台湾のぐだぐだは民進党の欠席で罷免案は否決。「ぐだぐだ」と書いたが、権力者夫人の使い込みが問題になり議会という民主的な手続きが取られるていることが重要、その意味において韓国も民主的。つまり民主的なプロセスこそ逆に見ればぐだぐだなのだ。
黄門様とか、騎兵隊とか、単車仮面とかが出てきて懲悪するのがお話としては盛り上がるのだろうが、実際の社会でそれをやったら「独裁」になる。実際、上海に対する中共の手法がそれに他ならない。
その意味で、ぐだぐだが始まるのは民主国家として誇ってよい。ビバ!ぐだぐだ。
中共では、論評抜きで報道している。
http://news.xinhuanet.com/tai_gang_ao/2006-11/24/content_5370822.htm
事実のみというものの「自分のところでいえば、胡錦涛に相当する人間を辞めさせる事を話し合える」などという事実を報道してしまっていいのだろうか?納得していない連中は、とっくに財産を海外に移していつから構わないと言えば構わない。
別件
安倍政権に隠れた弱点 若者層、改憲より年金に関心
http://www.asahi.com/politics/update/1125/002.html
政権発足に合わせ、世耕弘成首相補佐官や片山さつき党広報局長らが10月に立ち上げたこのチームはもともと、来夏参院選に向けいかに若者層を獲得するかに照準を合わせていた。電通など大手広告会社に依頼した世論調査と世代分析によると、以下のような結果が出ていたからだ。
(1)政権末期の小泉内閣への世代別支持率は、「Hanako世代」(40代前半)など他世代が30%前後なのに比べ、20代が中心の「プリクラ世代」が52%で突出していた。
(2)プリクラ世代の特徴は「モバイル好きでファッションはストリート系。ムードに流されやすく自分の生活や趣味を大事にする」。
(3)その上の団塊ジュニア世代(30~35歳)の特徴は「目標や目的意識が明確。社会問題に関心はあるが、同時に自分らしさも追求したい」。
(4)この二つの世代は、安倍政権が掲げる憲法改正や教育改革には関心が薄く、景気対策や年金問題など身近な争点の方に反応する。――教育改革と経済成長路線を二枚看板にしつつある安倍政権のアジェンダ(政策目標)設定が、こと若者層対策ではミスマッチになりかねないのだ。(略)
国内政治は専門外だと予め断っておく、朝日.comを読んでいて記事の理論展開があまりにも貧弱だったので思わず噛み付きたくなった。
『電通などに依頼した調査結果と世代分析』とやらによると「小泉政権に比べると安倍政権は20代に受けないかもしれない」のがタイトルにいう隠れた弱点らしい。しかし、政権の弱点といったら、前政権との比較垂直比較ではなく、野党との水平比較でなければならないと思うのだ。
そもそもこの分析もかなりあやしい。
(1):「~世代」と呼称をつけた事について、レッテルによる意識誘導の危険性がある。
(2):「ムードに流されやすい」と「自分の生活や趣味を大事にする」は相反する行動である。
(3):「目標」と「目的」も別の概念。「社会問題に興味はある」と」「自分らしさを追及する」も相反する行動。
(4):この結論に至った経緯が全く不明。
どのような調査をしたのか分からないが、このような矛盾した分析結果をなんとかしようとしてもまともな対策など出てくるはずがなく、「重い雰囲気に包まれ」るしかない。
チームは年明けから本格化する参院選のマニフェストづくりにも参画する。世論調査と民間企業のマーケティング手法を駆使して世代や性別ごとに政策の感応度を測り、いわば「若者に売れる商品」たる政策を吟味するという。
だそうだが、マーケティングの概念を入れる前にお茶を飲んで周りを見回したほうがいいと思う。それにしても、なぜ片山が絡むとなんでもかんでもややこしくなるのだ?