人に企画書の書き方を教えるためにいろいろ本を探しているがよい本がない。
相手に企画書を印象付けるために、やたらと飾ったり、奇をてらった見出しをつけることを勧めるものなどもある。広告代理店がつくる企画書ならそれもよいのかもしれない。しかし社内の企画書や自治体に出す企画書はまた違う作り方があると思う。
この本は企画書を「説明型」か「インパクト型」に分けて、これらの有効性をキラーインフォメーションのインパクト、相手の関心、内容の難しさ、裏づけ情報の4つの視点でどちらを使うべきかを解説している。またプレゼンが終わるまで企画書は渡さないことを勧めている。資料を配るとプレゼンに集中してもらえないからという理由だ。そういう場合もあるが、違う場合もあると思う。資料に書き込みたい人がいる場合は別だろう。
この手の本は自分の経験談で構成されている場合が多い。
広告代理店経験者が書いた本は見栄えやインパクトに主眼を置くし、フリーライターが書いた本はこの本のようにキラーインフォメーションなどで編集者の心をどう揺さぶるかが主眼となる傾向があるようだ。
企画書を書く方法を教える上ではあまり参考にならない本だ。