ギャロウェイは、フェアなルールのためにプラットフォームを独占しているGAFAは分割すべきと言う。
ホスキンソンはブロックチェーン技術などにより仮想通貨こそが国家の介入なしに誰もがフェアな競争に参加できるのだと違う意見。
ティロールは、新規事業者が競争に参加できないGAFAの市場は規制すべきで、仮想通貨はマネーロンダリングなど社会に有益でないと言っている。
ハラリは、経済成長がすべての問題を解決する鍵になると多くの人が信じている。しかし、今後、ビッグデータは中央集権的な管理を志向し、AIは人間の雇用を奪うことになると予言する。
最後に登場するガブリエルの主張は、テクノロジーの進化により、「自由」の社会でのあり方のイメージが二の次になっている。その「自由」のイメージを哲学的に批判している。
この本に登場するそれぞれが、時代を代表する「知性」なのだろう。
では、知性とは何なのだろうか?
AI時代の人間にとっての自由とは何か?
それは大事なものなのか、そうでもないのか?
ということを考えさせられた。