時々新聞社

慌ただしい日々の合い間を縫って、感じたことを時々報告したいと思います

500円玉の更新基準緩和で、数億円削減?

2009年11月01日 | 政治問題
財務省は、2010年度から、500円硬貨の偽造防止対策予算を段階的に削減する方向で検討に入ったという。最近は、500円硬貨の偽造が大幅に減っているためで、年間の削減幅は最大で数億円程度になる可能性があるそうだ。
財務省は、2010年度予算の概算要求で、更新費を含めた硬貨の発行費157億円を計上しているが、国の財政状況の悪化を受け、今後の査定作業で切り込みたい考えだ。
硬貨は金融機関を経由して日本銀行に集められ、変形したり極端に汚れたりしたものは独立行政法人・造幣局が作り直している。
500円硬貨は、見る角度を変えると「500」の二つの「0」の中に「500円」の文字が浮かび上がる偽造防止がなされている。しかし、表面が摩耗するなどして浮き上がる文字が見にくくなると、偽造硬貨と誤解され、取引の現場などで混乱が生じかねないため、他の硬貨に比べ作り直す基準が厳しく、更新費がかさんでいた。
しかし、500円硬貨の偽造硬貨は、2005年度に約1万4000枚が見つかった以降は激減し、2008年度は約500枚だったという。
このため、財務省は更新費を削減しても問題はないとの考えで、500円硬貨の偽造防止対策で連携している金融庁、警察庁の間で議論を進めるという。
1円といえども国民の税金である。無駄を省こうという新政権の心意気を見たような気がする。しかし、あまりにもセコイ話だ。確かに、数億円の削減は、一般庶民からすれば大きな金額には違いない。
しかし、こんなことを議論しているくらいなら、年間300億円の政党助成金を即刻廃止し、年間5兆円の軍事費の1%を削るだけで、500億円である。
こういったことに、大ナタを振るうことこそ必要なのではなかろうか。
民主党政権というのは、自民党政権ほど無駄使いはしないが、所詮はこの程度の節約しかできない政権だということなのだろう。
どうも、ガッカリすることの多い政権である。