時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

未成年者の犯罪に思うこと

2008年06月12日 | 社会問題
1)同学年の女子中学生を縛り、現金を奪ったなどとして、新潟県警村上署は6月9日、強盗と傷害の疑いで、同県村上市立中学2年の男子生徒(14歳)を逮捕した。「遊ぶ金に使った」と話し、容疑を認めているという。
調べでは、男子生徒は5月下旬の平日の午後2時頃、女子生徒(13歳)を校庭に呼び出し、全身を縄のようなもので縛り、頭部や背中を殴打した上、現金約3,000円を奪った疑い。女子生徒は打撲で10日間の軽傷。

2)後輩の中学1年の男子生徒(12歳)を呼び出し、殴ったり、ライター用オイルをかけて火をつけたりする暴行を加えたとして、大津署は6月10日、大津市内の14歳と15歳のいずれも中学3年の少年2人を傷害容疑で逮捕した。ともに容疑を認めているという。男子生徒は約1ヵ月の重傷を負った。
調べでは、少年2人は8日午後6時から7時ごろにかけて、大津市内の神社境内で、同じ中学に通う男子生徒を殴ったりけったりして全身打撲や左手の指の骨を折る重傷を負わせたほか、全身にライター用のオイルをかけて、髪の毛に火をつけた疑い。火は生徒の服に燃え広がったが、自分で服を脱ぎ捨てて消したという。2人は7日、被害生徒に「花火を買ってこい」と命じたが従わなかったため呼び出したという。

この2つの事件以外にも、水戸市で中学2年、3年の男子が白鳥を撲殺した事件も記憶に新しいが、こういう事件が起きるたびに、不思議に感じることがある。
1つは、親の存在である。未成年者の犯罪については、すべて親に責任がある。子供が犯した罪は、100%親の罪であり、責任である。マスコミの前に現れて、謝罪を行うべきではなかろうか。もっとも、子供がここまで荒んでいると、親も諦めてしまっているのかもしれないが、家族というのは最後の砦だろう。こういう事件を起こす前に、身を挺して予防すべきではなかったのか。未成年者の犯罪は、親自身の犯罪であることをよく認識すべきである。
もう1つは、犯罪の動機が余りに幼稚なことである。中学生ともなれば、善悪の判断がつくだろう。結果についても十分に予測することが可能だろう。にもかかわらず、なぜこのような犯罪に手を染めるのだろうか?
わびしい話だが、徹底的に取り締まり、検挙や逮捕を繰り返すしか方法はないのだろうか?
義務教育を終え、高校そして大学まで受験競争で追いまくられ、結果的には、サラリーマン、OL(賃金労働者)になるのがほとんどの人間の一生である。そういう人生を考えると、まじめに生きていくことがばかばかしくなる気持ちもわかるが、どうせ、こういうお決まりの生き方に反発するのなら、他人からみれば破天荒であっても、なぜ思い切って大きな夢を持って生きようとしないのだろうか?
そういう夢が描けないのが現在の日本という国であり、社会の現実なのかもしれないが。


最新の画像もっと見る