たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

2023年『ルーヴル美術館-愛を描く』より-「キリストの十字架降下」

2023年12月30日 16時48分47秒 | 美術館めぐり

(画像は公式ツィッターより)

ウスターシュ・ル・シュルール

《キリストの十字架降下》

1651年頃

油彩/カンヴァス

絵画部門

 

 わりと大きな絵だったと思います。一見残酷にみえる情景に吸い寄せられるような心持ちでした。何を訴えているのか問わないではいられませんでした。30年来積読だった岩波文庫の『福音書』をようやく読みました。

「マタイ福音書第27章

 一夜が明けると、大司祭連、国の長老たちは満場一致でイエスを死刑にする決議をした。それから彼を縛り、引いていって総督ピラトに渡した。

 ユダくびれる 27・3-10(使徒1・16-20)

  (略)

 さて、イエスが総督の前に立たれると、総督はイエスに問うた、「お前が、ユダヤ人の王か。お前はその廉(かど)で訴えられているが。」イエスは言われた、「そういわれるならご意見にまかせる。」大司祭連、長老たちからいろいろと訴えられたが、何もお答えにならなかった。するとピラトが言った、「あんなにお前に不利益な証言をしているのが聞えないのか。」イエスはただの一言もお答えにならなかったので、総督は不思議でならなかった。

 さて総督は過の際の都度、民衆の望む囚人を一人だけ特赦によって赦すことにしていた。ところがその時、バラバ・イエスという評判の囚人がいたので、ピラトは人々が集まってきたとき言った、「どちらを赦してもらいたいか、バラバ・イエスか、救世主と言われるイエスか。」

 ピラトは人々が妬みからイエスを引き渡したことを知っていたのである。ピラトが裁判席に着いているとき、その妻が彼の所に人をやって、「その正しい人に関係しないでください。その人のおかげで、昨夜夢で散々な目にあいましたから」と言わせた。しかし大司祭連、長老たちは、バラバの命乞いをして、イエスを殺してもらえと群衆を説きつけた。総督は彼らに言った、「二人のうち、どちらを赦してもらいたいのか。」「バラバを!」と彼らが言った。ピラトが言う、「では、救世主(キリスト)と言われるイエスをどうしようか。」みんなが、「十字架につけるのだ」と言う。ピラトは言った、「いったいどんな悪事をはたらいたというのか。」しかし人々はいよいよ激しく、「十字架につけるのだ」と叫びつづけた。ピラトは自分のすることがなんの甲斐もないばかりか、かえって騒動がおこりそうなのを見て、水を取り寄せ、群衆の前で手を洗って言った、「わたしはこの人の血を流すことに責任をもたない。お前たちが自分で始末しろ。」民衆全体が答えた、「その男の血のことなら、われわれが孫子の代まで引き受けた。」そこでピラトはバラバを赦してやり、イエスの方は鞭打ったのち、十字架につけるため兵卒に引きわたした。

 それから総督の兵卒らはイエスを総督官舎に連れてゆき、王の茶番狂言をみせるために全部隊を彼のまわりに集めた。そしてイエスの着物をはいで自分たちの緋の外套をきせ、茨で冠を編んで頭にかぶらせ、右手に葦の棒をもたせて王に仕立てたのち、その前にひざまずき、「ユダヤ人の王、万歳!」と言ってなぶった。それから唾をはきかけ、葦の棒を取りあげて頭をたたいた。

 こうしてなぶった後、外套を脱がせてもとの着物を着せ、十字架につけるためにひいていった。

 都を出ると、シモンというクレネ人に出くわしたので兵卒らはこの人に有無を言わせずイエスの十字架を負わせた。イエスにはもう負う力がなかったのである。ゴルゴダという所-すなわち「しゃれこうべの所」ーに着くと、人々は苦痛をやわらげるために”ニガヨモギ”を混ぜた葡萄酒を”飲ませようとした”が、なめただけで、飲もうとされなかった。兵卒らはイエスを十字架につけると、”くじをひいて”その”着物を自分たちで分けた”のち、そこに坐って見張りをしていた。

