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お気楽ビジネス・モード

ビジネスライフを楽しくする知恵や方法を紹介する

佐藤可士和『佐藤可士和の打ち合わせ』日経ビジネス人文庫

2019-12-22 20:59:54 | 思考法・表現法
打ち合わせを変えれば人生が変わる。
とか。
準備とかファシリーテーションのスキルとかが重要ってことね。
さっそくこの本に書いてあったこと実践してみたけど、打ち合わせで一番大事なのはイメージを共有するってことだと思う。世代の離れた若い人のイメージを聞き出す作業って案外面白い。何かに例えたり、音で表現してみたり、どういう感情なのか尋ねたり。交流分析みたいだった。

ガー・レイノルズ『プレゼンテーションzen』ピアソン・エデュケーション

2010-09-20 16:35:34 | 思考法・表現法
読んでいると面白い本だが、いざこれを実行するととても時間がかかる。何に時間がかかるかというと、写真を選ぶのに時間がかかる。

著者はアップルに勤めていたせいか、スティーブ・ジョブズのプレゼンを高く評価する。ビル・ゲイツのプレゼントと比べて、使用するスライドのビジュアルがスピーチにとって「不可欠な要素」となっている点だという。ジョブズは、プレゼンの際に背後にあるスクリーンがストーリーを語る手段になっている。それに対して、ゲイツのスライドの多くは「お飾り」や「添え物」だという。ゲイツのプレゼンは、スツールに腰掛けてしゃべり、質問に答えるスタイルで悪くないが、スライドの使い方は平均点なのだそうだ。

プレゼンテーションにおけるzenとは、「簡素」「自然」「渋み」「わび・さび的な簡潔性」が大事だということ。
たしかにやたらと飾り立てたり、凝ったスライドを多く目にするようになったが、言いたいことをストレートにシンプルに、それいで洗練されたデザインというスライドにはお目にかからない。
この本では、表現を抑制するためにどうやってグラフからノイズを除いたらよいのか、会社のロゴもノイズになることを教えてくれる。画像優位性効果では写真と文字の効果的な使い方が示されている。

しかし、この画像優位効果のための写真選びは、スライドにアニメーション効果などを詰め込む以上に時間がかかると思う。

山田ズーニー 『伝わる・揺さぶる!文章を書く』PHP新書

2010-08-01 23:29:52 | 思考法・表現法
著者は進研ゼミで小論文添削の指導をしていたらしい。
最初にどうしようもない高校生の作文の添削をした話がある。
高校生の文章は最初、出題の意図を掴んでおらず、どうしようもなくなげやりで、救いがたいように思えた。
けれど本人と会って話してみるととても素直で、よい女子高生だった。ただ、主題を捕らえられず、自分の思いを形にする方法がわからないだけだった。自分自身書きたいことがわかっていなかった。
すこしのアドバイスで、自分で考えることがわかるようになった。

この本は文章を書く技術的なノウハウより、どうすれば問題の所在を捉えることができ、どうすれば素直にその問題と向き合えるのかを教えている。

最後のメッセージとして、自分にしか書けないかけがえのない文章を書くべきといっている。
文章作法というより、素直に書く思考方法を説いている本かもしれない。

小川進ほか『3分でわかるクリティカル・シンキングの基本』日本実業出版社

2010-07-03 09:11:44 | 思考法・表現法
この本ではクリティカル・シンキングの本質を「正しく疑う」と定義している。
またクリティカルシンキングをロジカルシンキング、ラテラルシンキングとセットの思考法という扱いで書かれている。

クリシンのテキストというより読み物として面白い。
たとえば、「フレームワークの限界を見極める」というテーマでPPMのフレームワークが例に挙げられている。
PPMは横軸は自社の市場シェアであり、縦軸は市場の成長性である。しかし横軸は競合他社と比較したコスト競争力または自社の強みであり、縦軸は市場の魅力であるとも読み替えられる。そういう発想で横軸に市場シェアではないもの、縦軸に市場の成長性ではないもので事業のポートフォリオを見直すこともできる。

ビジネススクールの生徒で自社のケースに落とし込まない考えない頭でっかちは、考える筋トレができていないという記述も参考になる。

しかし、1時間くらいで人にクリシンを教えられるテキストはできないのだろうか。

クリティカルシンキングを3分で理解できるわけがないが、1時間で教えるのも難しいと思う。
職場でなら、1時間講義して、その後OJTというか日常業務のなかで思考のくせを直し、クリシン・モードになれる練習をすれば効果的だろう。

