スタンフォード大学のアメフトのアシスタントコーチをやっていた人が、学生スポーツの日米比較を書いた本。当然、日本の未熟さを指摘することになる。
アメフトのヘッドコーチには年俸10億円という人もいるらしい。報酬は学長の比ではない。
一方、NCAAというスポーツ組織の規律は厳しく、選手への奨学金などの使途はコピー一枚でもスポーツと関係ない供与は禁じられている。また、スタッフの児童虐待問題を組織的に隠蔽した場合など、70億円以上の罰金が大学に課されたこともある。
学生のアマチュア性は尊重しながら、徹底的な科学的トレーニング、万全の医療・ケア体制を保障する。そのためにも資金となる観客動員、テレビ放映などビジネス面をきっちり運営している。
選手獲得の過熱やアメフトの脳震盪問題はポジティブ面しか書いていないところは気になるが。