 イエスの頭の上には、これはユダヤ人の王イエスである、と書いた罪状が掲げられた。

 その時イエスと共に二人の強盗が、一人は右に、一人は左に十字架につけられた。通りかかった人々が”頭をふりながら”イエスを冒涜して、こう言った、「お宮をこわして三日で建てるという人、自分を救ってみろ。神の子なら、十字架から下りてこい。」同じように大祭司連も、聖書学者、長老といっしょに、こう言ってなぶった、「あの男、人は救ったが、自分は救えない。イスラエルの王様じゃないか。今すぐ十字架から下りてくるがよい。そうしたら信じてやるのに!”彼は神に頼っている。神が可愛がっておられるのなら”今すぐ”救ってくださろう”だ。『わたしは神の子だ』と言ったから。」いっしょに十字架につけられた強盗たちも、同じようにイエスを罵った。

 昼の12時から地の上が全部暗闇になってきて、3時までつづいた。3時ごろ、イエスは大声を出して”エリ ユリ レマ サバクタニ!と叫ばれた。これは”わたしの神様、わたしの神様、なぜ、わたしをお見捨てになりましたか!”である。そこに立っていた人たちのうちにはこれを聞いて、「あの人はエリヤを呼んでいるのだ」と言った者が何人かあった。エリをエリヤと聞きちがえたらしい。そのうちの一人がすぐ駆けていって、海綿をとり、”酸っぱい葡萄酒を”ふくませ、葦の棒の先につけて、イエスに”飲ませようとした”しかしお受けにならなかった。「もう少し生かしておて、エリヤが救いに来るかどうか、見ていよう」とほかの人々が言った。しかしイエスはふたたび何か大声で叫ばれると共に、息が切れた。その途端に、宮の聖女の幕が上から下まで真っ二つに裂けた。そして地が震い、岩が裂け、墓が開いて、眠っていた多くの聖者たちの体が生きかえり、墓から出てきて、イエスの復活の後、聖なる都エルサレムに入って多くの人に現われた。百卒長およびいっしょにイエスの見張りをしていた兵卒らは、地震とこれらの出来事とを見てすっかり恐ろしくなり、「この人は、確かに神の子であった」と言った。またそこには、遠くの方から眺めていた女たちが沢山いた。これはガリラヤからイエスについて来て、仕えていた人たちである。そのうちにはマグダラのマリヤ、ヤコブとヨセフとの母マリヤ、およびベダイの子らの母がいた。

 夕方になると、アリマタヤ生まれの金持ちでヨセフという人が来た。彼らイエスの弟子であった。この人がピラトの所に行って、イエスの体の下げ渡しを乞うた。そこでピラトはそれを渡すように命じた。ヨセフは体を受け取り、清らかな亜麻布で包み、岩に掘らせた自分の新しい墓にそれを納め、墓の入口に大きな石をころがしておいて、立ち去った。マグダラのマリヤともう一人のマリヤとはそこにのこって、墓の方を向いて坐っていた。

 あくる日、すなわち支度日(金曜日)の次の日(安息日)に、大司祭連とパリサイ人とはピラトの所に集まって言った、「閣下」、あの噓つきがまだ生きている時『自分は死んで3日の後に復活する』と言ったことを思い出しました。だから3日目まで墓を警備するように命令してください。そうでないと、弟子たちが来て盗んでいって、人々に『イエスは死人の中から復活した』と言いふらさないとはかぎりません。そうなると、このあとの方の嘘は、自分は救世主(キリスト)だと言った前の嘘よりも始末が悪いでしょう。」ピラトが言った、「番兵をかしてやる。行って、せいぜい墓を警備するがよかろう。」そこで彼らは行って入口の石に封印し、番兵を置いて墓を警備した。」

(岩波文庫『福音書』161~165頁より)

 

 

 

 

 


日本は本当におかしな国、このままでは主権をなくす

2023年12月30日 00時55分37秒 | 気になるニュースあれこれ

【参政党】 独裁?人を大事にしない?批判される「本当の理由」が分かりました!ボードメンバーより先に方針を決定する「執行部」の存在!/ 神谷宗幣 街頭演説 / 2023/12/23 岡山駅西口 (youtube.com)