たとえば、1時間で教えること。

クリシンは考えること、伝えること。
①考えること:自分の偏見、思考のクセを自覚する。
②考えること・伝えること:わかりやすく説明する。根拠→結論またはその逆で説明する。
③伝えること:相手の知りたがっていること、理解できる程度を認識する。

・考える方法としてのフレームワーク 
  3C,4P,5F,7S,PPM,アンゾフのマトリクス,バリューチェーン → 参考文献で示す
・フレームワークの限界を知る → PPMの例
・伝える方法
 見える化 プロセス、ツリー、4象限図など 
 フレームワークをそのまま使うことのメリットとデメリット
 ロジカルな組み立てとしての帰納法、演繹法
・自分と他人のwhat,where,why,howの位置を知る

これくらいだろうか。
1時間の講義でフレームワークのだいたいを理解していれば、OJTを行うときに「フレームワークの○○で示したら」とか「プロセスを図で示して」「その根拠は?」「テーマは何?」などと言っても違和感がない会話が成立すると思う。こういうことを繰り返していくと自然とクリシンが身に付くのではないだろうか。

クリシンはスキルに関するものなので、3分本を読むだけではなかなか身に付くのは難しい。

川上 徹也『あの演説はなぜ人を動かしたのか』PHP新書

2010-03-21 13:36:36 | 思考法・表現法
オバマ大統領の登場で優秀なスピーチライターの存在が注目された。
この本はそんなブームの中で書かれている。

小泉純一郎、田中角栄、バラク・オバマ、ジョン・F・ケネディ、キング牧師、ルーズベルトらの歴史的演説から共通する人を動かす演説の分析をしている。

細かなテクニックについてはあまり触れられていないが、この本では「ストーリーを語る」ことが重要だと主張している。
ストーリーを語るときの「ストーリーの黄金律」としては3つがある。

①何かが欠落した、もしくは欠落させられた主人公
②主人公がなんとしてもやり遂げようとする遠く険しい目標ゴール
③乗り越えなければならない数多くの葛藤・障害・敵対するもの

この3要素が含まれていると、人は感情移入しやすく、心を動かされやすく、行動に駆り立てられやすくなる。いわば「人類共通の感動のツボ」という。

確かに小泉純一郎の場合もそうだ。

①構造改革が進まない現状。民にまかせられるものが任せられないという欠落した状況。
②「郵政民営化」が構造改革の砦という目標。
③乗り越える障害としての抵抗勢力。官僚、組合と結びついた民主党、それだけでなく自民党の国会議員、そのために「自民党をブッ壊す」がスローガンになる。

そして話の中には「ストーリーの3本の矢」が盛り込まれることが重要らしい。

①志のストーリー
②ブランド化のストーリー
③エピソードのストーリー

オバマ大統領の場合もこの3つが盛り込まれている。

①アメリカ国民が一意団結し、政治に希望をという光を取り戻そうという志
②アフリカ系の父親と白人の母親の間に生まれたオバマでなければ語れない自らの人生の苦闘と朝鮮の歴史がオバマのブランドとなる
③色々な国民の個人的なエピソード、とくに召使いの仕事をしていた104歳の黒人女性が黒人の大統領を選ぶ感激など

確かに黄金律や3本の矢は説得力がある。
しかし、演説が話される環境も重要なのではないだろうか。いかんともしがたい閉塞感の状況からヒーローの登場を切望する民衆。ルーズベルト、小泉純一郎、オバマなどの周りにはそんな状況があった。この状況に演説がピタリとはまれば「名演説」となるのだろう。
そういう意味では麻生太郎の解散後の演説は、この本が指摘するように小泉演説のエッセンスを学んでいないというだけではない。もともと救世主として麻生太郎は求められていなかったのだ。

そこに、大して感動することもない演説をする鳩山首相が生まれた。
敵失という環境が、こちらの下手な演説をもカバーすることもあるのだろう。

松林 博文『クリエイティブ・シンキング』ダイヤモンド社

2009-05-08 00:39:49 | 思考法・表現法
著者自身が言っていたが、わざわざ買って読むような本ではない。概論というより、ツールのガイドブックという感じだ。
この本の前半ではロジカル・シンキングは分析に、クリエイティブ・シンキングは創造的な発想に役立つことを説明している。後半ではブレーンストーミング、マインド・マップなどクリエイティブ・シンキングに分類されるの20のツールが紹介されている。

