たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

財務省「潜在的国民負担率、62.9%に達しちゃった」

2023年12月17日 20時51分56秒 | 気になるニュースあれこれ

財務省「潜在的国民負担率、62.9%に達しちゃった」 - ニュースシェアリング (newssharing.net)

「実質的な国民負担」の尺度

 岸田文雄首相が耳慣れない用語を持ち出した。「国民負担率」である。

 所得減税や給付金支給を打ち出す一方で、「異次元の少子化対策」では社会保険料に上乗せして徴収するとしており、矛盾するのではないかと批判を浴びている。それに対して、岸田首相は「実質的な国民負担の増加にならないよう」にするので、「今回の所得税減税と矛盾するものではありません」と国会で繰り返し答弁している。その「実質的な国民負担」の尺度として持ち出したのが「国民負担率」なのだ。

 国民負担率は、税金と社会保険料の合計を、国民所得で割って算出する。毎年2月に財務省が数値を公表している。かつては国民負担率の上限を示すことで財政の効率性を掲げる内閣があった。例えば小泉純一郎内閣がまとめた2004年の「骨太の方針」では、「政府は、簡素で効率的であらねばならない」とした上で、「例えば潜在的国民負担率で見て、その目途を50%程度としつつ、政府の規模の上昇を抑制する」とある。

 元日本経済新聞論説委員の内田茂男氏によると、こうした議論は橋本龍太郎内閣当時の財務省の財政審議会からあった。その理由は「国民負担率が一定水準を超えると経済成長を妨げると考えたから」だという。ちなみに「潜在的」というのは財政赤字の将来世代の負担と考えた場合の国民負担率だ。

 ところが、それ以降、政府の方針からは「国民負担率」の尺度は消えている。財政支出を拡大させ、国債発行が激増する中で、国民負担率が急上昇したからだ。最新の実績値が公表されている2021年度まで6年連続で上昇が続き、2021年度の国民負担率は48.1%に達している。2000年度の国民負担率は35.6%だったので、この間に何と12.5ポイントも負担率が増えた。国民負担率が5割に近付いたことで「五公五民」と言われた江戸時代の厳しい年貢負担率と変わらないと批判する声も大きくなった。

 ちなみに、財務省が示している「潜在的」国民負担率は、かつて小泉内閣が上限とした50%をはるかに上回り、何と62.9%に達している。政府が口をつぐむわけである。」


『アーサー王の死-トマス・マロリーの作品構造と文体』-騎士と婦人の愛

2023年12月17日 13時32分57秒 | 本あれこれ

『アーサー王の死-トマス・マロリーの作品構造と文体』-物語と構造 - たんぽぽの心の旅のアルバム (goo.ne.jp)

 

中心的な主題は《アーサーの盛衰》

この盛衰に初めから深く関わり合っている。ランスロットとグィネヴィアの愛-もうひとつの主題。

 

『ランスロット卿とグィネヴィア王妃』物語の中の『荷車の騎士』の話の書き出し。ここではno stabilityを「移ろいやすさ」と訳したが、ガラハッドが天国に召される前に父ランスロットに言い残した「この世はさだめがたいことをゆめゆめお忘れなきように」の「定めがたい(unstable)」と同じ概念である。ガラハッドはランスロット自身にこのことばをおくったが、このことばのもつ情念を作者マロリーは引継ぎ、イギリス人に向けている。イギリス人に対する作者のやるせない思いを生々しく聞かされる。それだけにアーサーの時代に対する作者のあこがれ、ノスタルジアの深さを知るのである。

 

作者は「王妃はまことの恋人であった。だからこそ最後は立派であった」と言う。ランスロットとグィネヴィアの恋が結局アーサーとアーサー王国を崩壊させる引き金となったことを忘れていない。

それでも作者は「まことの恋人であり最後は立派であった」と言う。作者の精一杯の皮肉ととるべきだろうか。ことばの通り解釈すべきか。これが作品のもうひとつの重要なテーマを解く鍵である。

 

 

12世紀、南フランスにみられた《至純の愛》

中世キリスト教の世界では歴史的には女性の地位は低く結婚は一族の政略的道具となることが多かった。女性の意志・感情はほとんど無視される。ところが12世紀南フランスで異変ともいえる現象が起きる。新しい愛の観念である。新しい愛の観念である。アキテーヌ公ギョーム9世。

相手は身分の高い既婚婦人。しばしば愛を捧げる騎士よりも身分が高い。そのため騎士は家臣が主君に奉仕するように婦人に対して愛の奉仕をする。自己犠牲もいとわない。ただすばらしい婦人ときくだけでまだ会ってもいない相手を愛することもある。相手が不在、身分が高ければ愛を成就するのは困難である。しかし困難であればあるほど愛はつのり高まる。また愛する婦人の名は秘密にしていなくてはならない。慎み深さが要求される。

 

ex.ジュフレ・リュデルの『伝記』

 貴族のジュフレ・リュデルはトリポリ伯夫人のすばらしさを耳にする。彼はたちまち激しく愛するようになる。ただ会いたい一心から十字軍に参加する。しかし遠征の船舶で病に倒れ、瀕死の状態でトリポリのある宿に運び込まれる。このことを知った伯爵夫人は彼の病床を訪ね、腕の中に彼を抱く。うつろな中でこのことに気づいた彼は至福の思いに満たされ、神に感謝しながら婦人の腕の中で息が絶える。婦人は彼を丁重に葬り、自らも修道院に入り彼のために祈りの生活に入る。

 

