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もはや雑感

化粧品ブランドの先進性イメージ:「P&G」がトップ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=1129&f=research_1129_001.shtml

 サーチナ総合研究所と株式会社野村総合研究所(NRI)が共同で実施した調査によると、世界の主要化粧品及びトイレタリーメーカー5社のうち、先進性があるとの回答が最も多かったのは「P&G」で、続いて「ロレアル」「資生堂」の順となった。上海市などでは日系企業も健闘しているが、全体としては一般消費者の欧米志向がうかがえる結果となっている。(中略)
  調査は新秦商務咨詢(上海)有限公司(上海サーチナ)を通じて2005年11月1日から23日の期間に行われ、北京市、上海市、広東省を中心とする中国全土のモニター約7000人から有効回答を得た。
  調査対象としたのは花王、資生堂、ロレアル、P&G、ユニリーバの5社で、女性のみ(約3500人)を対象に行われた。「非常にあてはまる」「あてはまる」の合計では「P&G」が78.9%でトップとなり、「ロレアル」が77.1%で第2位。日系企業は「資生堂」が73.6%で第3位、「花王」が59.0%で第5位という結果となった。
  化粧品及びトイレタリーメーカーの信頼性調査や親近感調査と同様、「P&G」と「ロレアル」が上位を占めており、これらのブランドが中国の一般消費者に広く浸透していることがうかがえる。地域別では、両社とも「西部主要地域」で82.5%の高い支持を獲得。世代別では「P&G」が「20代」で80.0%、「ロレアル」が「10代」で85.2%となっており、若い世代での支持の高さが目立つ。
  日系企業は欧米系に上位を奪われたものの、第3位の「資生堂」は地域別では「西部主要地域」(78.3%)、月収別では「4000-5999元」(77.8%)、世代別では「10代」(76.5%)で高い数値となっている。第5位の「花王」は、地域別では「上海市」(62.0%)、月収別では「6000元以上」(66.7%)、世代別では「30代」(60.6%)で他を上回っている。
  サーチナ総研とNRIでは、今回紹介した調査結果を含めてベンチマークとなる大規模なインターネット調査を実施し、06年2月に『中国市場での企業ブランド戦略2006(データのダウンロードサービス付き)』を刊行した。
  写真は、北京市内の繁華街にあるSK-IIの広告。P&Gの中国現地法人である宝潔(中国)の関係者は10月31日、中国で安全性に問題があるとの指摘が出て販売停止中の日本製化粧品「SK-II」シリーズについて、当初予定の11月1日以降も販売を再開しないとの見通しを示した。(編集担当:堀内躍史)

 化粧品に関する知識の全くない人に、この文章だけを情報源にSK2はどこの製品か質問しても、正確に答えられる人はほとんどいないだろう。
 最下位ですら6割の回答が「非常にあてはまる」「あてはまる」という調査にどんな意味があるのかは別として。調査方法に関する突っ込みをいれるならば、選択肢の設定段階で5項目のうち3項目までが欧米系のブランドなので、回答が全く均質にばらついたとしても「全体としては一般消費者の欧米志向がうかがえる結果」にしかなり得ない。

 一応この『情報部』は、調査じみた事業も展開しているようだが、今時ここまで素人仕事のまとめ方も珍しい。

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