日本の失われた30年間は自民党衰退の30年間、30年前に自民党政治は合わなくなっていた。このままでは日本は中国に主権を奪われる、今日本がこうなっているのは野党を育ててこなかった国民の責任でもあるという参政党神谷代表の街頭演説。いかに自民党政治がおかしなことをやってきたか、いかに日本がおかしな国か、よくわかる話。

人が育っていないの、その通りと思います。日本全体で人を育ててこなかったのでどこも人材不足。大学も中小企業も若者と老人ばかりで中間層がいないとは数か月の宮沢先生のスペースでの話。

 

コロナ騒動を通して、まんまと国がしかけた罠にはまったまま失われた30年間を生きてきたのだとわかりました。年金もNISAもなにもかも罠にはめられてきました。税金税金で国民から吸い上げたお金を利権団体に回す自民党政治。これ以上増税されたらたまりません。わたしはもう手遅れでどうしよもありませんが子どもたちのためになんとかしなければなりません。

 

2023年12月27日毎日新聞、

高速SA・PAの有料化を検討 一定時間の駐車で 混雑対策 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

「高速道路各社は26日、サービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)の混雑対策をまとめた。一定時間以上、駐車する車両は将来的に有料化を検討。駐車場を2階建てなど立体構造とすることも盛り込んだ。トラックの利用増加で駐車スペースが不足しているため。ともに「中長期的な対策」とし、導入時期は示していない。

 SAなどの駐車スペースは一部で混雑が常態化。物流の「24年問題」が懸念される中、回転率を上げたり、スペースを拡張したりするなどの対策を進める。」

 

2023年12月27日朝日新聞、

外国籍でも町職員に 住民の2割が外国人の町、採用の国籍条項撤廃 [群馬県]:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

「住民の2割が外国人という群馬県大泉町は26日、町職員の採用試験の受験資格から、日本国籍の条項を撤廃すると発表した。全職種で外国籍の人も受験できるようになり、職員採用への道を開く。全職種で国籍要件を撤廃するのは、県内の自治体では初めてという。

国籍条項を撤廃するのは、2025年4月以降に採用する職員についてで、24年度に実施する試験から適用する。在留資格は期間が限定されない「永住者」または「特別永住者」が必要だ。

大泉町は、町民4万1495人のうち2割の8306人が外国籍の住民。ブラジルやペルー、ベトナムなど51カ国の外国人が暮らす。

 職員採用の国籍要件をめぐっては、県が22年、看護師や栄養士などの一部の職種で実施していた要件の撤廃を、知事部局の全職種に拡大する方針を打ち出したが、その後は具体化していない。」

 

2023年12月29日現代ビジネス、

銀行トラブルが増え、水道代が高くなり、荷物が届かなくなる…人口減少がもたらす「想像以上に深刻な未来」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

 「国立社会保障・人口問題研究所が最新の将来推計人口を発表し、大きな話題になった。50年後の2070年には総人口が約8700万人、100年後の2120年には5000万人を割るという。

『未来の年表 業界大変化』人口減少日本のリアル

・革新的ヒット商品が誕生しなくなる ──製造業界に起きること

・整備士不足で事故を起こしても車が直らない ──自動車産業に起きること

・IT人材80万人不足で銀行トラブル続出 ──金融業界に起きること

・地方紙・ローカルテレビ局が消える日 ──小売業界とご当地企業に起きること

・ドライバー不足で10億トン分の荷物が運べない ──物流業界に起きること

・みかんの主力産地が東北になる日 ──農業と食品メーカーに起きること

・30代が減って新築住宅が売れなくなる──住宅業界に起きること

・老朽化した道路が直らず放置される ──建設業界に起きること

・駅が電車に乗るだけの場所ではなくなる ──鉄道業界に起きること

・赤字は続くよどこまでも ──ローカル線に起きること

・地方に住むと水道代が高くつく ──生活インフラに起きること

・2030年頃には「患者不足」に陥る ──医療業界に起きること(1)

・「開業医は儲かる」という神話の崩壊 ──医療業界に起きること(2)

・多死社会なのに「寺院消滅」の危機 ──寺院業界に起きること

・会葬者がいなくなり、「直葬」が一般化する ──葬儀業界に起きること

・「ごみ難民」が多発、20キロ通学の小学生が増加 ──地方公務員に起きること

・60代の自衛官が80代~90代の命を守る ──安全を守る仕事に起きること」