ランスロットとグィネヴィアの愛がこの《至純の愛》といえるものであろうか。

二人の愛はプラトニックではない。侍女の魔術によりぺレス王の娘エレーヌを王妃と思い込み一夜を共にし、ガラハッドを生ませているところからも知れる。王妃はこのことを知るとホルス達を呼びつけ、ランスロットの不実、裏切りをきびしくなじる。魔術によりエレーヌが王妃の姿に変えられていたのでというランスロットの弁解で、やっと怒りも収まる。マロリーはこのあたりから王妃の嫉妬に苦しみ、怒り狂う姿を提示しはじめている。さらに王妃の爆発は、エレーヌが宮廷にきた時に起こった。祝宴の夜、王妃はランスロットに夜自分の部屋にくるようにと命じていた。エレーヌのところに行かせないためである。このことを知ったエレーヌの侍女(魔女)はランスロットを王妃のお呼びとだましてエレーヌのところに案内してくる。王妃はランスロットがエレーヌの所にいると知ると嫉妬で怒り狂い、二度と現われてはならぬと宮廷から追放する。ランスロットは狂人となり、二年間各地を放浪する。

嫉妬で怒り狂い、追放し、激しく後悔し、詫び、和解する。このパターンは何回ともなく繰り返され、そのたびに人間的愛は深まる。伝承的女神の神々しさも歴史的王妃のプライドもない。人情に支配される生身の女の姿である。ランスロットは王妃のどんな激しい屈辱的なことば、態度にも弁解ひとつせずただ命令に従うだけである。騎士の婦人への愛、宮廷愛の形をとる。

 

宮廷愛は騎士にどんな犠牲をも要求する。

 ギョーム9世が残した南仏の文化的伝統は孫娘にあたるエレアノール・ダキテーヌにより北フランスに移植され、さらに彼女の娘、ことにマリーはシャンパーニュ伯と結婚し宮廷に文化の花を咲かせた。シャンパーニュの宮廷にはロマンスの作家クレチアン・ド・トロワ、あるいは愛の理論家アンドレ・ル・シャプランを抱え《宮廷愛》の殿堂となる。

《宮廷愛》は南フランスの《至純の愛》を受け継いでいるが、一層思弁的となり教条化されたという。騎士は愛する婦人の命令にはどんなことでも絶対的服従が求められた。

二人の愛はプラトニックではない。明らかに姦通愛である。マロリーは最後まで言質を避けているが、しかし王妃の行為が問題になる時にはいつもランスロットの「王妃はあくまで王に貞節であり、これに否をとなえるものあればいつでも剣にかけて立証しようぞ」というセリフが繰り返される。ランスロットは正しい戦いであろうが、間違ったものであろうが、王妃のためにはどんな戦いもしたといわれる。メリアガウンスが王妃を告発した時ランスロットが述べたこのセリフに対して、メリアガウンスは「最高の騎士といえども悪い戦いをすれば神罰がくだるだろう」と言うが、これは正しい。明らかに反騎士道であるばかりか、神を怖れぬ行為である。結局二人の愛が神を怖れぬ傲慢さ、高慢さであることがアーサーとアーサー王国を破滅させたといえる。『アーサーの死』のテーマである。

 

トリスタンとイゾルデの愛は当事者だけを燃焼させた。自己燃焼、自己破滅である。ランスロットとグィネヴィアは自分達の愛をただ一筋に全うした。しかしその代償はあまりにも大きかった。

 

それでもマロリーは「王妃はまことの恋人であった。最後は立派だった」と言う。

ランスロットもグィネヴィア王妃も最期になり、神を怖れぬ人間、悔い改めをした恋人として天に召された。二人はまことの恋人となった。最期は立派であった。こうして最初の問いへの答えは出されたのである。

 

2024年2月25日(日)~3月3日(日)

宙組公演 『Xcalibur エクスカリバー』 | 宝塚歌劇公式ホームページ (hankyu.co.jp)

2024年2月25日(日) ~3月3日(日);博多座(福岡県)

2024年3月16日(土) ~3月26日(火);梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

 

 

 

 

 

 


参政党:4閣僚が辞任、岸田内閣の支持率が17%に...自民党の政治資金パーティー、裏金問題について

2023年12月17日 00時35分55秒 | 気になるニュースあれこれ

2023年12月15日参政党

(7) 4閣僚が辞任、岸田内閣の支持率が17%に...自民党の政治資金パーティー、裏金問題について - YouTube

 

2023年11月11日神奈川県藤沢駅街頭演説、

【#参政党】#神谷宗幣 23.11.11(土)神奈川県•藤沢駅『1議席じゃ足りない!あと4人増やしたい!😡🔥』 #藤田しゅういち #はじかのひろき #平本こうじろう #江岡たかひろ #平野めぐみ 他 (youtube.com)

 

2023年6月13日財政金融委員会神谷議員質疑、

LGBT法案は悪魔崇拝

【国会速報6/13】LGBTQの黒幕の正体!よく調べたら2013年設立のトンデモない危険団体が浮かび上がりました!神谷宗幣 国会最新質疑 日本語字幕入り! (youtube.com)

 

2023年12月15日参政党新橋SL広場街頭演説、

元東京検察庁職員望月まさのりさん、金まみれの国会議員を国会に送り込んでいるのはわたしたち、一番悪いのは国会議員だけれども選んでいるわたしたちにも責任がある。

Xユーザーの渡海 千明さん: 「皇紀2683年12月16日 土曜日 全国の皆さん、おはようございます☁️ 今年も残り16日です⌛️ さぁ、今日も一日、顔晴りましょう🇯🇵 #皇尊弥栄 #一燈照隅萬燈照国 #日本が日本で在る為に #日本人の主権を取り戻す 🗳️東京6区・参政党 国政改革委員 🎙️望月正謹さん(@m_mochizuki3) https://t.co/7eoMt6sSka」 / X (twitter.com)