意識的なプレッシャーが思考を活性化させる例として、イワシの例え話がおもしろい。
昔の漁師は捕ったイワシをできるだけ新鮮に持ち帰るために水槽にイワシの天敵のヒラメを入れたという。水槽にイワシだけ入っているとだれて次々と死ぬが、ヒラメが入っているといつ襲われるかという緊張感を保って長い間生きたらしい。
程よく安定したルーチンワークなどは創造的な思考を殺してしまう元なのだ。

佐藤綾子『プレゼンに勝つ!「魅せ方」の技術』ダイヤモンド社

2008-12-21 21:04:52 | 思考法・表現法
サブタイトルが、「パワーポイント症候群からの卒業」。著者はアメリカの大学院でパフォーマンス学を学んだ人なのだそうだ。パワーポイントが主役になりがちな今の風潮の中で、聞き手の願望を満たすパフォーマンスとしてのプレゼンを成功させるにはどうすればよいかが書かれている。
「このように素晴らしい皆さんの前でお話をさせていただくのは大変な喜びです」と冒頭に言う。これは自分は聞き手への奉仕者ということを表すためだという。
プレゼンの優秀さを決めるのは聞き手ということの例で、教育実習生を子どもが評価したときのことが書かれている。子どもたちは、A先生はB先生より笑顔があったからよかったという理由で選んだ。でもA先生は単に準備に自信がなかったので、せめてニコニコしていようと思っただけだった。プレゼンは聞き手の評価で決まる。
アイコンタクトは十分すぎるほどよい。普通聞き手とのアイコンタクトは53%以上がよいというデータがあるそうだ。しかしサッチャー元首相はほとんど100%のアイコンタクトだったそうだ。
そのほか見えないパワーポイント、読めないOHPは「ノイズ」と呼ぶことなどタメになることがいっぱい書かれている。

最後に佐藤綾子の「魅せ方の8つのゴールデンルール」。

1.プレゼンテーションの成功を決めるのは相手である。
2.表現されない実力はないも同じである。
3.「場」と「かかわり」を肝に銘じよ。
4.全身が表現媒体であることを常に意識せよ。
5.日常のステージは360度。あなたは後ろからも見られている。
6.パフォーマンスは自分の個性と一致するものが無理がない。
7.プレゼンテーションの魅せ方はトレーニングで変わる。
8.外的表現は内的自己を牽引する。

ジーン・ゼラズニー『マッキンゼー流図解の技術』東洋経済

2008-10-12 23:37:58 | 思考法・表現法
グラフの本と言えば、上田尚一『統計グラフの賢い見方・作り方―視覚化時代の図表のノウハウ』(講談社ブルーバックス新書) がよいと思ってやたらと人に勧めていた。調べてみると1988年の出版だった。あまりに古い。我ながら恥ずかしい。Excel、Powerpointの時代ではこの『マッキンゼー流図解の技術』が定番らしい。でもこの本も実は20年前に初版が出ているらしい。あまり変わらないのだ。それにイラストがいかにもアメリケンっぽい。もっとよい本はないのだろうか。

ジェリー・ワーズマン『パワープレゼンテーション』ダイヤモンド社

2008-10-12 23:16:53 | 思考法・表現法
シスコやヤフーのような企業になると株式上場のプレゼンテーションでも聴き手志向で導入からゴールまで綿密に作られているようだ。アドバイザーが元キャスターやブロードウェイの舞台監督経験者というのもすごい。
この本はプレゼンテーションにおける話し方やジェスチャーなどより話の作り方や内容そのものに焦点を当てて書かれている。
そして何より聴き手の立場になることを徹底する。これこそプレゼンテーションの基本であり、図解やパワーポイントはあくまでプレゼンの補助手段であることを教えてくれる。

飯田英明『プレゼンに勝つ図解の技術』日経文庫

2008-10-12 23:09:49 | 思考法・表現法
プレゼンはパワーポイントの作り方というより話す内容が大事だ。プレゼンのテーマにもよるが、あまりにきれいなパワーポイントにむしろ魅力を感じないのも事実だ。これらは情報の受け手にどれだけ立っているかにもよるのだろう。
しかし、プレゼンをする上では図やグラフを作る基本的なきまりごとを覚えていた方がよい。この本はストーリーラインの作り方や基本的な図の作り方がコンパクトにまとまっている。見本では過度に華美な装飾もない。松下電器社員からコンサルタントになった著者の実務的な経験からの教えが詰まっているのだろう。