。指導に入らなければおかしい大きな組織はたくさんあるはずです。10年前労働紛争となった大会社だって労基署が入ったには違いありませんでしたがどの程度指導があったのか、法律すれすれ、あるいは逸脱することを平気でやっていましたが開示請求した文書はのり弁と言われるほぼ黒塗りでわかりませんでした。ユニオンによれば弁護士が色々と裏で手を回しているという話でした。そんなもんなんです。その程度なんです、行政指導なんて。

公演日程の見直し前倒し、案の定ファンが激怒とか新聞に書き立てられたのは今月末に予定されているという示談を前にご遺族代理人の狙いどおりということでしょう。仕掛けられた感否めません。色々とつながっていれば新聞や週刊誌に、全部劇団が悪いのでファンが離れていっているというイメージを世間がもつような記事を書かせることなど簡単でしょう。生徒さんたちの視界にはいっているとつらいですね。

 

わたしのチケットは幻となりましたが雪組がこの場所で無事に公演できるようにと祈っています。たくさん夢と希望をいただいてきました。日本は沈没寸前ですが劇団は生き残ってほしいと願っています。

脅しやいやがらせの電話を受けているスタッフさん、寒い中警備にあたっているスタッフさん、劇場の中で警備にあたっているスタッフさん、いつも劇場内を綺麗にしてくれているスタッフさん、たくさんの力で舞台は成り立っています。バッシングの声ばかり表に出て辛いと思います。工作員がまじっていると思われます。ありがとうございます。これからどうかよろしくお願いします。

キャトルレーヴの店頭は宙組と雪組の公演グッズが並んでいました。キキちゃんと咲ちゃん、パガドの大劇場プログラムは売り切れ。

宙組はどうなってしまうのでしょう。みなさまの無事を毎日祈っています。

日比谷シャンテのステージ衣装展の写真は別にあげます。

  

 


(再掲)宙組『MAKAZE IZM』

2023年12月16日 00時27分17秒 | 宝塚

宙組『MAKAZE IZM』-2023年1月15日ライブ配信

宙組『MAKAZE IZM』

フリーペーパーを断捨離するにあたっていま一度振り返り。

少ない人数でしたが素晴らしい宙組コーラスをきかせてくれて、最後にみんなでぎゅっぎゅっと団子になって、裏側では不協和音が起きていたとは思えないひとときでした。週刊誌に続けて記事が出てしまったことから生れた上級生と下級生の溝。コロナ騒動の過剰なカンセンタイサクによりコミュニケーション手段が断たれたことはすでに相当心身に影響を及ぼしていたと思います。特にまだ若い下級生への影響は半端ないと思います。それでも舞台に立つためになんとかここまでやってきていたであろうことが週刊誌のせいでふっつりと切れてしまったという側面があると思います。名前書かれた生徒さん、この頃から相当きつかったんやろうなあ。だからといって無理に笑顔をつくっていたとは思いたくありません。舞台の上ではみんな全力で生き抜いていたと信じています。

いま宙組を建て直すべく、真風さんからバトンを引き継いだキキちゃん、新組長をはじめとする上級生たちがひっぱっていこうとがんばっているのなら全力でエールを送るのみです。必ず戻ってきてください。待っています。

 

TCA PRESS 2023年3月号より

「真風涼帆ヒストリア」にファンと宙組メンバーが愛を刻んだ瞬間

 宙組トップスター真風涼帆が、東京国際フォーラムで宝塚生活最後となるリサイタルを開催した。

 弾けるビート、近未来的なコスチュームで華やかに幕を開けた『MAKAZE IZM』は、まさに真風の男役人生が凝縮されたステージだ。

 海外ミュージカル、オリジナル、ショー作品・・・、真風が全身全霊で務め上げたこれまでの舞台作品からの懐かしいメドレーで、会場の熱気は早くも最高潮に。ここで『風と共に去りぬ』のレット・バトラーに扮した真風が「♪さよならは夕映えの中で」を。スタッフに尋ねた真風に歌ってほしい曲でダントツだったのが当公演曲だったそうで、確かに真風には大人の男の哀愁がよく似合う。「♪NIGHT AHD DAY」では真風の原詞歌唱に続き、同時退団となるトップ娘役の潤花と共にエメラルドグリーンの衣裳に身を包み息の合ったデュエットダンスが披露された。

 「ジャポネスク」コーナーでは、故郷・熊本の民謡「♪田原坂たばるざか」や、潤の故郷・北海道からの「♪YOSAKOIソーラン」で息を呑むほどの迫力を見せた。続くコーナーでは、ポスターを飾った爽やかな衣装に着替え、宙組生たちと「危険な男メドレー」の展開の後、全員の想い一つに「♪ONE HEART」を熱唱した。

 潤、桜木みなと、組長(寿つかさ)、副組長(松風輝)が観客の協力を得て、真風への愛を賑やかに告げる和気あいあいトークを経て、フィナーレへ。ファンがリクエストしたJ-POPに応えて多くの曲を歌い上げ、最後は『Hotel Svizra Houseホテルスヴィッツラハウス』から「♪Lives in the theater(劇場 ここに人生が)」の合唱で幕は降りた。客席ではファンが色の変わるペンライトを揺らして愛と応援を送り続け、真風たちもその姿に励まされ力の限りの歌唱で応えた心温まるラストリサイタルとなった。」