時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

ブームについて

2007年08月31日 | 社会問題
世の中には、ブーム、流行というものがある。
音楽、ファッションなどは私たちにとっても大変身近なものであるが、この世のありとあらゆるものにブームは存在する。
最近、アメリカでの住宅バブルの崩壊に伴い(このバブルも一種のブームだった!)、急激に円高となったが、これによってFX(為替証拠金取引)でずいぶんと損を抱えた人もいたようだ。このFX取引やREIT(不動産投資信託)などもいわゆるブームである。
一部の人たちで行っているうちは、ブームでも何でもないが、多くの人たちが関心を持ち、真似をするようになるとブーム、流行になる。
しかし、多くの人が真似をするようになったら、面白みがなくなり、やがて世間から忘れさられてしまうようになる。
FX、REITなども最初に着目した人たちは、大いに儲けたのだろうが、ブームを聞きつけて後から参入した人たち、業者から勧められて購入した人たちにはあまりメリットはなかったのではあるまいか。それどころか、損をして、塩漬け状態の人たちも多いと思われる。
さて、編集長は、3年ほど前に100円程度の商品に付いているキャラクターのおまけをネットオークションに毎週のように出品したことがあった。ちょうどその頃が、このグッズのブームの絶頂期だったようで、値段がどんどん釣り上がり、1つ1つが数百円、数千円という値段で次々と売れた時には、正直驚いてしまった。最近、残っていたこのキャラクターグッズをオークションに出品しているが、ほとんど買い手はない。当時、購入した人たちは後悔しているに違いない。
売る時はブームの時に、買う時はブームが去ってから、ということを痛感している。
いま、都心では地価が上昇に転じたという。またマンションブームとも言われており、新聞やテレビでもコマーシャルが盛んに行われている。大量のチラシがポストに投げ込まれる。
しかし、いま買わないと買えなくなる、と焦る必要はない。特に購入を急いでいないのなら、数年経って、テレビや新聞でコマーシャルが下火になってから購入するのが賢明である。日本の人口は減少している。所得格差が広がり、一部の富裕層以外に高級住宅街に住むことはできなくなるだろう。貧困層の広がりで、親の代からの住宅を処分する人たちも増えるだろう。不動産業者も在庫を抱えきれなくなって、叩き売りに転じるようになるに違いない。
ブームに乗せられてはならない。ブームが下火になり、誰からも注目されなくなった時こそ、チャンスである。
編集長は、コインや切手をコレクションしているが、過去のブームが過ぎ去ったこれらのコレクションアイテムは、いまでは廉価で入手できる。コレクターにとっては、コレクションを充実できるチャンスである。もっとも、今後、コインや切手のブームが再来するとは思えないので、値上がりなどは到底望めない。廉価で収集したものを眺めて楽しむだけのことになるだろう。そもそも、コレクションとはそういうものなのだから。
ブームに乗る人、乗せられる人、我関せずとばかりに傍観する人など、世の中さまざまであるが、お互いに冷静に対応したいものである。


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